尿(おしっこ)がおかしい

犬の尿が無色透明で臭いもしない!原因や病気の可能性は?

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犬

■犬の尿が無色透明で臭いがしない!

室内犬の場合はトイレが決まっていてペットシーツの取り替えを飼い主が行うので気付きやすいのですが、愛犬が突然薄くて臭いのしない尿をして驚くことがあります。

こうした場合、ほとんどが腎臓の機能に異常が起こっていて、正常な尿を作り出せない状態になっています。
今回は無色透明・臭いがしない、薄い尿が出る時の病気についてまとめました。

■犬の正常な尿とは?

犬の正常な尿の色は「淡い黄色」です。そしてアンモニア臭がします。少し臭う尿が正常です。

尿の回数は水を飲む量によりますが、一日に犬が飲む水の量は体重10kg程度の犬の場合、およそ500mlくらいといわれています。

これを目安に、日頃から水を飲む量や排尿の回数・量を観察し、飼い主が把握しておくことが重要です。

■尿の質が変わってしまう病気

犬

尿の臭いがなくなったり、透明になる理由は、大抵が多量の水を飲んで尿が薄まったり、腎臓機能が低下して正常な尿が作られていないことが原因です。
代表的な病気は次のようなものがあります。

【糖尿病】

◇症状

食欲が旺盛なのに体が痩せたり、多量の水を飲んで大量の尿をする、というのが特徴的です。

進行すると、血液中のケトン体という有害な物質が増加し、糖尿病性ケトアシドーシスという状態になります。

こうなると下痢・嘔吐などの症状が現れ、昏睡状態に陥ることもあります。また、目の異常「白内障」を併発することがあります。

◇原因

肥満、遺伝的体質、膵臓の炎症、ホルモン異常、ストレス、薬などによって、膵臓から分泌されるインスリンが不足し、食事で取り込んだ糖をエネルギー源として利用することができなくなるのが原因です。

糖尿病は自宅で尿検査をすると発見することができます。
詳しくはこちらをどうぞ。
犬の尿検査!自宅でのやり方やphの正常値や比重など解説

◇治療

肥満の犬で症状がそれほど進行していない場合は「食事療法」(炭水化物と脂肪を減らした食事)と定期的な運動で肥満を解消します。

症状がはっきりと出ている場合は、獣医師が指示したとおりに毎日、家庭でインスリンを注射し、不足しているインスリンを補います。

【クッシング症候群】(副腎皮質機能亢進症)

犬

◇症状

多量の水を飲み、大量の尿を排泄すう、左右対称の脱毛、食べ過ぎる、元気がなくなる、皮膚が薄くなったり色素が沈着する、お腹が垂れ下がるといった症状が現れます。

甲状腺機能低下症や糖尿病を併発する可能性もあります。

◇原因

副腎皮質ホルモンの分泌が過剰になることが原因です。
ガンやアレルギー治療のために副腎皮質ホルモンを大量に投与したとき、副腎の腫瘍、脳下垂体の腫瘍が原因になることもあります。

プードルやテリア系に多い病気と言われています。

◇治療

発症した場合、一生、副腎皮質ホルモンの働きを弱める薬を投与しなければなりません。治療のために副腎皮質ホルモンを投与している場合は投与量を減らします。場合によっては副腎を手術で切除したり、下垂体切除をすることもあります。

【尿崩症】

犬のひげ

◇症状

多量の水を飲み、薄い尿を大量に排泄するようになります。

◇原因

脳下垂体から分泌されるホルモン(尿の量を調整するホルモン)の分泌異常によっておこります。
遺伝的な欠陥があって生まれつきこのホルモンを作り出せない犬もいます。

また、利尿薬、抗けいれん薬が原因の場合もあります。

◇治療

薬の投与が原因の場合は投与を止めます。他に腎臓・副腎・肝臓などが病気になっていることもあります。そうしたケースでは、もとの病気を治療するようになります。

■まとめ

いかがでしたでしょうか?
大抵は飲む水の量が増え、尿が薄くなるケースです。また、尿を作り出す機能が低下したため、正常な尿が作り出せなくなっています。

尿に異常が生じるということは、老廃物や毒素の排泄ができなくなり、全身症状がでる危険があるということです。
腎臓はその機能が1/3になっても正常な尿を作り出せる、と言われていますから、尿に異常が出るということはかなり重篤な状況にあるケースが多いと考えられます。

日頃からの観察を欠かさず、排泄物の始末をするときにその色や臭い、量もチェックするようにしましょう。
そして異常に気付いたらかかりつけの動物病院で見てもらうようにしてください。

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愛犬のために知ってほしいこと


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