■愛犬の耳が赤く、斑点やブツブツが出ている。これは何?
犬の皮ふは、とてもうすくデリケートで、人間の皮ふで比べると1/3程度しかありません。
そのため、色々な皮ふの病気になりやすいといわれています。
●発疹とは
皮ふの一部分が赤くなったり、ふくらんだり、ただれたりしていることをいいます。
■ノミの寄生によるアレルギー性皮膚炎
ノミは、散歩中の草むらなどに潜んでいて、犬の吐く二酸化炭素や体温に反応して犬の体に飛びつきます。
ノミが犬にとりついて犬の血を吸う時、その唾液が原因となってアレルギーがおこります。
このノミは人間にもうつるので、注意が必要です。
人間がノミにかまれると、ノミがジャンプして届く範囲のひざ下にノミの咬みあとができ、とてもかゆいです。
●ノミアレルギーがでるとどうなるか
・体全体に赤みや発疹がおこる
ノミに寄生されてアレルギーをおこすと、耳だけにとどまらず体全体にあらわれ、はげしいかゆみをひきおこすことが特徴です。
それ以外では尻尾や肛門周りに赤い発疹が出ます。
・ノミの確認方法
犬の体の毛をかきわけてよく見てみると、体長2ミリほどのすばしっこい茶色の虫が発見できると思います。
それといっしょに、黒い粉が犬の体の表面に見つかると思いますが、それはノミが犬の血を吸った後のフンです。
その粉を水にさらしてみると、とけて血液の色の赤色に変わるはずです。
●対応
・ノミ駆虫薬でノミを駆除
動物病院でだされるノミの駆除薬で一般的なのがフロントラインという薬です。
これは、犬のちょうど肩甲骨の間のくぼみにその液をたらすと、皮ふから薬液を吸収し、今度は全身の毛穴から薬の成分をだすことによってノミを駆除する薬になります。
この薬をつけたあとは2,3日シャンプーを控えるようにします。
・家の中のノミの駆除
犬の体にノミが大量についていた場合、必ず家の中にノミがいるので、家の中のノミの駆除をしなければいけません。
とくに念入りに掃除をするところは、犬の普段過ごしている寝床、畳の目のすきま、じゅうたんやカーペットです。
掃除機でゆっくり時間をかけて吸い取り、市販のノミの駆虫薬でノミを駆除しましょう。
■疥癬(カイセン)によるもの
皮ふに、ヒゼンダニというダニが寄生しておこる皮膚病です。
フケとともにはげしいかゆみをひきおこします。
このヒゼンダニは人間にもうつるので注意が必要です。
●ヒゼンダニに寄生されるとどうなるか
・フケとともにかゆみと発疹がおこる
犬の耳のふちや顔、ひじ、かかと、足の甲などの皮ふが固くかたまって、フケやはげしいかゆみがおこります。
放っておくとフケがどんどんたまり、ヒゼンダニの寝床となってさらに繁殖します。
この皮膚病の犬を人間が抱いたり触ったりすると、犬同様に赤い発疹がおきてはげしいかゆみがおこります。
・ヒゼンダニの確認方法
かさぶたをはがしておいておくと、しばらくして1ミリほどの透明なダニが動くのが見られます。
また、動物病院では犬の皮ふをすこし削り取って顕微鏡で確認します。
●対応
まずは全身の毛を短く刈り込み、皮ふにあらわれている病気をくわしく確認します。
そして、薬浴や軟膏、内服薬など薬をつかいダニを駆除します。
この皮膚病は再発しやすく、完全にヒゼンダニが駆除できるまでは獣医師の指示にはしたがいましょう。
⇒犬の疥癬の症状や原因や治療方法。シャンプーのおすすめは?人にうつる?
■その他アレルギーによる皮ふ病
人間にもアレルギーはありますが、犬も同じようにアレルギーがあります。
アレルギーをおこす原因となる物質、アレルゲンを口や鼻から吸い込んだり、食べたり触れたりしたときにおこります。
ここでは上記のノミアレルギー以外について解説します。
●アレルギーの原因
・ほこりや花粉
ほこりや花粉を吸いこんだりしてアレルギーをおこすことがあります。
生活環境をきれいに整え、こまめなそうじやシャンプーをすることが大切です。
・接触性のアレルギー
アレルゲンとなるものに触ったときにおこるアレルギーです。
原因と思われるものをしばらく遠ざけて観察し、症状の改善具合で判断します。
シャンプーでアレルギーがおこることもあります。
■さいごに
いかがでしたでしょうか?
耳に赤みや発疹がでているときは、たいていの場合、体にも何か異常がおきているかもしれないので、犬の体を全体的にみてあげるようにしましょう。
関連記事になります。合わせて御覧ください。
⇒犬の耳が臭い!赤い!茶色の膿が出る!痒がる場合はマラセチアかもしれません
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