犬の病気対策マニュアル

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犬の糖尿病を徹底解説。原因や症状や糖尿病性ケトアシドーシスについて教えます

      2016/10/02

犬

■犬の糖尿病

愛犬が糖尿病になってしまったけどどうしたらいいの?
そんな飼い主さんはいませんか?
糖尿病は犬の命に関わる病気です。
今回は、糖尿病について解説します。

■糖尿病って何?

糖尿病という言葉はよく聞くけど、そもそも糖尿病って何?って方にまず説明します。
犬の内臓には膵臓という臓器があります。
膵臓からは膵液という消化酵素、消化液が出され食べたものの消化を助ける働きがあります。
もう一つは、インスリンというホルモンを分泌し、体内の血糖値を調整する役割があります。
このインスリンというホルモンが体全体の糖分を調整することにより、細胞に糖が吸収される様になり体を動かすことができるようになるのですね。
このインスリンが正常に分泌されなくなると細胞に糖が吸収されなくなり、様々な不調をきたすことになります。
インスリンが分泌されないと細胞に糖分が吸収されなくなるので血液に糖分が流れてしまいます。
それで、血糖値という値が上がります。
また、糖は最終的に尿となり体外に排出されます。
糖が尿として排出されるので糖尿病というのですね。
尿が甘いにおいがするのが特徴になっています。

●糖尿病の原因って何?

犬

糖尿病とは、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されなくなり、細胞に糖分が吸収されなくなって、結果的に血液に糖が流れ、最終的に尿として体外に排出されることをいいます。
犬の糖尿病も長生きをするにつれどんどん増えてきました。
今は、200頭に1頭くらいの割合で糖尿病といわれています。
それも6歳以上の老犬がほとんどです。
平均的な発症の年齢は8歳とされています。
1歳未満の犬には、あまり見られません。
また老犬になればなるほどオスよりメスの方が発生確率が高くなっています。
約5倍くらい高いです。
糖尿病の原因の一つは肥満といわれています。
なので体重を落とすことで糖尿病の予防に繋がります。
また遺伝的な原因で発症する場合もあります。
主に発症しやすい犬種としては、小型犬だとダックスフンドやプードルやヨークシャーテリアです。
大型犬ではゴールデンレトリーバーやシェパードが発症しやすいですね。
また糖尿病を誘発する病気にクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)があります。
クッシング症候群は、副腎ホルモンが関係していますがこれが分泌されると血糖値を高めるアドレナリンやコルチゾールが分泌されます。
血糖値を高める成分が分泌されることにより、相対的にインスリンの効果が弱まってしまい糖尿病になってしまうのです。
他にも、老犬のメスは糖尿病になることが多いです。
発情期(黄体期)にはプロゲステロンという黄体ホルモンが出るのですが、このホルモンの関係で糖尿病になる場合があります。
ちなみに避妊しているメス犬は発情期が無いのでこの様なリスクが軽減されます。

・糖尿病には1型と2型がある

糖尿病にも大きく分けて二つの型があります。
それが1型2型です。

糖尿病1型

1型は、自己免疫が原因で膵臓がインスリンを生成することができなくなってなる糖尿病になります。
1型の場合には、自己免疫が原因になるので食餌療法での治療は難しくなります。
なのでインスリンの投与での治療が主になります。
犬は、1型が多いといわれています。

糖尿病2型

2型は、膵臓からインスリンは分泌されるものの血糖値を上手にコントロールすることができずに糖尿病になるケースです。
2型の場合は、肥満が大きな原因になりますが、この場合は食餌療法の効果は高くなります。
2型は、人間や猫に多いといわれますが、まれに犬もなることがあります。

●糖尿病の症状って何?

主な症状としては、多飲多尿、食餌を多くとっても体重が減ってしまうということがあります。
また肝臓が膨らむのでお腹が膨らんでしまうという事があります。
進行すると、白内障を患う場合もあります。
これはどうしてかといいますと、糖尿病とは膵臓からインスリンというホルモンが分泌されない症状であることを説明しました。
インスリンが分泌されないと細胞に糖分が吸収されなくなり、血中に糖が流れてしまいます。
血中に糖が流れてしまい最終的に尿となるので多尿になります。
多尿になると水分が不足するので口の中が乾いたり、水を多く飲むようになります。
また細胞に糖が吸収されないために、糖分を欲して食欲が増します。
食欲が増して糖分を取るのですが、細胞に吸収されないので結果的に体重が減ります。
また、インスリンが分泌されなくなると糖の代わりに脂肪が分解されてしまいます。
脂肪が分解されると、体に有害なケトン体と呼ばれるものが作られてしまいます。
このケトン体というのが増えてしまうと、糖尿病性ケトアシドーシスという病気になり、命に関わる状況になってしまいます。
これが糖尿病の症状になります。
ちなみに尿検査をすると、尿にケトン体が含まれているか簡単にわかります。
普通、尿にケトン体が含まれることが無いのでケトン体が含まれていた場合には糖尿病の可能性が高くなります。
動物病院で尿検査をすると高額になってしまうことがあるので、まずは自宅で簡易検査をすることをおすすめします。
尿検査については詳しくはこちらをご覧ください。
犬の尿検査!自宅で簡単に病気を調べる方法を教えます

・糖尿病は早期発見が大切

糖尿病は、早期に発見することが大切になります。
なので愛犬の日頃の様子をよく観察しておきましょう。
一番分かりやすいのは、水の多飲になります。
愛犬が水を多く飲むようになったと思ったら注意が必要です。
そういう場合は、犬がどのくらい水を摂取したかをチェックすることが大切です。
一般的に体重1キロあたり100ml以上飲む場合は多飲の可能性があります。
10キロの犬だと900ml未満の摂取を目安にしましょう。
運動量や食餌にもよりますが、一つの目安になると思います。

●糖尿病の治療は?

におい

糖尿病の治療は、主にインスリンの投与と食餌療法になります。
インスリンは動物病院から獣医師に処方してもらいます。
インスリンは、毎日飼い主が犬に打ってあげることになります。
インスリンは注射してから3時間後くらいに効果が出てきます。
約8時間から12時間後にはインスリンの効果が一番高くなり、はたらきも出てきます。
インスリンの効果は18時間から24時間くらいです。
インスリン投与で注意しなければいけないのは、低血糖になります。
獣医師に処方された量を注射することはもちろんですが、インスリンの効果が高くなる前に食餌をして糖分を取ることも大切になります。
低血糖になると、衰弱したり、意識を失ったり、けれいんすることがあるので注意が必要です。
低血糖になった場合の対処法としては、はちみつやシロップや水に砂糖を溶かして口の中に流し込んであげましょう。
もし流し込んでも飲めない状態ならば犬の口を開けて頬にはちみつなどを塗ってあげるといいです。
くれぐれも誤嚥をしない様に少量を頬に塗ってあげるのがコツです。
またインスリンの量は、犬が運動したり、食餌のカロリーなどにより変わってきます。
獣医師と相談しながらインスリンの量を調整しなければいけません。
そのために毎朝、犬の尿から糖とケトン体の量を調べることになります。
尿からケトン体を調べるのは、インスリンが足らないと脂肪を分解してケトン体となるので、ケトン体が出るということはインスリンが不足していることを表しています。
食餌のカロリーにもインスリンは左右されるので、できるだけ毎日決まったカロリーの食餌をさせ、間食などは控えることが大切になってきます。
食餌のカロリーは目安が決まっており、小型犬は1キロあたり75キロカロリーくらい、大型犬なら1キロあたり55キロカロリーがおおよそになります。
これくらいを目安に毎日の食餌を調整してあげましょう。
食餌は、量よりカロリーが重要になるので、犬がもっと食べたい様ならばできるだけ低カロリーな野菜などを多めにあげるなどの工夫が必要になります。
市販の低カロリー食や手作りの食餌がおすすめです。
メス犬の場合は、高齢になると発情期の黄体ホルモンで糖尿病になる可能性が高いので繁殖をするつもりもないなら避妊させるのも手になります。
糖尿病にならないようにすることも大切なのです。

■糖尿病性ケトアシドーシスについて

犬のひげ

前述していますが、糖尿病をそのまま放置していると糖尿病性ケトアシドーシスという病気になります。
この状態になると一刻を争う状態になりますので、それを解説します。

●糖尿病性ケトアシドーシスの原因について

ケトアシドーシスは、糖尿病を放置することによりかかる病気になります。
膵臓からインスリンというホルモン物質が分泌されます。
このインスリンは、糖分を細胞に吸収される働きがあります。
しかし、何かの原因でインスリンが分泌されなくなった時に糖分が細胞に吸収されなくなり、体外に排出されてしまうことになります。
これが糖尿病という事を説明してきました。
糖分を吸収できなくなった細胞は、次に脂肪を分解してしまうようになります。
脂肪を分解するとケトン体という有害な物質が生成されます。
このケトン体という物質の血中濃度が高くなることにより、糖尿病性ケトアシドーシスになるのです。

●糖尿病性ケトアシドーシスの症状について

主な症状としては、食欲がなくなったり、水を飲まなかったり、元気が無くなったり、嘔吐や下痢をしたりします。
糖尿病性ケトアシドーシスは、糖尿病だった犬に突然起こります。
糖尿病という自覚が無い犬の場合に突然、何かの病気にかかったように見えますが、原因は隠れ糖尿病の場合があります。
一般的に1日から2日でこの様な症状になることが多いので犬の様子には気を付けましょう。
ケトアシドーシスは最悪の場合、昏睡状態になることもあるのでこうなる前に必ず動物病院に行きましょう。

●糖尿病性ケトアシドーシスの治療について

治療は早急にしなければいけません。
即効性が高いインスリンを打つことから始まります。
尿からケトン体がどれだけ出ているかを常に調べながらの治療になります。
ケトン体の量が落ち着いて来たら通常の糖尿病の治療に移ることになりますが、獣医師の判断に従いましょう。

■さいごに

いかがでしたでしょうか?
糖尿病は、6歳以上の老犬にとても多い病気になります。
ガンに並ぶ現代病の一つになっています。
それゆえに、糖尿病の正確な知識を飼い主が持つことが大切です。
肥満に気を付けて適度な運動をしながら毎日を過ごすだけで予防の効果は高くなります。
日頃から肥満に気を付けながら生活をしましょう。

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