よだれを流す

犬がよだれを垂らす!泡を吹く!原因と考えられる病気

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■犬のよだれの役割

あなたは犬のよだれの役割、機能について知っていますか?
人間には無数の汗腺があり、暑いと汗をかくように体温調節ができます。
ですが犬には沢山の汗腺がありません。
そこで、よだれを垂らすことによって体温を調節しているのです。夏場は特に多くよだれを垂らしますので汚いと思わずにタオルか何かで拭ってあげてください。

●犬種によってよだれの出方も様々

なかにはよだれをあまり垂らさない犬もいます。体温調節が下手、上手、暑さを感じにくいというわけでは決してありません。
垂れやすいか垂れにくいかは犬種の口の構造によって違ってきます。
簡単な区別として、柴犬や秋田犬のような和犬は口元がたるんでいないのでよだれが垂れにくい構造になっています。
反対にゴールデン・レトリバーのような洋犬やブルドッグのように頭の大きく鼻の短い短頭種はよだれが垂れやすい構造になっています。
ほかには人間と同じように気持ちが悪かったり、嫌なものに過敏に反応し、口をくちゃくちゃしてよだれを垂らしたり泡を吹いたりもしますので気を付けましょう。
また、呼吸器系の病気も関係してくることがあるのでそれも紹介していきます。

■犬がよだれを垂らす!泡を吹く!原因って?

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よだれの役割と犬種ごとのよだれの出方について解説してきました。
続いては、犬がよだれを垂らす!泡を吹く!その様な症状が出た時に考えられる原因と病気についてお話しします。
消去法で病気を特定してみてくださいね。

・気管支炎

気管支炎とは下部呼吸器に分類される代表的な疾患のひとつです。
基本は気管支内膜の炎症で、主な症状として咳が認められており、酷い場合は発咳のあとに吐き気を催しよだれや泡を吹いたりもします。
ただし、原因によって治療法は異なってくるため、様々な検査が必要となってきます。
原因としては犬パラインフルエンザウイルス、犬アデノウイルス、気管支敗血症菌などの細菌、アスペルギルスなどの真菌、マイコプラズマなどの感染や、また、ほこり、植物の種子や花粉、刺激性のあるガスなのど吸引により発症します。
このほかにも肺炎や腫瘍、異物、心不全などの循環器の障害に伴って発症することも少なくありません。
最近よだれが垂れやすい、嘔吐するといった症状で初めてわかることもあるので、発咳が認められた時点で病院に行くことをおすすめします。
発祥しているワンちゃんの簡単な見分け方として、気道が過敏な状態になっていることもあるため、喉頭部、もしくは頸部を圧迫すると発咳することがあります。

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・熱中症

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熱中症とは、体内に溜まった熱を外に逃がすことができず、内に篭った状態になることをいいます。
原因として屋外飼育、昼間の散歩、夏場での車内放置、肥満、短頭種、などが挙げられます。ですが熱中症はちゃんと対策をすれば防ぐことができる病気です。
昼間の散歩についてはワンちゃんは人間よりも地面に近いので、地熱の影響を受けやすくなっています。
なので、なるべく夜の散歩や飲料水を切らさないなど工夫をしていきましょう。室内飼いの子には出かけるときには必ず冷房をつけてください。
人間が少し寒いな、と感じる温度がワンちゃんの適温です。熱中症に関しては処置が遅いと予後不良の状態に陥ることが少なくありません。
大体予後が良化傾向にあるのが発症して一時間以内の適切な処置とされています。熱中症の主な症状としてぐったりしている、食欲不振、元気がないは勿論のこと、呼吸が荒い、大量のよだれが出ている、嘔吐、下痢・血便、けいれんなどが挙げられます。
これらのうち一つでも症状が表れた場合には早期の受診をおすすめします。

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・口内炎

犬にとっての口内炎は系統性口内炎と潰瘍性口内炎があります。
ワンちゃんにとって厄介なのが潰瘍性口内炎であり、口の奥の方から歯茎・頬の内側まで広範囲に潰瘍を引き起こします。
人間のようなポツポツとした可愛いものではなく、口の中のあちこちが切れたような痛みを伴うため、空腹にも関わらず食餌を拒否するのは潰瘍のせいと思われています。
まず系統性口内炎はレプトスピラやジステンバー、糖尿病やビタミンの欠乏、病気による免疫力の低下などが挙げられます。
治療法は口内炎を引き起こしている基となる疾患の治療が優先されます。
基礎疾患が原因とされていますので、それらを治せば口内炎は自然と消えていくはずです。
潰瘍性口内炎については未だ多くの場合が原因不明です。
まず考えられているのが歯周病です。
歯石を除去し歯肉の炎症を抑えることに努め歯磨きなどの習慣をつけることから始めていきます。
歯や口腔内の健康を保つことによって大量のよだれの原因となる、口内炎や歯周病を予防していきます。

■さいごに

いかがでしたでしょうか?
この他にもよだれを垂らす、泡を吹くような病気は様々あります。
嫌なものに過剰に反応してよだれを垂らすこともあれば、大きな病気に繋がることも多くあります。
ただ、予防できる病気も数多く存在しますので飼い主様の日ごろの一手間や工夫が求められてきます。
可愛いワンちゃんを守れるのは一緒にいる飼い主様とかかりつけの獣医師です。
夏場はとくに注意をして観察をしていきましょう。

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