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■犬の鼻の乾燥
犬の鼻が濡れているのは皆さんご存じのとおりです。
ですが、何らかの原因で鼻が乾いてしまうことがあり、酷いときにはカサカサになってひび割れることもあります。
こんな犬の鼻の乾燥、ひび割れなどの症状と病気の関係についてまとめました。
■犬の鼻の役割は?
犬は嗅覚の動物といわれるように、においを認識する能力に優れていて、人の1,000倍~1億倍の能力を発揮します。
においの種類や犬種によって能力に幅がありますが、その能力を活かして爆発物や、荷物の中の麻薬や肉類などを探知したり、人命救助を行うワーキングドッグはよく知られています。
鼻は常に湿っており、透明な鼻水で粘膜が守られています。「乾く」ということ自体を病気の診断材料にする獣医はほとんどいませんが、体調の異変を示すサインになることはあります。
病気でなくても乾くことがありますし、病気が原因で乾くこともあります。次からその例をみてみましょう。
■病気ではないけれど、乾燥しているケース
まず、特別な病気ではないけれど、乾燥しているケースを紹介します。
●寝起き
寝ている間、犬の鼻は乾燥します。寝起きは乾いていることが多いので、これだけであれば心配いりません。
●水分不足
暑い夏など、水分不足になりがちな時も乾燥することがあります。室温や湿度をみながら、いつでも新鮮な水を好きなだけ飲めるような環境を整えてあげてください。
●老化
老化により、体の機能が衰えてくると、皮膚も保水力や弾力性を失い、乾燥してひび割れることがあります。この場合はワセリンを塗ってあげると皮膚の保護になっていいですよ。
●穴掘りなどのクセによる乾燥
犬の中には穴を掘るのが好きで、土の中に顔を突っ込んで一生懸命穴掘りする犬がいます。こうした時に一時的な乾燥が見られたり、石などで傷ついてカサブタができたり、感染症にかかったりして鼻が乾燥することがあります。
絶対に止めさせなければならないクセでもありませんが、鼻先を傷付け、土壌中の細菌などが侵入する危険もあるので注意が必要です。
■病気の可能性
犬の鼻が乾燥している時に考えられる病気は何なのでしょうか。
それを解説します。
●アレルギー症状
鼻先はフードを食べる時に食器に触れます。また、においをかいだりして床や地面などに触れることがあります。
こうして触れるものの材質によってアレルギー反応を起こすことがあります。プラスチック製の食器によるアレルギー症状がよく知られていますね。
プラスチックの表面には目に見えない凹凸があって、そこに食べもののカスなどが入り込み、雑菌が繁殖して食事の際に鼻先がたびたび触れ、炎症が起こることがあります。
こうした場合は食器をガラス製や陶器製に変え、床などもまめに掃除をして衛生的に保つようにしましょう。
●感染症ジステンパー
感染症のジステンパーでも鼻先が乾燥したりカサカサすることがあります。
ただ、ジステンパーの場合は高熱、下痢、肺炎など消化器系と呼吸器系両方の症状が顕著に現れますので、鼻先の乾燥具合よりも、他の症状を見て診断します。
入院による治療が必要で、症状に対する対処療法と二次感染予防のための抗生物質投与などが行われます。
子犬や、体力のないシニア犬の感染例が多く、症状が進行するとけいれんなど神経系の異常も出てきます。鼻先以外にも肉球が硬くカサカサになることがあります。
⇒犬のジステンパーとはどんな病気?症状やワクチンの時期などを解説
●自己免疫疾患による鼻の皮膚組織変質
免疫機能が異常に働いて自分自身を攻撃してしまう病気に自己免疫疾患というものがあります。
このため、鼻の頭が乾燥し、ガサガサになったり、ひび割れたりすることがあります。この場合は免疫抑制剤などを使って治療をすることになります。
●角化症などの皮膚トラブル
生まれつき角化症になりやすい体質の犬もいますし、他の皮膚病が原因で皮膚が硬くガサガサになってしまうこともあります。
角化症の犬の場合は、鼻先だけでなく皮膚自体のトラブルも多いので、肌に合ったシャンプーを使うなどして、様子を見ながら対処療法を続けましょう。
また、皮膚病の場合は原因を突き止めて、病気を治すところからはじめます。いずれにせよ、口の周りや皮膚を衛生的に保つことが重要です。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
鼻が乾くということ自体は、それほど深刻な問題ではありませんが、他の症状が見られたり、他の病気が原因の場合がありますので、鼻以外の状態もチェックしてください。
そして他の症状が認められたり、酷くひび割れたりする場合は動物病院で見てもらい、症状にあった薬を使ったり、予防のための対処法をとるようにしてくださいね。
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