あなたの愛犬が鼻血を出していませんか?
犬がくしゃみをしながら鼻血を出していると、ただごとではない、と感じますよね。
明らかに鼻など呼吸器系に異常がある証拠です。
具体的にどんな病気が原因として考えられるのか、例を挙げてみましょう。
目次
■アレルギーが原因の犬の鼻血とくしゃみ
人のようにハウスダスト・ダニ・食物・植物など、いろいろなものがアレルギーの原因になります。
このアレルギー反応のひとつとしてくしゃみや鼻水があり、鼻の粘膜が腫れたりして鼻に違和感を感じ、鼻を地面にこすりつけたりするうちに粘膜を傷付けてしまうことがあります。
くしゃみ以外にも、目や口などが充血したり、嘔吐、下痢などの症状も出ます。血液検査でアレルゲンがわかるので原因を特定し、フードを変えたり、掃除などの対策をとるようにします。
■口腔トラブルによる犬の鼻血とくしゃみ
歯周病が鼻血やくしゃみの原因になることがあります。
歯肉炎が進んで歯周病になり、さらに炎症が続くと歯の根元、歯肉の奥深くまで細菌に冒されて膿が溜まるといった状態になります。
上顎にそうしたトラブルが起こると鼻の方に炎症が広がり、鼻の粘膜が傷付けられて鼻血がでたり、くしゃみが出ます。
この場合は歯周病がかなり進んだ状態なので、口臭や歯のぐらつき、歯肉の変色、歯石、歯肉に膿が溜まるといった明らかな口腔トラブルがあります。
まず、歯石を取り除き、膿を洗い流す処置などが必要になります。毎日のオーラルケアを子犬の頃から続けて予防するのがおすすめです。
■鼻炎など、鼻のトラブルによる犬の鼻血とくしゃみ
鼻自体に原因があって鼻血やくしゃみが出る例は次の通りです。
・鼻炎
水っぽい鼻水や粘り気のある鼻水などが出続け、鼻の粘膜がただれて出血することがあり、くしゃみも出ます。
犬は鼻を気にして地面にこすりつけたり、炎症が続くと膿が出るようなこともあります。放置すると慢性化し、副鼻腔炎や蓄膿症に進行します。
原因は、ウイルスや細菌による感染症、腫瘍、歯周病などが考えられます。
・副鼻腔炎
粘り気のある鼻水が多量に出続け、息をする度にズーズーという音がします。鼻の粘膜がただれるので鼻血が鼻水に混じることもあります。
鼻の上がふくらんだり、痛みがあったり、結膜炎を起こして目やにがでることもあります。
薬で炎症を抑える治療に加え、ひどい場合はチューブを通して鼻の奥に溜まった膿などを取り除く処置を行います。
・蓄膿症
常に鼻をグズグズ言わせていて、くしゃみや鼻水、鼻血などの症状が長期間続きます。鼻の粘膜がただれて嗅覚が鈍くなり、食欲も低下し、元気がなくなります。
薬以外に、手術で治療するケースもあります。
・鼻粘膜腫瘍
鼻の中の粘膜にできる腫瘍です。鼻の粘膜が腫瘍で刺激され続けるので頻繁にくしゃみがでます。進行してくると膿のような鼻水や鼻血も出るようになります。
腫瘍を手術で切り取ったり、抗がん剤を使用した治療を行います。
■感染症による犬の鼻血とくしゃみ
ウイルスや細菌感染によって呼吸器系に炎症がおこると、鼻水、くしゃみ、鼻血といった症状が現れます。
・ジステンパー
ウイルス感染によっておこる病気で、呼吸器系と消化器系両方に症状が出ます。
呼吸器系の症状が進行すると、鼻水、くしゃみ、鼻の粘膜がただれる、といった症状が出ます。
それ以外にも高熱、鼻炎、肺炎、下痢といった症状が出て、進行すると神経がおかされてけいれんなどの症状が出ます。
また、鼻が乾いたり、ひび割れたり、肉球がかたくなったりします。
子犬や免疫力のないシニア犬がかかりやすい病気ですが、ワクチンで予防ができます。
・ケンネルコーフ
パラインフルエンザウイルスに感染するのが原因で、しつこい咳と鼻水が特徴的な症状です。鼻水が続き、鼻炎がひどくなると鼻の粘膜がただれて傷付き、鼻血が出ることもあります。
鼻水が酷くなると咳き込んだり、痰が絡んで吐くこともあります。感染力が非常に強いので注意が必要な病気ですが、ワクチンで予防できます。
⇒犬のケンネルコフ。予防はワクチンで!症状や原因や治療や薬などを解説
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
鼻血以外にくしゃみという症状が加わると、アレルギーや呼吸器系の病気が疑われます。
鼻炎は多くの呼吸器系の病気に見られる症状で、柔らかな鼻の粘膜がただれることで鼻血が出ることがあります。
できるだけ早く動物病院で診断を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。また、予防ができる病気についてはワクチン接種を定期的に行うようにすることを検討しましょう。
関連記事になります。合わせてご覧ください。
⇒犬の鼻水が垂れる。緑やさらさら鼻水やくしゃみや鼻血!原因の病気7選
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