下痢をする 吐く、嘔吐する

犬が室内で下痢や嘔吐をして汚した際の危険性と処理の仕方

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犬

愛犬が下痢や嘔吐をしてしまった場合、犬の体調の心配はもちろん、どのように対処したら良いのか悩まれる飼い主さんも多いようです。
犬に下痢や嘔吐を引き起こす原因は様々です。食べ過ぎやストレスなどによる一過性のものだけではなく、重大な病気が潜んでいることもあるため、“うちの子は下痢(または嘔吐)しやすい体質だから”などと楽観視することは禁物です。
特に感染症による下痢・嘔吐の場合には、一緒に生活する他の犬や私たち人間も感染してしまう二次被害の恐れも考えられるため、下痢および嘔吐による汚れの処理には正しい知識と細心の注意が必要となります。

■犬の下痢・嘔吐

犬に下痢や嘔吐を引き起こす原因としてどのようなものが考えられるでしょうか?
食べ過ぎ、ストレス、アレルギー、消化器系疾患、内分泌系疾患、感染症、腫瘍など様々なものが挙げられます。
そのなかでも他の犬や私たち人間への感染の恐れがあり衛生上問題となるのは、感染症による下痢や嘔吐であり、細菌性、ウィルス性、寄生虫性と大きく3つに区別することができます。

●細菌

細菌に汚染された餌や水などを犬が口にすることにより感染し、犬の腸内で細菌が増殖することで“細菌性腸炎”を引き起こします。一般的に、下痢や嘔吐、それに伴う脱水症状、腹痛、発熱などの症状が見られます。
健康な成犬であれば比較的症状は軽く自然に治癒することもありますが、子犬や老犬では急な体調の変化が見られる場合もあるため注意が必要です。
また細菌に感染しているにも関わらず下痢や嘔吐などの症状が見られない、いわゆる無症状の犬が“保菌状態(キャリア)”となり、他の犬や人間への感染源となることが知られています。

・サルモネラ

健康な動物や人の腸管内にも生息する腸内細菌の一種ですが、一部のサルモネラ菌は食中毒を引き起こします。
自然環境におけるサルモネラ菌の抵抗性は非常に強く、原材料(鶏肉など)や製造過程における汚染によるドッグフードのリコールがしばしば行われます。

・カンピロバクター

感染をしても症状が見られないか自然に治癒することが多いですが、免疫力の低い子犬の場合、ストレスのある場合、または他の疾患がある場合などには下痢や嘔吐、食欲不振などが見られます。

●ウィルス

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ウィルス性疾患の特徴として、免疫の十分でない子犬の時期に感染・発症しやすく、また発症してしまうと有効な治療法がないため死亡率も高いことが挙げられます。
予防するためには、獣医師の指示に従って子犬の頃から適切な時期・回数のワクチン接種を行うことが大切です。

・ジステンパーウィルス

犬のくしゃみなどに含まれるウィルスによる空気感染(飛沫感染)により感染が拡大し、死亡率が50~90%と高い病気です。
激しい下痢をはじめとする消化器系症状だけではなく、呼吸器、神経系などの全身症状が見られます。

・パルボウィルス

悪臭を伴うひどい下痢と嘔吐が特徴です。パルボウィルスは自然環境における抵抗力が非常に強く、アルコールなどの一般的な消毒剤では死滅せず、数ヶ月近く生存することが知られています。

●寄生虫

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細菌やウィルスだけではなく、様々な寄生虫の感染によっても、下痢や嘔吐などの消化器症状が引き起こされます。
普段から愛犬の糞の様子を観察し、虫体や白い米粒状のものなど何か異常な物が見られたりする場合にはすぐに動物病院を受診しましょう。
定期的な糞便検査も推奨されます。

・条虫(犬条虫、瓜実条虫)

ノミによって媒介される寄生虫として知られています。
人間(主に子供)への感染も問題となることが知られており、もし愛犬が感染している場合には、寄生虫の駆除だけではなく、犬および生活環境におけるノミの駆除をきちんと行うことが大切です。

・回虫

汚染された土壌をはじめとする環境からの虫卵による経口感染だけではなく、母犬から子犬への胎盤および母乳を介する垂直感染が知られています。
人間が感染すると、特に子供では膵炎や失明を引き起こすことが知られているため、子犬の時期における定期的な駆虫薬の投与が大切です。

・ジアルジア

ジアルジアという原虫による、汚染された水を介する感染症です。
ジアルジアの感染力は非常に強く、ブリーダーやペットショップ、多頭飼育家庭においての集団感染が問題となります。
また人獣共通感染症として知られており、人間にも下痢を主とした消化器症状を引き起こします。

■二次被害を防ぐには

犬

犬がウイルスや細菌に感染して下痢や嘔吐をすることで他の犬や人間に感染する場合があります。
その様な二次被害について解説します。

●二次被害のリスク

犬に下痢や嘔吐を引き起こす感染症の原因(細菌、ウィルス、寄生虫)の多くは、他の犬だけではなく私たち人間への感染を引き起こす二次被害のリスクがあります。
犬に細菌性腸炎を引き起こす、サルモネラおよびカンピロバクターはどちらも人獣共通感染症として知られており、人の食中毒の原因として有名です。
例えばサルモネラの場合、感染した犬が無症状または症状が改善した後も長期間にわたって糞に菌が排出されたり、ドッグフードや食器などが他の犬などへの感染源となってしまう場合もあります。
一般的に人間が感染すると犬よりも重症化することが多く、特に免疫力の弱い幼児や高齢者では命の危険に関わることもあります。
そのため小さいお子さんなどのいる家庭では、普段から犬との過剰なスキンシップは避けるようにしたり、実際に犬が下痢や嘔吐などによって室内を汚してしまった際の処理には細心の注意が必要となります。

●二次被害を防ぐための正しい処理の仕方

それでは実際に犬が室内で下痢や嘔吐をしてしまった場合に、他の犬や人間への二次被害を防ぐために知っておきたい正しい処理の仕方3原則をご紹介します。

・触れない

素手で汚物に触ることは絶対に控え、使い捨ての手袋やビニール袋を利用し、また処理後にはきちんと手洗いをすることを忘れてはいけません。
また前述したように、症状が見られていなくても糞にウィルスや細菌、寄生虫などの感染源が排出されていることもありますので、普段から他の犬や小さな子供が触れてしまう前にすばやく処理するよう心がけましょう。

・消毒

感染源の多くは自然環境における抵抗性が強く、雑巾などで汚れを拭いただけでは十分な消毒とはいえません。
犬が下痢や嘔吐で室内を汚してしまった場合には、徹底した消毒を行って感染源を無くすことが重要です。

パルボウィルスなど、アルコールや逆性石鹸などの一般的な消毒剤でも効果がない感染源もあるので、ブリーチなど塩素系消毒剤の使用も推奨されます。
カンピロバクターやジアルジアなどは熱や乾燥に弱いため、犬が普段生活するエリアには取り外しのできるカーペットなどを利用し、可能な限りの熱湯消毒および乾燥させることもポイントとなります。

・隔離

一緒に生活する他の犬や人間への二次被害を防ぐためには、病気になってしまった犬を可能であれば別の部屋などに隔離することも大切です。下痢や嘔吐をしてしまった場合に汚れが広範囲に及ばないよう、サークル内などに病気の犬を隔離するだけでも効果的です。
動物病院を受診する際にも、下痢や嘔吐の症状があることをきちんと事前に連絡し、待合室などで他の犬などと接触することのないように心がけましょう。

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■さいごに

いかがでしたでしょうか?
愛犬だけではなく私たち自身を病気から守るためには、犬の生活環境を普段から清潔に保ち、定期的なワクチン接種やノミ予防などを行うことも大切です。
万が一の事態に慌てないためにも、正しい知識をもって愛犬との生活をより楽しんでください。





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