小型犬がプルプルと震えているとギュッと抱き締めてあげたくなる愛犬家は多いと思います。
「犬が震える?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、日常生活の中でも犬が震える場面は多くあります。今回は寒さ、病気、犬特有のカーミングシグナルなど、動かずに震える犬についてまとめました。
目次
■犬が震えるのはどんなとき?
犬が震える、と聞くとどんな状況を思い浮かべるでしょうか。
抱っこされた小型犬が震える、砂遊びや水遊びをした犬が全身をブルブルッと震わせる、寒さに耐えて震える、老犬が震えるなど、多くのケースが思い浮かぶと思います。
全身をブルブルッと震わせる震えは動きのある動作なので特に心配はありません。体についたほこりやゴミ、水気などを払うための行為です。
多くの震えは、犬特有の反応だったり、力が低下した筋肉の震えなどで、病気とは関係ないものが多くあまり心配はいりません。
ただ、痛みに耐えていたり、体内の異常による震え、感染症のサインというケースもあるので震え以外の症状に注意して観察してみてください。
■特に心配しなくてもいい震えとは
「寒さに耐えるため、筋肉が発熱しようと震えている」
「シニア犬の場合、筋力の衰えが原因で(主に足などが)震えている」
「水やゴミを払うために体を震わせている」
「飼い主の帰宅や獲物を見て興奮している」
こうした震えは動物病院に行く必要がない、心配のない震えです。寒さをしのげるようにしたり、興奮を抑えるように促したりすれば問題ありません。
ただ、上記以外に「トイレを我慢して震えている」というケースがあります。これは「トイレが気に入らない」「外ではトイレができない」といった「トイレ事情」に問題があることがほとんどです。
長時間我慢し続けると泌尿器系の病気になる危険があるので、こうした場合は早くトイレ事情を改善してあげてください。
■知っておきたいカーミングシグナル
カーミングシグナルという言葉をご存知でしょうか。犬のしつけ教室などで聞いたことがある人もいるかもしれません。
Calm downがもととなっている言葉で、犬が「相手を落ち着かせる」ためだったり、「自分を落ち着かせる」ために取る行動をカーミングシグナルと言います。
「犬が震える」というのもカーミングシグナルのひとつと言われています。
犬が震えているのは「知らない場所、知らない人などが原因で自分を落ち着かせようとしている」というサインだったり、「ケンカを避けるために相手に『落ち着いて』とお願いしている」というサインだったりします。
カーミングシグナルが見られる時は、緊張、恐怖、不安といった外的要因にストレスを感じている証拠でもあります。
犬同士で交わす争いを避けるための行為なので、その意味をくみ取って「争う気がない」「緊張する必要は無い」と解らせてあげましょう。
しつけやトレーニング中にカーミングシグナルが見られたら、方法を改善したり、気分を変える必要がありますし、ドッグランや来客といったシーンでは犬が安心する対処法をとる必要があります。
「視線をそらす」「あくびをする」「体をかく」「伏せる」といった行動もカーミングシグナルのひとつです。こうしたサインが見られた時は、ストレスがかかっている証拠です。ストレスを解消してあげてください。
■すぐ、病院へ行く必要がある震えとは
次のケースはすぐに病院へ行く必要があります。
●痛みを感じて震えている
痛みが原因で震えることがあります。ケガや結石などによる痛みで動けないほどの痛みを感じているケースがあります。
原因はさまざまですが、震え以外の症状を観察しながら動物病院へいきましょう。場合によっては緊急手術必要になる場合もあります。
●感染症が原因で震えている
・ジステンパーやケンネルコーフなど、呼吸器系の症状や高熱で震えている
・犬パルボウイルス感染症やコロナウイルス性腸炎など消化器系の症状が出て、腹痛や下痢、脱水症状で震えている
・膀胱炎や腎不全、腎炎など泌尿器系の感染症や尿毒症で震えている
感染症といってもさまざまな病気があり、その症状で震えているケースがあります。どの場合も「震え」以外に顕著な症状(高熱、下痢、嘔吐、血尿、腹痛など)が現れます。
震え以外に症状がみられる場合は動物病院でみてもらうようにしましょう。
●中毒で震えている
タマネギ中毒、チョコレート中毒、殺虫剤による中毒、除草剤や農薬などによる中毒、医薬品中毒など、中毒にも多くの種類がありますが、そのほとんどに「震え」の症状がみられます。
中毒の原因は多くが誤飲で、散歩中に雑草を舐めた、原因物質に接触した、遊びや偶然口にしたカエルやカタツムリが原因というケースがあります。
中毒の場合は命の危険があったり、後遺症が残ることもあります。できるだけ早く動物病院に行き、誤飲の可能性のあるものを特定して治療を受けましょう。
●低血糖で震えている
人でもよく聞く病名ですが犬も「低血糖症」に陥ることがあります。子犬や薬を服用しているシニア犬に多く見られます。
糖類は体を動かしたり、臓器の機能維持のために必要なエネルギー源になります。血液中に含まれている糖類が不足した状態になると低血糖症という症状が現れ、震え、嘔吐、体が動かない、意識喪失などの症状がでます。
成犬でも興奮し過ぎたり、空腹時間が長い、運動のし過ぎなどが原因で低血糖症にあることがあります。
糖類を補うのが一番効果的ですが、頻繁に低血糖症になるなら病院で検査を受けましょう。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
震えと一言でいっても種類がたくさんあります。状況や症状によっては心配がいらないケースもありますし、すぐに病院へいかなければならないケースもあります。
内的要因・外的要因、生理的反応など、どういうケースに当てはまるのか、他に症状がないか、といったことを見極めながら対応してください。
参考記事になります。合わせて御覧ください。
「愛犬を動物病院に連れていきたいけど費用はどのくらいかかるんだろう?」
「愛犬の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」
という飼い主さんはとても多いです。
動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかる場合があります。
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