犬の病気対策マニュアル

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犬の呼吸が早い!荒い!原因と考えられる病気とは

      2016/10/09

犬

あれ?いつもより呼吸が早い?荒い?飼い主さんがそう感じた時には、症状が進行していることが非常に多い、呼吸器に関わる病気です。
中でもすぐに治療しないと命に関わる怖い病気3つについて、今回はお伝えしていきます。

今すぐ病院へ!命に関わる肺水腫

わかりやすく簡単に言うと、肺の中に液体が溜まって呼吸がしづらい(できない)状態になっているということです。
液体と言っても、誤嚥して口から水分が入ったわけではありませんよ。
なんらかの原因(主に心臓病)で血液の循環がうまくいかなくなり、行き場がない血液で肺の血管の血圧が上がり、血液の液体成分(血漿)のみが肺に漏れ出してしまっている状態です。
この病気に関しては、「急に呼吸が早くなった!」なんてことはほぼありません。
呼吸が早くなる前に、他の症状が必ず出ています。
肺水腫の原因になる病気は多岐にわたりますが、肺水腫の原因になる疾患で一番多いとされている心臓病「僧帽弁閉鎖不全症」についてまずは、見ていきます。

【僧帽弁閉鎖不全症の症状】

心雑音、咳、食欲不振、元気消失、失神、呼吸困難、チアノーゼ、呼吸速迫

【僧帽弁閉鎖不全症の検査】

聴診
胸部レントゲン検査
心臓のエコー検査

【僧帽弁閉鎖不全症の治療】

• 食餌療法

(カリウムなどミネラル分の量を調節してある専用のフードを与える。これだけでも進行が緩やかになるというデータがある)

• 症状に合わせて投薬治療

(完治を目指すのではなく、進行を緩やかにする目的で行う)

【僧帽弁閉鎖不全症から肺水腫になる流れ】

僧帽弁(心臓の左の部屋にある弁)がうまく閉じないので、血液が逆流して、左心室(心臓の左上の部屋)や肺の側の血管に流れ込む。
そのために行き場を失った血液が血圧を上昇させ、肺の中に漏れ出した血漿(血液の液体成分)が溜まる。

犬の心臓病。僧帽弁閉鎖不全症の症状は咳や心臓音などの発作で早期発見!

犬の心臓病。飼い主が必ず気を付けたいこと5選

続いて、肺水腫について詳しく見ていきます。

【肺水腫とは】

犬

肺に液体が溜まっていることで、酸素と二酸化炭素の空気交換がうまくできない状態です。
酸素が取り込まれにくいので、呼吸が苦しく、早くなります。
大げさに言うと、息を吸っても吸ってもうまく酸素が取り込まれず、水の中で半分溺れている状態に近いのです。

【肺水腫の症状】

• 呼吸速迫

(酸素の取り入れがうまくできないため、たくさん酸素を取り入れようと、呼吸が早く・多くなる。)

• 開口呼吸

(より多く酸素を吸おうと、興奮した後のような、口を開けてハァハァという呼吸をする。)

• チアノーゼ

(酸素が取り込まれないため、酸素が不足し体全体に行きとどかず、舌や粘膜の色が紫色になる状態。)

• ゼーゼーという呼吸音

• 食欲廃絶(全く食べないこと)

• 元気消失・運動不耐性(少し動くことにも耐えられない状態)

【肺水腫の検査・診断】

聴診

(呼吸音を聴診すると肺水腫に特徴的な捻髪音が聞こえる)

胸部レントゲン

(通常は空気があり黒く抜けて写るべき肺のレントゲンが、液体があるため、白くモヤがかかったように写る)

【肺水腫の治療】

利尿剤の投与

(肺にたまった水分を少しでも排出させて呼吸を楽にする効果が期待出来る)

酸素吸入

(酸素室に入院させることがほとんど)

心臓の治療

原因となる心臓病の治療を並行して行う
興奮させずに安静を保つ
食欲がない場合は、少量の点滴をする(大量に点滴することは体内の水分を増やすので逆効果。)

【アドバイス】

肺水腫になっているワンちゃんを、胸を圧迫する形で抱っこすると、最悪の場合それがもとで死に至ることがあります。
病院に行く時など、どうしても抱っこしないといけない場合は、前足とお尻を支点にして、お腹と地面が平行になるようにしてふわっと抱っこしましょう。
脇の下に手を入れて持ち上げる抱っこや胸を支点にして抱きかかえる形は絶対にやめましょう!!!

犬の肺水腫の症状や原因や治療法。余命により治療を考えましょう

急に症状が出ることも!発見が遅れると重篤になる犬の肺炎

犬

肺はのどや気管を介して外の空気が入ってくるため、様々な病原菌やホコリなどに接触する機会が多い臓器です。
このため、ウイルス、細菌、真菌の感染・アレルギー物質などを吸引して肺の気管支や肺胞に炎症を起こすことが多いのです。
この異物によって炎症が起きた状態を肺炎といいます。

【症状】

咳(ゼーゼーという深い咳)、呼吸速迫、異常呼吸、呼吸困難、チアノーゼ、発熱(40℃)、食欲低下、脱水、元気消失(立てないほどに弱ってくる)

【原因】

多くは病原微生物の感染による(細菌性、ウイルス性、真菌性など)

【検査】

胸部のレントゲン検査
血液検査
聴診
一般状態の検査(体重、体温など) など

【治療】

原因になっている病原微生物に対する薬の使用(抗生剤、抗真菌剤など)
食欲がない場合は、入院して持続点滴、注射での薬の投与
呼吸困難、チアノーゼがある場合には酸素室での入院 など

【アドバイス】

昨日までなんともなかったのに急に!?というほど急激に体調が悪化することが多いのが、老齢犬の肺炎です。
食欲や元気がいつもよりない、くしゃみのような咳のようないつもはしない動作をしているなど、少しでも普段と違う様子が見られたら、動物病院に相談してみてください。
例え「なんともなさそうだから、様子を見ましょう!」と獣医さんに言われても、血液検査をしてもらうのがお勧めです。
肺炎は初期でも、血液検査をすれば白血球の数値が高く出ます。
早期に気がつけば、重篤な状態に進むのを抑えられるかもしれません。
獣医さんは動物の病気のプロですが、毎日あなたのワンちゃんと一緒にいるわけではありません。
毎日一緒に暮している飼い主さんこそ、あなたのワンちゃんのプロなのですよ!!!

春から夏にかけて要注意!ワンちゃんの熱中症

犬

温暖化の影響なのか、毎年増えてきているワンちゃんの熱中症。
呼吸が早いことで気がつくケースが多いです。

【症状】

急激な体温の上昇(40℃以上)
呼吸速迫
開口呼吸(口を開けてハァハァと呼吸をする)
嘔吐・下痢
大量のヨダレ
粘膜の充血(気がつきやすいのは白目の部分)
ガタガタという震え
意識混濁
失神
全身のけいれん
吐血・下血
血尿
呼吸困難・チアノーゼ

【原因】

※基本的には人間が熱中症になる原因と同じです。
熱い日の日中の散歩
締め切った車内で数分待機
締め切ったお部屋でエアコンをつけずにお留守番

【治療】

病院に行くまでの応急処置

• とにかく冷やす(水のシャワーで体を冷やしてあげます)

• 水を飲ませる(自分で水が飲めるようであれば飲ませます。無理に飲ませるのは誤嚥の原因になるのでやめましょう。)

病院での治療

• 体を冷やす

• 体温を下げる、脱水の改善のために点滴

• 出ている症状に合わせて対症療法

【アドバイス】

お散歩の時、ワンちゃんは人間よりも体高が低いので、人間より地面に近いところを歩きますよね。
その分アスファルトからの熱をもろに受けるのです。
足の短いダックスちゃんや、コーギーちゃんは特に。
さらに夏でも毛皮をきているので、私たちより熱いのです。
夏場日中のお散歩は、熱中症だけでなく、肉球の火傷の原因にもなります。
夏の熱い日、アスファルトの上を人間が裸足で歩いてるのと同じです。
(やってみなくても確実に火傷するのが想像できますよね。)
夏場は、夕方涼しくなったと思ってもアスファルトに溜め込まれた熱でワンちゃんにとってはまだ熱かったということもあります。
アスファルトを触ってみて、確かめてからお散歩に出かけるようにしましょう。
また、熱中症を甘くみてはいけません、重度の熱中症は内臓が障害を受けて、死にいたるケースもあります。
応急処置だけで様子を見ず、必ず動物病院を受診しましょう。

犬の熱中症の原因、症状、対処法、予防方法について解説

さいごに

死にいたる、命に関わると散々書いてきたので、怖くなってしまわれた方がいらっしゃったら申し訳ありません。
しかし、呼吸が早くなる病気に、軽度なものは少ないということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ワンちゃんが健康な時の呼吸の数を知っておくと、役に立ちます。(獣医さんも助かります)
ワンちゃんが寝ている時にこっそりと呼吸の数を数えてみましょう。
1分間に何回呼吸をしているのか?というのが基準になります。
1分ずっと数えるのは意外と大変なので、10秒間の呼吸の回数を数えて、その数を6倍してみてください。
(例 10秒間に5回なら、5回×6=30回 よって1分間の呼吸数は30回 という計算になります)
あなたのワンちゃんの正常な呼吸の回数はわかりましたか?

※正常な呼吸数 10〜35回/分

関連記事になります。合わせてご覧ください。

犬の息が荒い!息が早い!原因と考えられる病気とは

犬のチアノーゼとは?症状や原因、対処法や応急処置を解説





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