犬の肉球

犬の肉球がいつもより赤い!腫れている!原因は?病気のサイン?

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「犬の肉球が赤いけど何が原因?」

「犬の肉球が腫れている場合にはどの様な病気が考えられるの?」

なんてことをあなたは思ったことはありませんか?
肉球が赤かったり、腫れていた場合には何かの病気の可能性が考えられます。
その事についてお話していきたいと思います。

ちなみに普段の愛犬の肉球の色は把握していらっしゃいますか?
ピンクであったり黒であったり、それぞれの個性が見られます。
中には肢によって肉球の色が違う子もいます。
いつもの肉球より赤くなったり腫れている場合は、何らかの炎症が起こっているということになります。
今回は、そんな肉球に炎症が起こってしまう原因となる病気について解説していきたいと思います!

■細菌性皮膚炎

細菌が原因となって、肉球、特に肉球と肉球の間に炎症を起こすことがあります。
膿皮症と呼ばれることもあります。
毛穴から細菌が侵入して感染が拡大することで、肉球を赤く腫れ上がらせてしまいます。舐めることや外傷から続発することがあります。
最初のうちは赤くなり痒みが見られる程度です。
症状が進行して腫れてきますと、痒みに加えて痛みを伴い、場合によっては腫れている肢をかばって歩くようになってしまうこともあります。

■マラセチア性皮膚炎

マラセチアと呼ばれる真菌(カビ)が原因となる皮膚炎になります。
マラセチアは、脂を栄養源にして増殖する真菌です。
体質的に脂の多い犬に見られる皮膚炎で、脂漏症と呼ばれることもあります。
マラセチアがどのように犬の体に対して悪影響を及ぼすかは、はっきりと解明されていない部分もありますが、マラセチアに対するアレルギー反応で皮膚炎が起こっていると言われています。
マラセチア性皮膚炎は、細菌性皮膚炎と同じような症状が見られます。
マラセチア性皮膚炎は全身が脂の臭いになるため区別することができますが、マラセチア性皮膚炎と細菌性皮膚炎が併発していることもありますので、注意が必要です。
マラセチア性皮膚炎は肉球のみならず脇や股が赤くなり、痒くなることがあります。

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■皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌と呼ばれる真菌(カビ)が原因となる皮膚炎です。
決して多くはないのですが、肉球を含めた肢の先が赤くなったり腫れることがあります。
皮膚糸状菌は、どこにでも存在しますので誰もが感染する可能性がありますが、感染しても発症しないこともあります。
若齢犬や老齢犬などの抵抗力が落ちている犬に発症しやすいと言われています。
薬剤によって免疫抑制状態になっている場合も要注意です。
また、飼い主さんや犬以外の動物にも感染します。

■ニキビダニ症

ニキビダニと呼ばれるダニの1種が原因となる皮膚炎です。
ニキビダニは非常に小さく、顕微鏡を使わないと見ることはできません。
普段から皮膚にいることもあるダニですが、免疫力が低下してしまった時に増殖して皮膚炎を起こします。
もともと持っているダニなので、他の犬に感染することはありません。
症状は全身に見られますが、肉球に症状が出た場合、肉球が赤く腫れ上がります。痒みもあるため舐め壊してしまい、二次的に細菌感染が起こることが多いです。

■疥癬

ヒゼンダニ(イヌセンコウヒゼンダニ、ネコショウセンコウヒゼンダニなど)と呼ばれるダニの1種が原因となる皮膚炎です。
ニキビダニ症が、免疫状態によって発症するのに対して、疥癬は感染することで発症します。
同じお散歩コースの犬から感染したり、疥癬になっている野生のタヌキが歩いた道を歩くことで感染することもあります。
飼い主さんや犬以外の動物にも感染しますので、注意が必要です。
痒みは非常に強く、皮膚疾患の中でも3本の指に入る痒みの強さと言われています。
始めは肢先や顔が赤くなり、掻きむしることで全身に症状が広がります。

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■アレルギー性皮膚疾患

犬のアレルギー性皮膚疾患という枠組みには、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、接触皮膚炎、ノミアレルギー性皮膚炎など多数含まれます。
今回は「アレルギー性皮膚疾患」として大まかにご紹介させていただきます。
ハウスダストや食物などに対する過剰なアレルギー反応が炎症を引き起こすと言われています。
体質的な部分がありますので、再発を繰り返すことが多いです。
アレルギー性皮膚疾患は、肉球が赤くなる原因の病気としては非常に多いのですが、上記のような感染症ではないことを確認した上での診断となります。
症状が軽い場合は肉球が赤くなる程度ですが、痒みによって舐め壊してしまいますと、二次的な細菌感染が起こり腫れてしまいます。

さいごに

以上、肉球が赤くなったり腫れてしまう病気をご紹介させていただきました。
これだけの病気がありますので、一目見ただけで何の病気かを判断するのは至難の業です。
肉球が赤くなっていることに気付いた場合は、必ず獣医師にご相談ください。
赤いだけであれば緊急性は高くないですが、腫れてしまった場合は症状も進行していて、強い痒みや痛みを伴っていますので、すぐに受診しましょう。
進行して痒みが強くなってしまいますと、夜も眠れないこともあります。
愛犬に快適な生活を送ってもらうためにも、日々の肉球チェックや愛犬のサインを逃さずにキャッチしてあげましょう!

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愛犬のために知ってほしいこと


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