人と同じように犬も便は健康のバロメーターと言われています。
この便に血が混じる、いわゆる「血便」が出ると驚きますよね。
病気?!と心配してしまいますが、意外に元気なこともあります。
血便でも元気、そんな時の原因と対策をまとめてみました。
目次
■血便だけど元気。その理由は?
人でも食べ過ぎ、暴飲暴食、ストレス、食べ慣れないものを食べたなど、胃腸の調子が悪くなる時はありますよね。
病気ではないけれど、調子がよくない。犬もおなじようなことがあります。
・引っ越しなど環境が変わった
・フードを切り替えた
・他の犬とケンカした
・飼い主に怒られた
・新しいペットがきた
・飼い主に赤ちゃんができた
・ペットショップに預けられた
このようなことが原因で消化不良を起こしたり、消化液の分泌が多過ぎたりして、腸に負担がかかると血便が出る可能性があります。
■チェックしたいポイント
・慣れない物を食べなかったか
・ストレスがかかるようなことがなかったか
・便秘ではないか
・肛門嚢絞りは定期的にしているか
・血便以外の症状はないか
ストレスが原因で一過性の血便であれば自然に治る可能性が高いと言えます。
フードを切り替えた時であれば、切り替えを一時的にストップして、粒の大きさや硬さをチェックしてみてください。犬に合っていないフードの場合は血便や食欲不振などの異常が続くようになりますので、見直しが必要です。
もし、便秘が疑われるなら水分を多めにとるようにしましょう。飲み水に肉の煮汁を混ぜたり、缶詰の汁を加えたりして飲水意欲を高めてください。
また、ドライフードにレトルトや缶詰などウェットタイプのフードを加えて積極的に水分がとれるよう工夫してください。
便秘が続くと硬い便が直腸や肛門を傷付けて出血量が増え、痔や膿の原因になりますので注意が必要です。
なお、肛門嚢のケアはしているでしょうか。肛門嚢が詰まったり、炎症を起こすと肛門嚢炎になって細菌感染を起こし、膿が出たり出血することがあります。
肛門嚢で炎症が起こって出血している場合、排便した時に便に血液が付着して、血便に見えることもあります。
犬が頻繁にお尻を舐めたり、お尻を地面に擦り付けるようなしぐさをするようであれば、肛門嚢のケアをしてみてください。
■注意が必要な血便とは?
ここでは注意が必要な血便を紹介します。
◇異物を飲み込んだ場合の血便
骨のかけら、オモチャの破片、小石、木片など、異物を飲み込んだ時、異物が胃腸の壁を傷付けて出血してしまい、便に血が混ざることがあります。
本当に小さなものなら便と一緒に排泄されることがありますが、大きさや硬さ、材質によっては腸の途中で引っ掛かり、腸閉塞の原因になる場合があります。
・食欲がなくなってきた
・元気がなくなってきた
・便秘ぎみ
・お腹が膨れる(ガスが溜まる)
・腹痛
・下痢
血便以外にこのような症状が出てきた場合は動物病院へ行ってください。
・腸閉塞(腸に異物が詰まる)
・腸重積(腸が腸の中に入り込んで血流が悪くなり、細胞が壊死する)
これらの病気は命に関わるケースもありますし、開腹手術が必要になります。手術後は入院し、絶食したまま経過をみることになります。
◇血の量が増える、水っぽい血便を繰り返す
・大腸炎
・腸内寄生虫
大腸炎は細菌感染、寄生虫、アレルギーが原因として考えられ、抗生物質を投与したり、抗アレルギー剤を使用します。
腸内寄生虫が原因の場合は駆虫薬を投与し、便と共に排泄されるのを待ちます。腸内寄生虫「鞭虫症」だった場合は放置すると、食欲不振、腹痛、貧血、栄養失調といった症状も出て来ます。
駆虫薬は寄生虫によって使う薬が異なります。必ず獣医師が処方する駆虫薬を使いましょう。勝手に判断して市販のものや、譲り受けたものを使うと命に関わることもありますよ。
◇血が黒い、チョコレート色、タール状もしくは下痢。
パルボウイルス感染症、急性胃腸炎などが疑われます。
食欲不振、発熱、嘔吐、下痢などの異常がみられる例がほとんどです。すぐに動物病院へ行きましょう。
多頭飼いしている場合は、他の犬にも感染が広がっている可能性がありますので注意してください。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
血便の場合は他の症状が出ているかどうか。血便が継続するかどうか、が大きなポイントになります。必ず便の状態をメモにとり、経過を観察してください。
寄生虫は定期的に検査し、駆虫することで重症化を防げます。子犬の場合は進行が早く、重症化するケースも多いので注意してくださいね。
便は健康のバロメーターです。苦手な方もいらっしゃると思いますが、日頃から硬さ、色、臭いなどをチェックしてあげてください。
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