犬の病気対策マニュアル

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犬の歯が抜けた。抜ける原因は何?病気のサイン?

      2016/11/26

犬

「犬の歯が突然抜けたけど何?」

「犬の歯が抜けるのは生え変わり?」

「犬の歯が抜ける病気ってある?」

なんてあなたは思っていませんか?

犬が何かをなめていて、取り出してみたら歯だったとか、歯が床に落ちていたりして歯が抜けたことに気付くことがあるかもしれません。
しかし、犬はほとんどの場合は抜けた歯を飲み込んでしまうため、抜けた瞬間は気付かず、口の中を見たら歯がなくなっていたり、歯肉から出血していて気づくことのほうが多いかもしれません。
「犬の歯がぬけるって正常なの?」「どんな時に抜けるの?」そんな疑問にお答えします。

乳歯から永久歯への生え変わり

歯の抜け替わりは自然に起こることであり、異常ではありません。
手を加えなくても通常は問題なく生え変わります。
犬の場合、生まれた時には歯は生えていません。
生後3週間位から生え始め、8週目位までに3本の前歯、1本の犬歯、前臼歯3本が左右に一対と、上と下にそれぞれで計28本の乳歯が生え揃います。
乳歯には奥歯と言われる後臼歯はありません。
はじめに抜け替わるのは前歯で、3~4ヶ月ごろに抜け始め、平均で5ヶ月から10ヶ月の間に永久歯42本全て生え揃います。
抜けた歯を子犬が飲み込んでしまうことはよくあり特に心配する必要はありません。
犬種などによって歯の本数や抜け替わり、生え揃う時期は異なってきます。
一般的に言って大きい犬の方が歯が生え始めるのが早いようです。
乳歯が抜け替わり永久歯に生え変わる過程は、子犬にとっては非常にむず痒く、椅子やテーブルの足、靴などなんでも目に付くものを噛んでしまいます。
抜けた際の出血がおもちゃについていることもあります。
痒みはストレスの原因にもなるので、噛んでもよいもの(あまり硬すぎないおもちゃやロープ状のおもちゃ)を与えてあげましょう。

子犬の歯が抜けた!生え変わりの時期や注意する点について解説

乳歯におこる異常

犬

次は乳歯におこる異常についてです。

乳歯遺残(にゅうしいざん)

本来抜けていなければならない時期を過ぎても乳歯が抜けずに残っている場合、「乳歯遺残」と呼ばれ、将来的にかみ合わせの異常や、あごの病気などを引き起こしてしまうことがあります。
また、乳歯が残っていることで永久歯が歪んで生えてきたり、二重歯や二列歯になってしまうこともあります。
乳歯遺残の有る場合75%は永久歯の歯列に異常をおこすとまで言われています。
また、歯と歯の間に食べかすや歯垢が溜まって口臭、歯周病の原因になってしまうことが多いため、乳歯の抜歯を行うことが多いです。
避妊去勢手術の時期に被ることが多いので、同時に抜歯することも多いです。
麻酔を何度もかけるリスクを減らすことができますし、永久歯がしっかり生えそろう前の方が歯列に影響を与えませんのでお勧めです。
乳歯か永久歯なのか判断できない場合も多いかと思いますので、動物病院で相談してみると良いでしょう。
本来生えてくる永久歯が、歯肉に埋まって生えてこなくなってしまっている埋伏歯(まいふくし)という状態があります。
その場合、乳歯を抜いてしまうと、後に永久歯が生えてこないためその部分が欠歯になってしまいます。
乳歯の抜歯を行う前に、レントゲン写真で永久歯の確認を行うのが安心です。

成犬で歯が抜ける場合

犬

成犬の歯が抜けた場合、「歳を取ったからな…」と加齢を原因にするのは大間違いです。
加齢が原因で歯が抜けることはまずありません。
犬の歯が抜け落ちてしまうのは、年齢とは関係なく、ほとんどの場合、歯周病が原因です。
つまり、歯周病がひどければ若くても歯が抜けてしまうこともあるという事です。

犬の歯周病

意外かもしれませんが、犬は、唾液のPH値が高く、あまり歯で食べ物を咀嚼せず飲み込むことも多いため虫歯にはほとんどなりません。
全くないというわけではありませんが、虫歯が見つかるのはとても珍しいのです。
しかしその反面、歯周病にかかっている犬はたくさんいます。
歯周病とは、細菌や歯垢、歯石によって犬の歯肉が赤く炎症をおこす病気です。
進行すると歯の根元の骨が溶かされ、歯が抜け落ちてしまいます。
中には、あごの骨を溶かして骨折してしまうこともあります。
歯周病の時にはよだれがでたり、口臭がきつくなり、出血したりします。
口の中が痛むので、食事をとれなくなることもあり、痩せてきて、栄養不良から免疫力が低下してしまう事もあります。
また、歯周病といっても口の中だけの問題ではとどまらない場合もあります。
歯周病はサイレントアーミー(沈黙の病気)とも呼ばれ細菌が血流にのって全身に影響を及ぼす可能性がある、実は怖い病気です。
心内膜炎や心臓弁膜症、心筋梗塞、肝炎、間質性腎炎、骨髄炎、関節炎などの全身疾患を引き起こし、命に関わることもあるのです。

歯周病にならないためには

犬

歯周病の原因は歯垢の細菌や食べ物のかすなので、人間と同じようにこまめに歯を磨いていれば、歯周病はかなりの確率で防ぐことができます。
犬の口は臭いものだと思い込んでいる人がいますが、それは全くの間違いです。
歯垢や歯石のない健康な歯を持つ犬の口は臭くないのです。

歯のケアについて

歯磨きの習慣をつけ、歯垢や歯石がつかないようにするのが重要です。
もし自分の場合、面倒くさいから歯磨きは2.3日に1回でいいやとはならないですよね?
犬も同じで本来は毎食後できるのがベストですが、最低でも1日に1回は歯磨きをしてあげてください。
どうしても毎日が難しいという場合は、歯垢が歯石に変化するのに3日かかるといわれていますので、3日に1回は必ず歯磨きをし、できない日はデンタルケア食品などをあげたり、口にスプレーするだけのケア用品もあるので動物病院で相談してみてください。
犬は歯磨きなど、口を触られるのを嫌がるものですので、幼いときから口を触らせるくせをつけることが大切です。
ちなみに、乳歯の場合はまだ歯の表面のエナメル質が丈夫ではないので、あまり強く頻度多く磨きすぎると歯を痛める原因になりますので、ガーゼでやさしく拭く程度で十分です。

犬の歯磨きのやり方など歯周病予防法3つを紹介

歯周病の治療

歯肉炎の段階であれば、十分な歯磨きと口の中の消毒や必要であれば抗生物質などを投与すれば改善します。
しかし、一度ついてしまった歯石は自然に溶けることはないので、いくら歯磨きをしても、歯石の上からでは全く意味がありません。
歯周炎にまで進行している場合も、全身麻酔で一度歯石を全て取り除き、歯周ポケットの細菌を取り除く「スケーリング」を行う必要があります。
歯がぐらぐらしている場合や、歯周病が進行している場合は抜歯も考えられますが、老犬の場合は全身麻酔のリスクも高くなりますので、動物病院でよく相談して治療法を検討して下さい。

歯周病がおこってしまった時のホームケア

ヨークシャーテリア

歯がぐらぐらしたり、噛む力がよわくなると、これまで食べられていたドライフードなどが食べられなくなります。
ぬるま湯などでふやかして柔らかくしてあげたり、半生タイプのものや缶詰などに切り替えてあげてください。
しかし、柔らかい食事はより歯にこびりつきやすいため、歯磨きを念入りに行う必要があります。
また、歯の衰えは歯茎の血流不足に原因がありますので、歯肉をマッサージするようにすれば歯の衰えの進行を弱める効果が期待できます。
歯磨きの際に歯茎もマッサージするようにしましょう。
弱っている場合簡単に出血しますが問題はありません。

さいごに

以上のように、成犬で歯が抜けるというのは歯周病が相当進行した状態です。
実際には、犬は歯がなくても食べる事には困りません。
だからと言って、歯がなくていいという理由にはなりません。
犬歯が抜けると、舌がずっと口の外に垂れ下がった状態になってしまうこともありますし、見た目だけでなく、重度の歯周病は命にもかかわる場合もあるのです。
犬の口のケアは人間と同じように行い、防げる病気で犬が苦しむことがないようにしてあげましょう。

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