犬の病気対策マニュアル

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犬の認知症(痴呆症)の症状や原因や予防について解説

      2016/10/02

犬

愛犬がいつもと行動が違う。
愛犬が同じことを繰り返している。
そういう行動を見かけたことはありませんか?
犬も人間同様に認知症になると言われています。
それでは犬の認知症はどの様な症状があるのでしょうか?
原因などについても解説しました。

■犬の認知症(痴呆症)とは

犬においても人と同様に認知症(痴呆症)は存在します。
認知症は加齢によって記憶や学習能力が低下してしまう状態をいいます。
何も対策をしない場合、徐々に病気は進行してしまうため、早めの対処が必要になります。
認知症は12歳頃から発症事例が増え始め、12歳から14歳の犬では約15%の犬が認知症にかかっていると言われています。
また、14歳から16歳においては30%、16歳以上では60%と高齢の犬においては一般的に見られるので、いつ発症するかという問題になります。
注意深く観察し、異変を感じたら獣医さんに相談してください。

■犬の認知症の症状

犬

認知症の症状は一般的に見られる5つの症状の頭文字を取り、「DISHA(ディーシャ)」と呼びます。

D(Disorientation:見当識障害):
見当識障害とは自分が置かれている状態に対する認知能力が低下することを言います。
例えば、空間や、人に対する認知能力が低下するため、部屋の中で迷子になったり、以前会った人を忘れてしまい、過剰な反応をすることがあります。

I(socio-environmental Interaction change:社会性や周囲環境との関わりの変化)
人や他の犬などの社会生活に対する関わり方が変化することを言います。
例えば、他の犬や他人への攻撃性が増したり、おもちゃに対する興味がなくなってしまったりします。

S(Sleep-wake cycle change:睡眠、覚醒周期の変化)
こちらはそのまま睡眠や気象のサイクルが変わってしまうこと言います。
例えば、夜間に起きていることが増えたり、日中に寝てばかりいるなどの症状が現れます。

H(House soiling:不適切な排泄)
トイレ以外の場所でオシッコやウンチをしたり、急に失禁をしてしまうなどの症状を示すようにもなります。

A(general Activity change:活動量や内容の変化)
目的のない行動を一心不乱位に繰り返すなどの行動を示すこともあります。例えば、ウロウロと同じところを徘徊したり、何かを舐め続けるなどの行動をとることもあります。
また、具体的な行動としては認知症になると以下の行動が見られることがあります。

犬の認知症チェックシート

・行ったり来たりや、ぐるぐる回るような異常行動を示す。
・ 床や壁をぼーっと見続ける。
・ 家族などの馴染みのある人や犬に対して攻撃的になったり、怯えるなど認識が変化する。
・ 急に動かなくなる。
・ 物にぶつかっても歩き続ける。
・ おすわりや待てなどの指示に対する反応が変化する。
・ トイレ以外の場所での排泄の頻度が増加する。
・ 落とした食べ物を見つけることができない。
・ 夜間に寝ずにうろつくことが多くなる。
・ 撫でたり触られることに対して嫌がる。
・ 新しいことを覚えられない。
・ 理由のない無駄吠えが増える。
・ ぼーっとしている時間の割合が多くなる。

これらの行動は認知症になると全てが出てくるわけではありません。
しかし、これらの中の幾つかの行動に心当たりがある場合は認知症の可能性があります。

■犬の認知症の原因

犬

認知症は老化によって脳細胞が変性してしまうためや、神経の信号を伝達する物質が不足することや、神経の伝道速度が低下することによって起こります。
人のアルツハイマーではβ-アミロイドという物質が脳細胞に沈着することが知られていますが、高齢の犬においても脳細胞に老人斑というそのような変化が起きていることが報告されています。

■犬の認知症は治る?

認知症は老化とともに進行してしまう病気なので、完全に治すことはできません。
しかし、薬を投与することや、サプリメントを与えることで、進行を遅らせることができます。
また、運動や新しいおもちゃ、人との関わりなど刺激を与えてやることが予防や治療につながることもあります。
食事やサプリメントでも予防や治療が期待でき、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸などが有効です。

■犬の認知症の予防について

犬

認知症の予防も治療と同様の方法が有効で、新しい刺激を与えてあげることが大切です。
例えば、新しい行動を覚えさせることや、おもちゃなどの刺激、人間関係や他の犬との関わりを増やすことなどで、脳の活性化を促してあげると良いとされています。
また、睡眠のサイクルや運度を規則正しくすることも予防には大切です。
食事やサプリメントにより、脳の認知力を向上させることも予防においては重要です。例えば、EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸や、ビタミンB6、ビタミンCなどの抗酸化物質、GABA様作用を持つαカゼインなどが認知症に対して有効とされています。

■さいごに

いかがでしたでしょうか?
犬も人間同様に認知症になることが確認されています。
長生きする犬も多いので認知症のリスクも高まっています。
チェックシートを確認し、認知症の疑いがある場合は速やかに獣医に相談しましょう。





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