犬の病気対策マニュアル

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犬の尿が出ない!原因は何?病気のサイン?

      2016/10/02

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愛犬の尿の回数をご存じでしょうか。室内飼いの場合はペットシーツの濡れ具合などから気付くかもしれませんが、屋外で飼っている犬の場合は気付きにくいかもしれません。

尿が出ない、というのは病気のサインです。泌尿器系の病気は命に直結するものもあります。尿が出ていない時にどんな病気の可能性があるのかまとめてみました。

■犬の尿が出る仕組みを知ろう

尿を作る器官を泌尿器官といいます。泌尿器官は「腎臓」と「膀胱」があり、腎臓と膀胱をつなぐ「輸尿管」、膀胱と体外を結ぶ「尿道」があります。

体内を巡る血液が腎臓の中で濾過され、老廃物や毒素を尿として分別し、輸尿管を通して膀胱へ溜め、体外へ排泄します。

尿が出ない、ということは「体の外へ老廃物や毒素を出せない」ということになり、体中にそれが回っていることになります。

その原因としては「輸尿管が詰まる」「尿道が詰まる」「腎臓で尿が作られていない」「膀胱で異常が起こっている」といった複数のことが考えられます。

■犬の尿が出ない代表的な病気

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犬の尿が出ない代表的な病気を紹介します。

【尿路結石】

◇症状

輸尿管、尿道など、尿の通り道に石が詰まり、尿が出なくなります。

腎臓内にできた結石が輸尿管で詰まる「尿管結石」、膀胱内にできた結石が尿道に詰まる「尿道結石」があり、尿がでなくなってしまいます。

尿に押されて結石が動くと激しい痛みが起こるケースもあり、犬は排尿を嫌がったり、触られるといったことを嫌がるようになります。

また、排尿時に結石が動いて痛みが起こり、激しい腹痛を訴えてうずくまることもあります。尿路に結石ができる場合は、腎臓や膀胱など複数の箇所に大小様々な結石ができている可能性が高く、治療には時間がかかります。

◇原因

細菌感染して細菌が出す毒素で尿のpHに異常が生じて結石ができたり、ミネラルの取り過ぎで結石ができると言われています。

「リン酸アンモニウムマグネシウム」を主成分とする結石(ストラバイト結石)、「シスチン」「尿酸塩」「シュウ酸カルシウム」などを主成分にする結石など、石の種類も様々です。

また、結石になりやすい犬種もいます。

・ミニチュアシュナウザー:リン酸アンモニウムマグネシウム、シュウ酸カルシウム
・チワワ:シュウ酸カルシウム
・ダルメシアン:尿酸塩
・ヨークシャー・テリア:尿酸塩
・ダックスフント:シスチン

こうした犬種の場合は特に注意が必要です。

尿路結石は自宅で簡易の検査をして発見することも可能です。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
犬の尿検査!自宅でのやり方やphの正常値や比重など解説

◇治療

まず、細菌感染を起こしている場合は抗生物質などの薬で炎症を抑えます。その後、結石を溶かす「結石溶解療法食」で結石を溶かす治療を行います。この方法は2~6ヶ月といった長期間続ける必要があります。

結石溶解療法食は必ず獣医師の指示の元で行います。尿のpHを酸性もしくはアルカリ性に偏らせて石を溶かす方法をとるため、誤ったpHにすると結石は溶けません。自己判断でフードを購入するのは止めましょう。

食事療法以外では、自然に排泄されるのを待つケースもあります。尿道結石の場合は膀胱へ結石を押し戻し、粉々に粉砕して尿で流し出されるのを待つ方法があります。

外科手術で取り除く方法もありますが、こちらは麻酔によるリスクが高いので獣医師とよく相談の上、決めるようにしましょう。特に結石ができて長い時間が経っていて、尿毒症の兆候が見られるような場合は手術を割けるケースもあります。犬の年齢、体力、症状、緊急性などから総合的に判断し、治療を行います。

【熱中症】

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◇症状

熱中症でも尿が出なくなります。
あえぐようなハァハァという呼吸、大量のよだれ、口の粘膜が鮮紅色になる、嘔吐、下痢、尿が出ない、呼吸不全を起こします。

こちらは尿は出ませんが、それ以外の症状が激しく現れるので、すぐに気付くことが多いといえます。

◇原因

夏に起こりやすく、冬場でも暖房が効いた屋内で起こりえます。

犬は人に比べて汗腺の数が非常に少なく、体温調節が苦手です。主に口の粘膜から水分が蒸発する時に発生する気化熱を利用して体温を下げますが、それがうまく行かなくて体内に熱がこもり、異常な症状がでます。

◇治療

涼しい場所へ犬を移動させ、濡れタオルで体を覆ったり、氷を利用して体を冷やし、好きなだけ水を飲ませます。体温をさげてることが重要です。

また、よだれをぬぐって口の粘膜から水分が蒸発しやすいようにしてあげることも大切です。
とにかく早く動物病院へ連れて行き、脱水を防ぐための処置を受けましょう。

■治療後に必要なことは?

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尿が出ない病気は再発する可能性が大いにあります。
特に結石は小さなものを取り逃すケースがあり、小さな結石が大きくなって再び症状が出ることもあります。

一度、泌尿器系の病気にかかった場合は、日頃から食事や排泄の管理に注意することをおすすめします。

また、日頃から排尿や食事量、水を飲む量などに注意し、観察を続けるようにしましょう。小さな異変が再発予防・早期治療に繋がることもありますよ。

そして一年に一度は血液検査も含めた健康診断を行うことをおすすめします。
とくにシニア犬になってくると老化による腎臓機能低下もあり得ます。
人と同じように定期的な詳しい健康診断で病気の早期発見に努めるようにしましょう。

■まとめ

尿や便といった排泄物は健康のバロメーターと言えます。
とくに腎臓は「沈黙の臓器」ともいわれ、症状が出た時には手遅れであるケースも少なくありません。

排尿に異常を感じたらできるだけ早く動物病院に行って検査を受けてください。
治療に長期間を要するケースもありますが、根気よく治療を続けてできる限り完治を目指すようにしましょう。

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