脱毛、毛が抜ける

犬の毛が抜ける!脱毛!皮膚病?ストレス?原因は何?

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犬

犬には一般的に換毛期という、よく毛が抜ける時期があります。
中には換毛期がない犬もいて一年中生え変わっていることもあります。

ですが、愛犬に人の円形脱毛症のような症状が出たり、換毛期のないプードルなどの毛が一度にたくさん抜けたりすると不安になりますよね。

一般的に「脱毛症」とひとくくりにされますが、原因によって病名や症状は異なります。今回は犬の脱毛で考えられる病気をまとめてみました。

■アレルギー反応が原因の脱毛

なんらかのアレルギー反応が原因で毛が抜けることがあります。アレルギーの原因により、次のように分けられています。

◇アトピー性皮膚炎

犬

<症状>

・ひどいかゆみ
・かきむしることで、患部がただれる
・皮膚の一部が硬くなって乾燥する(かさぶたになる)

<原因>

遺伝する皮膚病と言われています。原因は人と同じく、ハウスダスト、ノミ、ダニ、花粉、食べ物などがアレルゲンです。アレルゲンが体内に入ることでアレルギー反応がおきます。

<治療>

副腎皮質ホルモンや抗ヒスタミン剤といった薬を使う薬物療法と、アレルゲンを取り除いた除去食による食事療法があります。両方の治療法を継続して行うのが一般的です。

◇接触性アレルギー

犬

<症状>

口、腹、股、肛門など、毛の少ない特定の箇所がかゆくなることが多いですが、脱毛が起こることもあります。

<原因>

オモチャ、食器、カーペット、シャンプー剤など、特定のものが体に接触すると、触れた部分にかゆみが起こります。

<治療>

かゆみは一時的で直ぐ治まるので様子を見ます。
かゆみが出る場所、かゆくなるタイミングなどをみて原因を探ってください。
プラスチック製の食器が原因なら陶器製に変える、羊毛のカーペットが原因なら違うカーペットにする、といった対応で治します。

◇食物アレルギー

犬

<症状>

・激しいかゆみ
・発疹
・脱毛
・発熱
・下痢
・嘔吐

<原因>

特定の食べ物に対し、体が異常反応を起こします。代表的なものは、卵、牛乳、小麦、豚肉、牛肉、鶏肉、添加物などですが、大抵は複数のものに反応していることが多いようです。

<治療>

血液検査や症状が出るタイミングなどを見て原因となる物質を特定します。そして、そうしたものが含まれていない食事(除去食)をとることで、症状が出ないようにします。

◇免疫性アレルギー(天疱瘡)

犬

<症状>

・鼻、目の周り、口の周りなどに水疱ができ、ジュクジュクした状態になる
・水疱がつぶれ、かさぶたができる
・症状が全身に広がっていく

<原因>

病原体などを攻撃するはずの免疫機能が、誤って皮膚組織を攻撃するため皮膚に炎症が起こります。根本的な原因は不明ですが、秋田犬、ダックスフンド、ドーベルマン、コリー、ジャーマンシェパード、シェットランドシープドッグなど、特定の犬種に見られるので、何らかの遺伝的な要因が関係していると言われています。

<治療>

根本的な治療は困難で、表れている症状に対する対処療法を行います。免疫抑制剤、ビタミン剤、副腎皮質ホルモン薬などを利用した薬物療法を続けていきます。症状がある程度治まったところで漢方薬を利用する獣医師もいます。

■皮膚病が原因の脱毛

犬

◇脂漏症

<症状>

・皮膚がべとついたり、かさついたりする
・脂漏臭という強い臭いがする
・強いかゆみ
・脱毛
・皮膚がかさかさしてフケが出る

<原因>

内分泌障害、アレルギー、ミネラルやビタミンなど栄養不足、寄生虫や真菌感染など、色々な原因が考えられます。

<治療>

原因を突き止めるのが大切です。シャンプーを使う外用療法、ホルモン剤やビタミン剤を使う内科療法があります。

アレルギーが原因の場合はアレルゲンを除去したり、除去食に切り替えたりし、栄養不足の場合はフードを切り替え、栄養バランスの取れた食事にします。

犬の脂漏症におすすめのシャンプーは?治療法や食事や原因は?

◇ノミアレルギー性皮膚炎

犬

<症状>

・耳の後ろ、背中、肛門まわりにゴワゴワとしたかさぶたができる
・脱毛
・激しいかゆみ
・不眠症
・貧血
・患部は赤みやブツブツができる

<原因>

ノミの唾液がアレルゲンとなってアレルギーを起こします。
3歳~5歳くらいから発症しやすくなると言われています。
ノミは人にも寄生しますから、室内飼いの愛犬にノミがいた場合、人も寄生されている可能性があるので注意が必要です。

<治療>

治療方法としては、まずはかゆみを抑えることが必要になります。
ステロイド剤などをしようすることによりかゆみを抑えます。
またノミの駆除も行うようにしましょう。
市販の物でも効果があります。
一度試してみることをおすすめします。

◇疥癬症(ヒゼンダニ症)

犬

<症状>

・耳、顔、かかとに発症
・脱毛して赤くふくらむ
・激しいかゆみ
・フケ
・赤黒いかさぶた

<原因>

センコウヒゼンダニというダニが寄生することで発症します。
検査は患部の皮膚を採って顕微鏡でみます。ダニや卵を見付けることで診断しますが、センコウヒゼンダニは数が多くないために一回の検査では見つからず、何度も検査してようやく特定できるケースもあります。
その場合は症状から病気を判断する場合もあります。

犬、猫、牛、馬、兎など、色々な動物に寄生するヒゼンダニがいますが、動物種を超えても寄生可能です。イヌセンコウヒゼンダニであっても人に寄生できますし、猫にも寄生できますので、同居猫、飼い主も感染に注意が必要です。

<治療>

全身の毛を刈り取り、注射、塗り薬、薬浴で治療しながら、抗生物質やかゆみ止めも使います。
多くは駆虫薬を使用するでしょう。
ダニは卵が残っているとあっという間に繁殖しますので、継続的に完治するまで続ける必要があります。
また多頭飼いをしている場合は他の犬に症状が現れていなくても寄生している可能性もおありますので適切な処理をすることが大切です。
治療期間が数か月続くこともありますが、完治するまで根気よく続けましょう

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◇毛包虫症(アカルス)

犬

<症状>

・口や目のまわりが赤くなり、脱毛する
・ニキビ
・皮膚がただれる
・化膿するとかゆくなる

<原因>

毛包虫(ニキビダニ)が原因です。発症するのは4~9か月の子犬で、授乳中に母犬からダニをもらってしまうケースがほとんどです。
口や顔のまわりから症状がスタートします。子犬以外でも、シニア犬など皮膚の抵抗力が低下している犬は発症するケースがあります。

<治療>

ダニの駆除を徹底します。生活環境全てのダニの駆除、こまめな掃除をはじめ、ダニを駆除する薬の服用や薬浴を続けます。
治療は数か月間続くことがありますが、完全にダニを駆除しなければ何度も再発します。

■ホルモン異常による脱毛

犬

◇ホルモン性皮膚炎

体内のホルモンバランスが崩れることで脱毛の症状が出るケースがあります。

<原因と症状>

○副腎皮質ホルモンの異常が原因のケース

胴の広い範囲の脱毛(頭と肢以外)、水を飲む量が増える、尿の量が増える、食欲増加

○成長ホルモンの減少が原因のケース

胴の広い範囲の脱毛(頭と肢以外)

○性ホルモンの増加や現象が原因

生殖器の周辺や肛門周辺の脱毛、発情周期が不安定になる

○甲状腺ホルモン分泌の異常が原因

胴の左右対称に脱毛する

<治療>

血液検査でホルモンバランスを調べます。治療には原因にあった薬を使いますが、原因が判明するまで長期間かかるケースや、治療の効果が出るまで時間が掛かるケースもあります。
数か月間の治療期間が必要なケースが多いので、根気よく対応しなければなりません。

■ストレスが原因の脱毛

犬

引っ越しする、飼い主が変わる、新しいペットが家に来た、飼い主に赤ちゃんが生まれたなど、環境が変わったり、飼い主の愛情が自分と違うものに向かうことでストレスを感じ、脱毛することがあります。

ストレスによって尾や足を噛むなどして皮膚に炎症が起こるケースもあります。
また、ストレスや不眠によって免疫力が低下し、皮膚病や他の感染症にかかることもあります。

こうした場合は、症状に対する治療と同時に、犬が安心できる場所を準備し、愛犬が新しい環境に適応できるようケアする必要があります。

脱毛の原因は腸内環境も影響しています

脱毛、毛が抜けるというのは病気ではなく腸内環境が大きな要因の一つです。
腸内に善玉菌より悪玉菌が多くなった状態をだと免疫力が低下し、皮膚がカサカサしたり、アトピーを起こしたり、毛並みのツヤが無くなったりします。
餌を食べてもうまく栄養が補給できない状態になっています。
悪玉菌が増える要素としては、食生活や老化が挙げられます。
その腸内環境を整えるために必要なのが「酵素」や「乳酸菌」で善玉菌を活性化させてあげる必要があります。

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■ まとめ

いかがでしたでしょうか?
脱毛という症状も、原因は多岐にわたっており、完治まで長期間かかるケースが多くあります。また、ノミやダニといった寄生虫は、犬だけでなく猫や人にも寄生するので、家族全員で対応しなければなりません。

さらに、ノミやダニの「シャンプー」や市販の薬は「医薬部外品」であることが多く、予防に使うことができても、治療に効果は期待できません。
必ず獣医師に処方してもらい、効果のある薬を使うようにしてくださいね。

皮膚病に多く見られる「強いかゆみ」は非常に辛く、心身ともに疲弊する大きな原因になります。できるだけ早く適切に対処し、完治するまで治療を続けてあげてください。

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