目次
◆愛犬が突然入院することに
あ愛犬が突然入院することを考えたことはありますか?
どのくらい費用がかかるのか、払えない場合はどうしたらいいかなど考えたことはありますか?
愛犬が突然入院になったら、飼い主さんはとても心配ですよね。家族にとっても一大事です。
1日でも早く治ってくれますようにと、願うばかりです。
今回は愛犬が突然入院をすることになった場合を想定して解説します。
◆入院に至るまでの流れ
まずは、一般的な入院までの流れを説明します。
病院へ行って、診察の順番を待ちます。そして診察が始まり、それぞれの症状に応じた検査が行われます。
血液検査やレントゲン、エコー検査などを終えると、獣医師による説明があります。
犬の状態が悪ければ、検査と平行して、点滴などの処置が行われることもあります。
獣医師の説明により、飼い主さんも納得をしてから、その日のうちに入院となります。
◆入院に必要な持ち物
愛犬が入院となったら、必要なものを用意しましょう。
まずは、いつもの食事を持っていきましょう。
しかし犬の状態によっては、食事を与えない方がいい場合や、病院の療法食を食べた方がいい場合があります。
必ず獣医師や看護師に確認してください。
愛犬のお気に入りのタオルやぬいぐるみを持っていくこともおすすめです。
少しでも家の匂いがすると、愛犬が安心するかもしれません。
大好きな飼い主さんの匂いのついた服などでもいいですね。
◆愛犬が動物病院に入院した時の費用
愛犬が入院となったら、同時に気になるのは入院の費用のことですよね。
「愛犬が入院となった時に費用について聞くなんて、なんだかおかしい気がする」そう思う飼い主さんも多いかもしれません。
しかし、費用は明確にしておくことが大切です。
検査や治療を値段で決めるわけではありませんが、費用も納得したうえで治療を受ける必要があります。
きちんと確認をしておかないと、退院時に病院とトラブルを起こすことになります。
今回は、病気別の入院にかかる費用についておおまかにお伝えします。
すべて1週間の入院として計算しています。
●胃腸炎、膵炎(すいえん)
愛犬が胃腸炎や膵炎になった場合の入院費用などについて紹介します。
①治療費
嘔吐や下痢を伴うことが多いので、点滴をします。
入院の場合は、手や足の静脈からゆっくりと点滴をするという方法になります。人間と同じですね。
血管を確保する処置料に3000円程度、1週間毎日点滴を続けたとして、小型犬20000円、大型犬30000円程度かかります。
②薬代
入院中の薬は、注射で投与されることが多いです。同じ効果のものでも、飲み薬よりも費用は高くなります。
薬の種類や量によりますが、小型犬10000円、大型犬20000円程度です。血液検査もおこなわれます。
症状によって検査内容も変わりますが、大体5000円から10000円程度でしょう。
③入院費
入院費として、一泊につき小型犬3000円、大型犬5000円程度かかります。
④総額
以上のことをまとめると1週間の入院で、小型犬60000円、大型犬100000円程度かかります。
●腎臓病
腎臓病の場合の入院費用をご紹介します。
①検査費
尿検査に3000円程度、他の検査機関に出すなら10000円かかるものもあります。
血液検査も10000円程度かかるでしょう。毎日の点滴に、小型犬20000円、大型犬30000円程度かかります。
②薬代
薬は量が増えることが多いです。小型犬で15000円、大型犬30000円程度かかるでしょう。
③総額
他に入院費が加わるので、全て合わせて、腎臓病の場合は小型犬80000円、大型犬120000円程度かかります。
●心臓病
腎臓病の時と、費用はそれほど変わりません。薬の内容や量によって変わってきます。
また症状によっては、酸素吸引や心臓のエコー検査、胸水を抜く処置などが必要になることがあります。
処置や検査にはひとつ5000円程度かかってきます。
心臓病の代表はこちら『犬の心臓病。僧帽弁閉鎖不全症の症状は咳や心臓音で早期発見!』
◆入院費用は事前に確認できます!
このように、入院をすると費用がかなり大きくなってしまいます。
退院の時に、いきなり高額な入院費を請求されても、支払うことができませんよね。
そこで、入院費は必ず事前に確認しておきましょう。
入院となったその日に、おおまかな入院費用を聞くこともできます。
入院中にも、費用を確認することができますので、病院スタッフに相談しましょう。
◆高額な薬を拒否することはできるの?
使用される薬があまりにも高額な場合は、もちろん拒否することができます。
しかし、使用する薬の費用について、事前に飼い主さんに伝えることはしていない病院が多いのが事実です。
抗がん剤などの特殊な薬品の場合は、使用する前に費用についても説明します。
しかし、一般的によく使用されるような薬では、事前にわざわざ説明することはありません。
しかし、薬の費用について知る権利はあります。
気になる場合は、病院スタッフに相談しましょう。
◆入院を拒否することはできるの?
もちろん、入院を拒否することもできます。
獣医師の説明に納得が行かなかった場合や、費用に納得ができない場合、その他どうしても入院させたくない理由がある場合は、断っても構いません。
その日のうちにセカンドオピニオンとして、他の動物病院へ行くという選択肢もあります。
しかし、愛犬の命がかかっています。そのことをよく理解して、よく考えてから判断しましょう。
◆病院への信頼が大切
愛犬を入院させるには、その病院を信頼していることが大切です。
信頼している病院なら、愛犬を入院させても安心ですよね。
治療法や費用についても、説明があれば納得ができるでしょう。
獣医師や看護師とよく話をして、信頼できる病院かどうか判断しましょう。
◆動物病院体験談(口コミ)
ここでは実際に動物病院に通われた経験や口コミをご紹介します。
①フィラニア予防と検診に行ったのに(チワワ7歳)
たまに咳をするようになっておかしいと思い病院に行ったところ、『僧帽弁閉鎖不全症』と言う病名で、心臓が肥大して器官を圧迫し呼吸が苦しくなったり咳が出ている状態でした。
診断がつくまでに心臓のエコー・レントゲン・診察で15000円程かかっています。
最初は病状が軽めであったため抹消血管を拡張して血のめぐりを良くする薬が処方されました。1日1回の服用で月3,000円程度です。
1年に1回同じようにエコーや健診を続けました。
9歳になった時にまた咳が出るようになったため受診したところ、病気が進行して更に心臓が肥大していました。
血のめぐりを良くする薬が1日2回に増え、更に心臓の働きを助ける薬も1日2回で追加になり現在に至っています。
薬代だけで月10,000円くらいで、1回に2か月分の薬をもらっていくので1回の診察で25000円程度かかります。
常々よりお金がないから治療が出来なくて死んでしまうと言う事だけは避けたいと考えていたので、金額を聞いた時は本当にショックでしたが何とか支払いを頑張っています。
もう1匹老犬のトイプードルがいるため、こちらはせめて病院にお世話になる事なく何とか元気でいてほしいと願う限りです。
思ったよりも早く病気になってしまったのでペット保険に入ることも出来ませんでした。
これから犬を飼う方は、将来的な病院費の計算や覚悟が必要だと思います。
②停留睾丸(ダックスフンド3歳)
愛犬は生まれつきの疾病で停留睾丸という病気を抱えていました。
それは睾丸が腹腔内か足の付け根でとどまって、下に降りてこないという病気です。
最初はそういう状態でも1歳位になると自然に定位置にくる犬もいると聞き、様子を見ていたのですが、2歳になっても変化はありませんでした。
この状態で放置しておけば、睾丸が常に温まっている状態で、大きくなったときに悪性の睾丸腫瘍になる確率が非常に高いという事でした。
なので早期に睾丸を摘出した方がいいと獣医師の先生の見解でした。
全身麻酔下での手術になると聞き、やはり手術に絶対の安全はないので非常に悩みました。
しかし将来のことを考え病気の確率が下がるのなら、そして去勢にもなるという事で決断しました。
まず手術前の血液検査、レントゲン検査に11404円。手術と術後に患部を舐めないようにする首に巻くカラーとで23436円。抜糸に1080円。計35920円でした。
結局患部を開いてみないと、どの位置に睾丸があるかわからないと言われていましたが、幸いにも足の付け根にあり、わからない位小さな切り口と一針縫っただけで手術自体は30分もかかりませんでした。
こんなことならもっと早く受けさせたらよかったかなと思いました。
③膵炎(ダックスフンド9歳)
ミニチュアダックスフンドを飼っています。ミニチュアダックスフンドはヘルニアや膵炎になりやすいと聞いていたので、食事や段差のある場所の歩行にはかなり気をつけていました。
しかし、ある時突然体の調子がおかしくなりました。
食べたものを全部はき、食欲がなくなったのが最初の症状でした。
散歩につれていってもなかなか排便をせず、とても苦しそうにしていました。
いつもは絶対に家では粗相はしないのですが、突然水蹴りのようなお漏らしをし、おかしいと思い病院につれていきました。
憔悴仕切った状態でしたので、まずは点滴で栄養補給をしそのあとにX線をとりました。
そして内臓の問題であるということが判明しもしかしたら内臓のどこかがつまっているのではないかといわれ、バリウムを飲む検査をしてもらいました。
すると膵炎であるということがわかりました。
点滴と投薬のみの治療でしたが、3日間入院をしました。
徐々に元気をとりもどし、口から食事をとれるようになりましたが、退院をしてからも食欲はあまりなく、便もでるようにはなっていましたがやわらかいものでした。
1週間様子を見たころにやっといつもどおりの元気をとりもどしました。
入院と治療を含めて合計で15万円ほどかかりました。
そのほかにお薬を処方してもらい、それが1万円ほどかかりました。
食事の内容も内臓に負担のかからないものを紹介してもらい、3000円ほど別途かかりました。
④環軸亜脱臼(チワワ1歳半)
我が家の愛犬が病院に行ったのは、環軸亜脱臼になってしまったからです。
はじめは原因がわからず、急に首から下が麻痺してしまったからでした。
かかりつけの病院では原因がわからず、神経医療が得意な病院を探してその病院に行きました。
治療前に、精密検査がありました。
検査をしないと病名が確定しないとのことで、MRIを撮りました。
結果、環軸亜脱臼であることが確定。
首の骨がずれた結果、首から下の神経麻痺になっているそうです。
MRIの検査の費用は70000円。
MRI検査は麻酔を使うため、検査前に血液検査やその他触診などの検査があり、その費用は28000円かからないくらいでした。
内科的治療もあるようですが、我が家の愛犬は、手術をしてもらう事を決めました。
費用面の負担が大きいので迷いましたが、首下が全く動かない状況だったので、やむを得ずといったところでした。
手術については、関節などが弱く、すでにずれてしまった第一頸椎と第二頸椎をピンで固定し、その上からセメントで固めるといった方法でした。
首の骨に直接ギブスをしているような状況です。
手術はトータルで4時間ほどかかりました。
その後、2週間程入院後、退院となりました。
神経麻痺関連の症状は、早めに治療しないと麻痺が残るとの事で、手術を決めるまでに数日迷ってしまい心配でしたが、ほとんど麻痺も残らず走れるようになりました。
手術にかかった費用は350000円。
入院費は45000円ほどでした。
確か通常は1週間の入院のところ、先生のススメで2週間の入院だったので、入院費は1週間分で計算していただいたと思います。
この病気でかかった費用はトータルで50万円弱でした。
何度か同じ病院にかかった子の飼い主さんなどに話を聞いた事がありますが、治療に100万円位費用がかかったという方もいらっしゃったのでかなり良心的な金額で治療をすることができました。
ほぼ完治した今では、年1回ほど手術した場所の検査があるくらいです。
検査費用はレントゲンがあるので、だいたい6000円かからないくらいです。
これが我が家の愛犬が治療と現在の定期検査で要した費用です。
⑤出産で帝王切開(ミニュチアダックスフンド8歳)
出産の為です。あまりにも苦しそうだったので、病院に連れて行きました。
その子は何回もお産の経験があって大丈夫だと思ってましたけど、結構頭数が多くて帝王切開になり大変でした。
その後、不妊手術もしたから入院して治療費等にお金がかかり、入院費用と手術代等で12万位かかりました。
いつもと違った感じがして、病院に連れて行き本当によかったと思います。
犬のお産は簡単だと思われる方が多いですけど、その時によって違います。
また犬種によっても違う事があります。
大変な思いをして産まれてくる事があります。
だから、とても出産は大変な事なんです。
産まれてきた子供達は、宝物なんです。
母犬もすごく愛情をかけて育ててます。
だから、私もすごく可愛いです。
母犬の思いを伝えて可愛がってもらえると嬉しいです。
どんな思いで子供達を産み、育てているかを感じる事が出来た出来事なんですけど、私には忘れられない事でした。
何か異変を感じたら動物病院に行くことおすすめします。
ちょっと高額の医療費でしたが無事に生まれたのでよかったです。
その子は、その後5年ぐらい一緒に生活して亡くなりました。
今はその子供を育てています。
◆ペット保険のススメ
前述したように動物病院で治療をする場合、10万円以上かかることも少なくありません。
動物病院は自由診療になっていて病院ごとに金額が異なるのが特徴です。時にはとても高額な動物病院もあります。
その様な場合、全額自己負担になってしまします。
通院などすればその度に出費がかさみます。
愛犬が元気な時にこそペット保険は必要なのです。
とは言ったもののどこに入ればいいか迷いますよね?
保険会社ごとに補償内容や料金が全く異なります。
費用の負担率を減らしたいのか、毎月の掛け金を減らしたいのか、適応される病気はどこまでなのかなど特色があります。
そういう場合にはいくつかの保険会社に資料を取り寄せて比較するのが一番です。
今回は大手ペット保険会社の4社の資料を無料で取り寄せることができる会社をご紹介します。一括請求なのでとても便利です。
必ず契約しなければいけないわけではありません。まずは資料を確認してみてペット保険の意味について知ることが大切なのです。
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◆さいごに
入院をすると、費用がかなり大きくなります。
1週間の入院費用ですので、軽い胃腸炎なら3日入院で済むかもしれませんし、重い心臓病なら2週間入院が必要なこともあります。
退院のお支払いの時に、いきなり大きい金額を出されても支払うことができないですよね。
病院ごとに入院費用は違ってきます。入院中から、医師に見積もりを出してもらうなどして、費用の確認をしっかりとしておきましょう。
こちらが参考記事になります。合わせて御覧ください。
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「愛犬を動物病院に連れていきたいけど費用はどのくらいかかるんだろう?」
「愛犬の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」
という飼い主さんはとても多いです。
動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかる場合があります。
動物病院で治療すれば助かった命が年に何件もあります。
お金の問題で愛犬の寿命を縮めないためにも愛犬が元気なうちにペット保険に加入することが大事になります。
でも「ペット保険っていうけど、どういう保険があるの?」という疑問も出てくるかと思います。
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