「目やに」がうまくとれなくて、そのままになってはいませんか?
うちの子、目頭に大きな目やにが付いているけど、引っ張ってもとれない!
目の中に目やにが見えるけど、指ではとれない!
そんな飼主さんのために、動物病院でもやっている「目やにの正しい取り方」をご紹介いたします。
■そもそも目やにはなぜ出るの?
まず、涙について。
目の表面には常に、薄い涙の膜が存在しチリやホコリなどから目を守ってくれています。
そして涙の膜は、まばたきの度に新しく張り直されています。
その時に目の表面やマブタの裏など各所の細胞も新しくなっています。
剥がれた古い細胞や涙がキャッチした汚れは、まばたきの際洗い流され涙と一緒に鼻涙管という管を通って鼻に抜け、それが鼻水や鼻糞になります。
これが、まばたきをしている間の涙の仕事です。
まばたきを長くしない=寝ているときは、この涙の仕事がストップしますから、分泌物が鼻に抜けず、目にとどまるので行き場を失い目やにになるのです。
寝て起きると目やにが出ているという現象はこのためですね。
※病気で目やに出る原因は病気によって様々なので、省略します。
■目の中にあるやわらかい目やにの取り方
目の周りについたやわらかい目やには指でつまむだけでも取れますが、目の中にある目やにはとりにくいですよね。
目の中にある目やにを上手に取る方法がコチラ
ティッシュペーパーを使います。
まずティッシュ1枚を4つ折にします。(まず真ん中の線に沿って半分に折り、その後長い線の真ん中でさらに半分に折ります。)
折ってできた角の部分を使って目やにを取ります。
ティッシュの角を目やにに当てて、スーッと引き出す感じです。
水分の多い目やには、ティッシュにくっつくと水分を取られるのでティッシュから離れなくなります。
くれぐれも、ティッシュの角で目を傷つけないようにしてくださいね。
ポイントは、目の表面と平行になるようにティッシュを当てて目やにを吸わせてから引き出すというイメージです。
ティッシュをもってワンちゃんの正面から近づくと、警戒されるので、後ろからそっと近づき、頭をなでているだけに見せかけて、目やにを取ると成功率高し!ですよ。
■カチカチ目やにの取り方
目頭についたカチカチの目やに、やっかいですよね。
そのカチカチ目やにに毛が絡まったものがもっとやっかい。
以前、毛の絡んだカチカチ目やにを腫瘍だと思って焦って動物病院にいらした方がいました。(結果目やにで良かったね〜という)
腫瘍と勘違いするくらい、目やにが大きくカチカチに育っていたわけです。
そんなカチカチ目やにのおすすめの取り方がコレです。
それは、「ふやかす」こと。
目やに専用の除去剤も売っていますが、ふやかしてからとるならぬるま湯で十分キレイにできます。
おススメ1
シャワーで直接、目やにの全体にぬるま湯をかけて数分(10分位)放置した後、流水で目やにを溶かしながらとるのが理想です。
この方法はシャンプーを行う日にやるのが効率的かもしれません。
おススメ2
ぬるま湯でたっぷり湿らせたティッシュを当てて少しずつふやかす方法もあります。
ふやけた部分を指やコームでほぐして取ります。
目やにの根っこ部分がふやけるとスッと一気にとれることもあります。
※コーム…ノミ取りコームと呼ばれる手のひらサイズのコームがおススメです。
!!注意!!
カチカチ目やには決してそのまま引っ張ってむしり取ってはいけません!
ワンちゃんものすごく痛いです。
次回から目の周りを触らせてくれなくなるかもしれません。お気をつけください。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
ワンちゃんのために、正しい目やにの取り方、ぜひお試しください。
カチカチ目やにに育つ前の、やわらかいうちに毎日目やにを取ってあげてくださいね。
毎日のこまめなケアは異常の発見にもなります。
寝て起きたときに目やにを取ったのに、すぐまた目やにが出るのは病気のサインかもしれません。
毎日目やにのケアをしていて、いつもより多い・色が変など違いがあった場合は、動物病院に相談してみましょう。
関連記事になります。合わせて御覧ください。
⇒犬の目の病気。緑色や黄色の目やにや涙が出る。原因として考えられること4つ
⇒犬の目やにが緑色!黒い!白い!黄色!色別の原因と病気を解説
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