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犬の発熱を冷やす?発熱時の正しい対処法を解説

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■犬も発熱すると冷やすの?

人は熱が出たときに体を冷やすのが一般的です。額や首の後ろ、脇などを冷やして体温を下げるようにします。

犬も多くの病気で発熱の症状が見られますが、冷やした方がよいのでしょうか。また、とるべき対処法はどんなものか、まとめました。

■犬は何度から発熱?

犬は人よりも体温が高めで39.0℃くらいまでは大丈夫です。

微熱:39.0℃~
発熱:39.5℃~
高熱:40.0℃~(41.0℃を超えると命の危険あり)

このように考えるとよいでしょう。子犬の場合は39.2℃くらいまでは平熱なので、少し高めでも大丈夫です。

39.5℃くらいを発熱の基準に考えてください。耳や内股を触ったり、肛門で体温を測ったりして発熱の症状を確認してください。

■冷やすべき発熱とは

子犬

そもそも発熱とは、侵入したウイルスや細菌の増殖を抑えたり、体の免疫機能を高めるための反応です。ですから、やたらと体温をさげることは好ましくないと言われています。

ただし「熱中症」の場合は即時、冷やさなければなりません。また、冷やした方がリラックスできるような場合は冷やしてあげましょう。

●熱中症

これは感染症に対する反応ではなく、体温調節ができなくて異常に体温があがってしまっている状態です。

喘ぐようにゼィゼィと息をしているような時は直ぐに体を冷やし、水を好きなだけ飲ませてあげましょう。熱中症の場合は直ぐに体を冷やさなければ死に至る危険があります。

●犬が冷たいところを探しているとき

冷たいフローリングや、ひんやりとする家具などに自分から体を当てたり、そうした所を探しているような時は冷やしてあげた方がリラックスできます。

●荒い呼吸をしているとき

犬がゼイゼイと荒い息をしている時は冷やしてあげると楽になることがあります。嫌がることなく、少し息が落ち着くようであれば冷やしてあげてください。

■犬の冷やし方は?

犬

・犬にとって快適な環境(気温18~22℃ていど)
・風通しをよくする
・体に水をかける
・体をぬれタオルで包む
・氷のう、保冷剤などをのせる
・冷たい水に足をつける

こうした方法で冷やしてあげてください。氷のうや保冷剤の場合は後ろ足の内側に挟むと効果的です。

ただし、お腹に氷などを乗せて冷やすと、下痢などの原因になることがあります。

下痢をすると脱水症状を起こす危険があり、また体温が下がると免疫力や体力も落ちる危険があるので、感染症が疑われる場合はあまり冷やさない方がよいケースもあります。

■冷やしてはいけない発熱

発熱していても冷やさない方がいいケースもあります次のような場合は冷やさない方がいいでしょう。

●震えている

感染症の場合、体を震わせて発熱し、体温をあげてウイルスや細菌に抵抗しようとしていることがあります。こうした時に体温をさげてはいけません。

●下痢や嘔吐の症状がある

下痢や嘔吐といった症状がある場合は感染力の強い感染症にかかっている可能性もあるので、できるだけ早く動物病院へ行き、原因を特定するようにしましょう。

場合によっては緊急に治療しなければ命が危険にさらされることがあります。

●犬が嫌がる

犬が嫌がる場合はむりやり冷やす必要はありません。解熱剤を使える場合もあるので、獣医師に相談しましょう。

■犬の発熱時にとるべき対処法

犬

ここでは犬の発熱時にとるべき対処法を解説します。

●室温を快適な温度に保つ

犬種にもよりますが、犬にとっては18~22℃くらいが快適と言われています。暑くても寒くても病気の犬には負担になりますから、快適な室温に保って体の負担を軽くしてあげてください。

●水分をしっかり与える

熱がある時は水分が必要です。いつもより多めに新鮮で飲みやすい水を与えてあげてください。嫌がる場合はむりに飲ませる必要はありませんが、水分補給はこまめに行うようにしてください。

発熱していて、脱水症状がみられる場合は「乳幼児用イオン飲料水」を飲ませるのがおすすめです。大人用のスポーツ飲料を飲ませる場合は、1.5~2.0倍に薄めて飲ませましょう。

ただし、これらは補助的な対処法です。脱水症状が見られた場合はできるだけ早く動物病院でみてもらうようにしてください。

●安静にする

落ち着くことができる犬専用の場所で、静かに休めるようにしてあげてください。下痢や嘔吐を伴うような病気の場合は特に体力温存が第一になります。

犬が安心して誰にも邪魔されずに休める場所を確保してあげてください。

■まとめ

いかがでしたでしょうか?
昔は「発熱は病気の症状だから抑えるべき」という考えがありましたが、今は「発熱することでウイルスや細菌に抵抗している」という考えが主流です。

明らかに感染症と違うとわかる「熱中症」のケース以外では、むりに冷やす必要はありません。

ただ、41℃を超えるような高熱が続く場合は命に関わることがありますから、早めに動物病院で適切な処置を受けるようにしましょう。

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