犬の病気対策マニュアル

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犬用アトピカ(シクロスポリン)の副作用や効果は?

      2016/10/02

 

アトピカは2005年に発売された犬の慢性アレルギー性皮膚炎の治療薬で、年々動物病院で使用される機会の増えている薬です。
初めて処方された時、その価格に驚いた方は多いのではないでしょうか?
また、中にはそんなに高い薬を使わなければいけない病状なのかと心配にもなった方もいらっしゃると思います。
そこで今回はアトピカとはどんな薬なのか、ご説明していきたいと思います。

アトピカってどんな薬?

それではアトピカとはどの様な薬かお話しします。

成分名はシクロスポリン

アトピカは動物用医薬品の製品名で、成分はシクロスポリンと言います。
現時点では、日本国内で動物用に販売されているシクロスポリン製剤は「アトピカ」と、ジェネリック製品の「シクロキャップ」があります。
また人体用に販売されているものには、ネオーラル、サンディミュンといった先発品の他に、多数のジェネリック製品が製造されています。

免疫抑制作用がある

白血球(ヘルパーT細胞)から出されるインターロイキン2という物質は、炎症という免疫反応を引き起こす物質です。
シクロスポリンはこのヘルパーT細胞の反応を抑制する薬で、結果として炎症を抑える効果があります。
免疫抑制剤に分類される薬剤で、人間では臓器移植や骨髄移植の拒絶反応抑制などに使用されます。

犬での適応症

本邦では「難治性のアトピー性皮膚炎における症状の緩和」が適応症として承認されています。

適応症以外の応用

アレルギー性皮膚炎以外にも、過剰な免疫反応によって引き起こされている病気(自己免疫疾患)でシクロスポリンの効果が認められており、応用されています。
以下がその例になります。

・炎症性腸症
・免疫介在性多発性関節炎
・無菌性結節性脂肪織炎
・免疫介在性溶血性貧血
・免疫介在性血小板減少症
・肛門周囲瘻
・髄膜脳炎

ステロイド剤と併用されることが多い

前述の病気の第一選択薬は、プレドニゾロンなどのいわゆるステロイド剤になります。
ステロイド剤は非常に効果的な薬なのですが、高用量や長期的に使用すると副作用が強くでることがあるため、プレドニゾロンの量を減らす目的でシクロスポリンを併用されることが多いです。

シクロスポリン(アトピカ)の投与量や投与方法は?

添付文書には1日1回体重1kg当りシクロスポリン5mgを基準量として、下記の量を4週間連続投与するとされており、また投与開始4週間以降に臨床症状の改善が認められた場合には、症状に応じて投与間隔を隔日または週2回に漸減することができると記載されています。

体重2kg以上3kg未満、10mgカプセルを1カプセル
体重3kg以上4kg未満、10mgカプセルを2カプセル
体重4kg以上8kg未満、25mgカプセルを1カプセル
体重8kg以上15kg未満、50mgカプセルを1カプセル
体重15kg以上29kg未満、100mgカプセルを1カプセル
体重29kg以上36kg未満、50mgカプセル及び100mgカプセルを各1カプセル
体重36kg以上55kg未満、100mgカプセルを2カプセル

これはあくまで目安ですので、犬の病気や状態によっても投与量は異なるため、獣医師の指示に従って投与を開始しましょう。

どんなことに注意すればよい?

それでは注意点について解説します。

保管上の注意

・アトピカに使用しているソフトカプセルは40℃以上の環境下で軟化し、変形する可能性があります。冷暗所に保管するようにしましょう。

・カプセルは使用直前までシートから取り出さないようにしましょう。シートを開けると独特の臭いがしますが、正常です。

投与上の注意

・シクロスポリンは腸管からの吸収が悪い成分でそれを安定した血中濃度が得られるよう設計された製剤がアトピカです。絶対にカプセルを砕いたり割ったりしてはいけません

・シクロスポリンは吸収時に食事の影響を受けるため、食餌から2時間以上あけて空腹時に投与し、投与後2時間は食餌を与えないこととされています。

・腸管から吸収されたシクロスポリンの血中濃度が安定するのには時間がかかります。効果が出ないからといって、自己判断で増減しないようにしましょう。

ワクチン接種に注意

添付文書にはシクロスポリン製剤を投与している時は、生ワクチンを接種しないようにと記載されています。狂犬病ワクチンは不活化ワクチンですが、接種可能かどうかはかかりつけの動物病院の先生とよく相談して下さい。

シクロスポリン(アトピカ)にはどんな副作用がある?

それではシクロスポリンにはどの様な副作用があるのでしょうか。

消化器症状

嘔吐、食欲不振、粘液便、軟便または下痢などの消化器症状が誘発することがあり、その中でも嘔吐は最も多く認められます。
これらの症状は軽度から中程度で通常一過性です。

感染症を引き起こしやすい

全身の免疫が抑えられるため、様々な感染症を引き起こしやすいとされています。

腫瘍の悪化の可能性

免疫が抑えられることで潜在的な腫瘍を悪化させる可能性があります。
悪性腫瘍の病歴もしくは疑いのある犬には使用しないこととされています。

稀な症状

以下の症状は、極めて稀ではありますが報告されているものです。

・歯肉肥厚、耳介、肉球および皮膚のイボ状病変
・被毛状態の変化
・糖尿病(主にウエストハイランドホワイトテリア)

さいごに

発売されてから10年以上経ち、今や動物医療においてアトピカは無くてはならない薬になりました。
この薬を処方されている病気の多くが、短期間で治癒するものではないことから、用量を調整しながら長期的な投与が必要であるケースが多いです。
どんな薬もそうですが、治療効果を最大限に発揮し副作用を抑えるためには病気の犬1頭1頭に合わせて調節する必要があります。
必ず獣医師の指示を仰ぎながら適切に使用するようにしましょう。

※当記事はアトピカの効果などについて保証するものではありません。また副作用などが出る場合もあります。個人の責任において当記事を参考にしてください。アトピカを服用して何か不利益を被っても当管理人は一切の責任を負いません。





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