目次
■愛犬が耳をかゆがっている
しょっちゅう頭をふったり、後ろ足で耳を掻いたり。
それらが続くと、大丈夫なのか心配になりますよね。
どんな犬にもおこりうる、耳のかゆみの原因と考えられる病気についてまとめてみました。
■外耳炎によるかゆみ
外耳道の炎症です。耳あかがたまり、かゆみがおこります。外耳炎は慢性化しやすく、一度治っても繰り返しやすいので、根気よく治療しなければいけません。
外耳炎とひとくちに言っても、色々な原因があります。
●耳の中のカビによるもの
耳の中のカビについて解説します。
・マラセチアというカビによる真菌感染
体質的に脂っぽい犬や、たれ耳で湿気がたまりやすい犬はマラセチアというカビの一種が大量に増えてしまうことがあります。
耳あかは茶色や黄色で、べとっとして、すっぱいにおいがします。
このマラセチアは、ふだんから犬の皮ふの表面にいますが、免疫力の低下などでたくさん増えたときにかゆみをひきおこしたりと、悪さをします。
・診断方法
耳あかを少しとり、顕微鏡で、マラセチアが大量に増えているのを確認します。
・対処方法
動物病院で、耳の洗浄と、抗真菌薬を投与して治療します。
●耳の中のダニによるもの
他の犬との接触によってうつる耳の中のダニがいます。
・ミミヒゼンダニの寄生
ミミヒゼンダニは、体調約0.5センチほどの小さなダニで、白っぽい色をしています。
このダニが、耳の中に住みつくと、激しいかゆみがおこります。
ミミヒゼンダニ、通称ミミダニは、耳の中の耳あかや分泌液をエサとして生活し、さらに耳の中に卵を産みつけてどんどん増殖します。
卵が孵化すると3週間もあればりっぱな成ダニになります。
耳あかはダニのフンで黒っぽく、乾いてぽろぽろしています。
・診断方法
耳あかを少しとり、黒い紙の上において虫めがねで観察すると、もぞもぞ動く白っぽいダニを見つけることができます。
・対処方法
動物病院で耳の中の洗浄と、ダニを殺す薬を投与してもらいます。
●外耳炎がひどくなると
外耳炎を放置すると、中耳や内耳の方にまで影響がひろがり、音が聞こえにくくなったり、重症の場合は歩けなくなることもあります。
とにかく早めの対処が必要です。
■耳の中に異物が入ったとき
犬の耳の中は人間より広くなっているので、まれに異物が入り込むことがあります。
耳自体が痒いわけではないのですが、違和感によって掻いたりすることがあります。
主な原因をあげてみました。
●植物の種や、小さな虫
散歩中に草むらなどに入っていった時、植物の種や小さな虫が耳の中に入ることがあります。
その場合、犬は違和感のある耳を下の方向に傾けるので、どちらの耳に異物がはいっているのかは分かりやすいです。
その場合は無理に取ろうとすると余計に耳の奥に異物が入り込み、取れなくなってしまうことがあります。
無理はせず、動物病院で取ってもらいましょう。
■二次的被害も
これらの耳の病気が原因で、長い間耳を掻いていると、二次的な問題がおこることがあります。
●耳血腫
耳介といって、耳の外側に張りだしている部分が、掻くことによって血液や漿液がたまり、腫れることがあります。赤みや痛みを伴います。
・対処方法
エリザベスカラーを使って、耳を掻くことをやめさせなければいけません。
そして、耳への刺激の直接の原因である耳の病気を治療します。
■耳をかゆがっていたら病院へ
とくにたれ耳の犬種や脂っぽい犬種は耳の中の病気になりやすくなるので、かゆみがおこらないように、普段から耳の中のそうじもこまめにしてあげることが肝心です。
すでに犬が耳をかゆがっていたら、なにか耳に問題がある証拠なので、早めの動物病院の受診が大切になります。
■さいごに
いかがでしたでしょうか?
耳のカビの正体は、マラセチアという病気の可能性が大きいです。
耳が垂れている犬種に発生しやすい病気になるので特に注意しましょう。
予防としては、耳の洗浄になります。
できるだけ常に清潔を保つことが大切になります。
愛犬のためにも日頃からケアしてあげましょうね。
関連記事になります。合わせて御覧ください。
⇒犬の耳が臭い!赤い!茶色の膿が出る!痒がる場合はマラセチアかもしれません
⇒犬の耳が赤い!発疹や斑点やブツブツがある!原因と考えられる病気
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