犬の病気対策マニュアル

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犬の膝蓋骨脱臼の原因や症状や治療。手術するメリットデメリットとは?

      2016/10/02

犬

「うちの子は時々後ろ足をかばってケンケン歩くんだけど…」

なんてあなたは悩んでいませんか?
癖だと片付けず一度動物病院で診てもらった方がいいかもしれません。
このような症状が見られる時は膝蓋骨脱臼という病気であることがあります。
初期段階では症状が出たり出なかったりしますが、病状が進行してしまいますと、手術が必要になることもあります。
今回は、そんな膝蓋骨脱臼について解説いたします。

■犬の膝蓋骨脱臼の原因

犬

膝蓋骨(後ろ足の膝のお皿)は本来、滑車溝と呼ばれる大腿骨(太ももの骨)にある溝にはまっています。
膝蓋骨が滑車溝からはずれている状態のことを膝蓋骨脱臼と呼びます。内側にはずれることと、外側にはずれることがあります。
膝蓋骨脱臼が起こる原因は、先天性のものと後天性のものに分けられます。

●先天性の膝蓋骨脱臼

先天性の原因には、滑車溝が浅い、膝蓋骨に付着している靭帯や筋肉のバランスが悪い、などが挙げられます。
これは遺伝的な部分が大きく、親犬が膝蓋骨脱臼の場合、子犬も膝蓋骨脱臼になってしまう可能性が高いです。
トイプードルやチワワなどの小型犬に非常に多いと言われています。
先天性の場合は、内側にはずれることがほとんどです。

●後天性の膝蓋骨脱臼

後天性の場合、外傷が原因になります。
外からの強い衝撃によって、膝蓋骨が滑車溝からはずれてしまいます。
先天性の膝蓋骨脱臼に比べると非常に少ないです。

■犬の膝蓋骨脱臼の症状

犬

膝蓋骨脱臼の症状は、4段階に分けられます。

・グレードⅠ

普段、膝蓋骨は正常な位置にあります。
膝蓋骨に力を加えると脱臼しますが、力を解くと自然に正常な位置に戻ります。
無症状であることが多いですが、違和感や痛みから後ろ足をかばって歩くことがあります。

・グレードⅡ

普段生活している中で、脱臼したり正常な位置に戻ったりします。
無症状なこともありますが、軽い症状から重い症状まで様々です。
骨格に変形が見られることもあります。

・グレードⅢ

普段から膝蓋骨は脱臼している状態です。膝蓋骨に力を加えると正常な位置に戻すことができます。
グレードⅡの時よりも骨格の変形が進みます。症状が出やすくなります。

・グレードⅣ

普段から膝蓋骨は脱臼している状態で、膝蓋骨に力を加えても正常な位置に戻すことができません。
強い痛みから、膝蓋骨脱臼になっている後ろ足を全く使えず、3本足で歩くケースもあります。

■犬の膝蓋骨脱臼の治療について

犬

グレードⅠやグレードⅡで軽い症状の場合は、保存療法を行うことが多いです。
痛みがある場合は鎮痛剤を投与します。
さらに関節保護剤を投与して損傷した関節軟骨を修復します。
保存療法で良い状態が維持できれば良いのですが、根本的な治療には外科手術が必要となります。

・手術するメリット

保存療法では、膝蓋骨脱臼という病気とお付き合いしていかなくてはなりませんが、手術では治すことができます。
治ってしまえば膝蓋骨脱臼の無い正常な犬と同じ生活ができます。

・手術するデメリット

全身麻酔をかけなくてはなりません。
全身麻酔のリスクはゼロにすることができません。
稀なケースではありますが、全身麻酔によって最悪の結果を招いてしまうこともあります。その子の状態によっては、リスクが上がってしまうこともあります。

・手術と手術費用について

膝蓋骨脱臼の手術方法の代表的なものを説明していきたいと思います。
まず、滑車形成術という手術方法があります。
これは、先天的に浅かった滑車溝を深くしてあげる手術です。
滑車溝の軟骨を削って、膝蓋骨がはまるようにしてあげます。
脛骨粗面転移術という手術方法もあります。
これは、膝蓋骨の靭帯がついている場所を一度切り離し、膝蓋骨を正常な位置に戻してピンで固定する方法です。
手術費用は動物病院によって異なりますが、検査費、入院費も含めて20~30万円と考えていただければ良いかと思います。

■犬の膝蓋骨脱臼の予防について

犬

膝蓋骨脱臼を悪化させないためには、生活環境を整えてあげましょう。
まず、体重管理をしっかり行いましょう。
グレードⅠの犬をどんどん太らせてしまいますと、グレードが進んでしまう可能性があります。
膝蓋骨脱臼のある犬は、少しスリムな体型を目指すと良いでしょう。
また膝に負担のかかる動きはさせないようにしましょう。
後ろ足だけでジャンプをさせる、階段などの段差を歩かせる、フローリングなどの滑る場所を走る、などといったことを繰り返していると悪化してしまう可能性があります。
フローリングには絨毯を敷いてあげるといいでしょう。

■さいごに

以上、膝蓋骨脱臼について説明させていただきましたが、少しでも気になることがあればすぐに受診することをお勧め致します。
また、膝蓋骨脱臼の治療方針は獣医師によって異なります。
積極的に手術を行う獣医師もいれば、なるべく手術はせず保存療法を行う獣医師もいます。
整形外科の専門医の中には、痛くて歩けない程でなければ手術を進めない獣医師もいるそうです。
膝蓋骨脱臼と診断された時は、かかりつけの獣医師とよくご相談することが大切になります。

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