犬の病気対策マニュアル

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犬の尿毒症の末期症状とは?症状別の余命解説

      2016/10/02

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■犬の尿毒症の末期症状

シニア犬のトラブルで多くみられるのが腎臓のトラブルですが、腎臓は「沈黙の臓器」とも言われており、なかなか症状が表にでてきません。

異変に気づいた時には「尿毒症」と呼ばれる症状に陥っているケースが多く、これはすでに「末期症状」にあるということを示しています。

尿毒症の状態になると余命は数時間~数か月と言われています。具体的な症状を挙げながら解説していきましょう。

■そもそも犬の尿毒症の症状とは?

尿毒症というのは病名ではなく腎臓に異常が生じて尿を作り出せなくなり、体の外へ老廃物や毒素を排泄できなくなって全身に異常をきたしている状態をいいます。

腎臓は体の左右にひとつずつあります。その能力が1/3になっても正常な尿を作り出すことができるといわれるほど、余力のある作りになっています。

尿毒症の症状が現れる、ということは尿が正常に作られていなくて全身に老廃物や毒素が回っている状態です。

この症状が現れたら、腎臓の中の細胞はほとんど全てが破壊されていて、もう機能していない状態といえます。

残念ながら腎臓の中の細胞は破壊されると再生しません。失った機能が回復することはなく、尿毒症になると生きていられる時間が非常に限られると思って間違いないのです。

尿毒症が末期と言われるのは「治療が不可能」であり、また、余命については「犬に体力がどれだけ残っているか」「対処療法をどれだけ続けられるか」にかかっているから、と言えます。

■犬の尿毒症の代表的な症状

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尿毒症で見られる代表的な症状は次のようなものが挙げられます。

1.「食欲不振」「疲れやすい」
2.「腹部にかたまりができる」「体がむくむ」
3.「嘔吐」「下痢」「脱水」「アンモニア臭の口臭」
4.「口の中から出血」「尿がでない」「体温低下」
5.「けいれん」「昏睡状態」

これらの前段階として「多量の水を飲む」「薄い色の尿を多量にする」という異常が見られることもありますが、無症状のこともあります。

1~5の症状がありますが、たいていは複数の症状が現れます。場合によっては、ほぼ全ての症状がいっきに現れて数時間で死に至ることもあります。

症状がゆっくり現れた場合、飼い主が「老化」や「単なる体調不良」と勘違いし、腎臓異常のサインと気付かないことが多くあります。

3~5の症状が重なって動物病院へ行き、ようやく尿毒症に気付く、というケースが多いのが現状です。

■犬の尿毒症の末期症状と余命

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ここでは犬の尿毒症の末期症状や余命について解説します。

●「けいれん」「昏睡状態」は余命数時間

犬の「けいれん」「昏睡状態」はすでに危機的状態にあることを示しています。即、死に至ってもおかしくありません。

もう全身の臓器が機能しない状態に陥っていて、対処療法も効果がなく、数時間も命がもたないケースが多く見られます。

●「口の中の出血」「尿がでない」「体温低下」という段階は余命数週間

尿がでない、ということは腎臓の機能が完全に失われていて、老廃物や毒素の排泄、体内の水分量やミネラルバランスの調整ができないことを示しています。

体温維持機能も低下している場合、すぐに病院で治療を受けなければ命はありませんが、治療の効果が見られるかどうか、それは犬の体力次第です。

犬に体力が残っていて輸液や透析などの効果が出たならば数週間は生きられますが一か月は持たないと覚悟を決めなければなりません。

●「嘔吐」「下痢」「脱水」「アンモニア臭の口臭」という段階は余命数ヶ月

嘔吐や下痢で体内から一気に水分が失われると脱水症状に陥ります。この症状自体が命に関わるので、すぐに動物病院で治療を受けましょう。

腎臓機能の低下がわかり、尿毒症が疑われるような「嘔吐」や「下痢」の場合、できる限り早く腎臓の機能低下の原因を突き止めます。

細菌感染やウイルス感染が原因で膀胱や腎臓などに異常がでているなら、まず抗生物質などで感染症を治療します。

腎臓機能がまだ残っていて、食事ができ、尿を出すことができるなら「食事療法」「利尿薬の服用」「輸液」「ビタミン剤服用」などで体内に老廃物が蓄積しないよう対処療法を続けて数ヶ月間生きることはできます。

ただ、対処療法は根本的な治療ではありません。「アンモニア臭の口臭」は全身に毒素が回っている証拠ですし、腎臓機能が低下すると疲れやすく、体力も低下しがちで他の感染症にもかかりやすくなりますから注意が必要です。

●「腹部にかたまりができる」「体がむくむ」段階なら余命は一年半くらい

腹部に固まりができるのは腎臓に水分が溜まっている状態であることを示し、体がむくむのは腎臓機能が低下して体内のミネラルバランスが崩れていることを示しています。

この段階で気付き、治療を受けることができれば余命は一年半くらいあります。

特に「腎臓と膀胱を繋ぐ輸尿管にできた結石が原因で腎臓に水分が溜まっている」というケースで結石の治療を完了した場合は、腎臓の尿を作る機能自体は残っています。これは「治療が可能な尿毒症」という稀なケースです。

ただ「体がむくむ」というケースは「腎臓内の細胞が破壊されて体内のミネラルバランスを維持できない」という状態ですから完治は難しいでしょう。

利尿薬、ホルモン剤、ビタミン剤などを服用しながら、塩分を制限した高タンパクの食事療法を続ける必要があります。

●「食欲不振」「疲れやすい」という段階なら数年間は大丈夫

老化や他の病気でもよく見られる症状なので、この症状だけで尿毒症とは言えませんが、もし、何かの機会に検査をして腎臓に異常が見つかれば即、治療をはじめましょう。

まだ腎臓異常の初期の段階であると思われますので、緊急を要する状態ではありません。腎臓の炎症などを抑える治療を受け、食事も塩分が少ない高タンパクの良質な食事に変えるのがおすすめです。

このような段階で発見できれば、そもそも尿毒症の状態に陥る危険性は少ないでしょう。

■治療が可能な尿毒症とはどんなものか

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尿毒症の症状が出た時は、すでに腎臓機能がほとんど失われていて末期の症状にある、と紹介しましたが例外もあります。

それは「腎臓機能は残っているが、尿の通り道に石が詰まっていて尿が物理的にでない状態」にある場合です。

これは一時的に尿がでなくて、老廃物や毒素を体の外へ出せない状態です。詰まった石を取り除けば問題は解決できます。

*腎臓と膀胱を繋ぐ「輸尿管」に石が詰まる「尿管結石」
*膀胱から先の尿道に石が詰まる「尿道結石」

このふたつの結石がありますが、この場合は腎結石(腎臓の中に石ができる病気)、膀胱結石(膀胱の中に石ができる病気)になっている可能性が非常に高いので、これらの治療を行います。

これらの場合は血尿、激しい腹痛などの症状も見られますから比較的、発見しやすい異常です。

■まとめ

いかがでしたでしょうか?

尿毒症は犬が末期状態にあることを示しています。宣告を聞いて愕然とする飼い主も多いのですが、残念ながら完治させることはできません。

原因や病状の特定には尿検査、血液検査、腎臓の細胞を採取して病理検査をしたり他の臓器の検査など、多くの精密検査をしなければなりません。

ただ、そうした検査ができる病院は少なく、また犬にもそれらの検査を受ける体力・余力がないケースがほとんどです。

シニア犬になると定期的な健康診断に加え、尿検査や血液検査もまめに受けたいのですが、そこまでできないことが多いのが現状でしょう。

できるだけ早く愛犬の病気のサインに気づいてあげられるよう細やかな健康管理をし、もし尿毒症になった場合は残された時間をどのように過ごすのか考えてください。

とても辛い選択を突きつけられ、胸が張り裂けんばかりの思いになるかもしれませんが、愛犬と飼い主両方のベストな道を探してくださいね。

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