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■犬のお腹がキュルキュル鳴る!食欲もない!どうして?
ワンちゃんのお腹からキュルキュル音がする、食欲がないという症状が出る病気は、心配なものから軽度なものまで様々あります。
今回は、上記の症状が出る病気の中で、入院するほどの重度な病気からそんなに心配しなくてもいい軽度な病気までを順番にご紹介していこうと思います。
重い病気ほどその他の症状も出てきますので、それも合わせて紹介していきます。
■入院治療の必要あり!ワンちゃんの膵炎
キュルキュルとお腹が鳴って、食欲もないに加えて、下痢・嘔吐の症状が見られたら「膵炎」を疑います。
膵炎とは何らかの原因で膵臓に炎症が起こり、膵臓から分泌される消化酵素が、自分自身の膵臓を溶かしている状態です。
脂肪の多い食べ物を食べた場合や糖尿病などの持病がある場合にかかりやすいと言われています。
膵炎は強い腹痛を伴うことが多く、その時にキュルキュルと音がすることがあります。
背中を盛り上げるようにして丸め、じっとしている、その体勢をとりながらキューンキューンとか細い声で鳴くというのが、ワンちゃんに腹痛があるサインです。
それが一番楽な体勢ですので、嫌がるのをむやみに抱き上げたりするのはやめましょう。
《膵炎の症状》
下痢・嘔吐・腹痛(お腹がキュルキュル鳴ることもある)・食欲不振・元気消失 など
《膵炎の治療》
絶食絶水(膵臓から消化酵素が出ないよう休ませるため)
点滴(絶食絶水中、脱水症状が起こらないよう、入院して24時間点滴をするのが望ましい)
投薬(食事が取れるようになったら、投薬をする場合もあります)
療法食(繰り返し膵炎にならないよう低脂肪の療法食を一生涯続ける子もいます)
膵炎は放置すると死にいたる病気です。
お腹が鳴る、食欲がない、下痢、嘔吐が見られたら、様子を見ずに動物病院へ連絡しましょう。
動物病院で、「症状が出る前に食べたもの」を聞かれたら、ワンちゃんのために事実を伝えることが大切です。
ジャーキーの与えすぎ、人間の食べ物(特に揚げ物)で膵炎を発症する子が増えています。
そこで事実を隠しても、治療後に同じ生活をした場合(原因となった食べ物を控えないと)膵炎は繰り返しますよ。
■消化不良による一過性の胃腸炎
一過性の胃腸炎でもお腹がキュルキュル鳴り、食欲が低下することがあります。
この場合は回数の多くない嘔吐や軽度の下痢が伴います。
胃に炎症があると嘔吐が出て、腸に炎症があると下痢の症状が出ます。
食欲が落ちたために、便の量が減り便がゆるくなることもあります。
“硬いガムを丸呑みして消化不良を起こし、胃が荒れた。”
“野菜の与えすぎで消化が悪く、胃や腸に負担がかかった。”などなど、考えられる原因は様々ですが、数日で改善するのでそんなに心配はいりません。
しかし、食欲がなく嘔吐や下痢が見られる場合には、脱水症状が起こりますので、入院せずに点滴治療を行ったり、吐き気止め、下痢止めの注射や投薬をしたりと治療が必要です。
4つ足動物であるワンちゃんは吐くことが多い動物です。
1度吐いただけでは、判断がつかないことも多いので、嘔吐・お腹のキュルキュル・食欲不振の全てが見られたら、病院に連絡しましょう。(キュルキュルは鳴らないこともありますが…)
下痢は様子を見ずに病院へいくことをお勧めします。
お腹がキュルキュルと食欲不振以外に症状がない!
※注意※ 食欲はなくても、元気はある!というのが前提です
他に症状がないこともあります。
実は、これだけでは、病名〇〇とはっきり診断がつく状態ではなく、何かの病気の前触れ、嘔吐も下痢もしない胃腸炎など色々と考えられます。
しかし、私が見てきた中でこのタイプで一番多いのが、“腸内細菌のバランス異常”です。
これは病名ではなく、お腹の中の細菌の数や種類のバランスがうまくいっていない状態ですね。
お腹のキュルキュルという音と食欲不振以外には何の症状も出ず、元気はあるという場合に便検査をすると腸内細菌が乱れていることが多いです。
治療としては、「整腸剤」を飲んでもらうこと、消化のいいフードを食べさせてもらうことです。
ほとんどの場合何もしなくても治るのですが、食欲不振が続くのは良くありませんので、ある程度様子を見ても改善しなければ病院へ相談しましょう。
犬の腸内環境を整えるのにおすすめのサプリ
善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れている状態だと免疫力が下がったり、消化不良になったりします。
その時にはサプリメントを食べさせて腸内環境を整えてあげましょう。
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【 要注意 】
食欲がないからと好きなおやつばかり与える、美味しそうなフードを手を替え品を替えと与えていると、食欲があるにも関わらず「食べない」という現象が起こります。
ワンちゃんの心の声としては「お腹空いてるけど食べないでいると、もっと美味しいものがどんどん出てくる〜♪」ですね。
知っているワンちゃんで、わがままが過ぎて、自分が食べたいものが出てくるまで2日も3日もずっと我慢して何も食べないで過ごすという子がいます。
ワンちゃんもお腹が空いたらお腹が鳴りますから、上の症状と間違えないように本当に食欲がないのか、わがままで食べないのか見極めが肝心ですね。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
3つ目に紹介した状態は放っておいても治ることもありますが、ご心配でしたら早めに病院に相談してみてくださいね。
キュルキュル&食欲不振を定期的に繰り返す子もいるようです。
毎回病院に行くのが大変!という場合には、常備薬として整腸剤を出してくれる病院もあります。
また、ワンちゃん用の乳酸菌サプリメントもあるので、それを取り入れて日頃からお腹の健康管理をしてみるのもオススメですよ。
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