水をよく飲む、全然飲まない

犬が水をよく飲む!下痢や吐く場合の原因と病気

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犬

犬が水をよく飲み、下痢や吐くといった症状が出ている時は病気が原因と考えられます。多くはホルモン異常だったり、泌尿器系の病気です。

早く気付いて治療しなければ手遅れになるケースも多くあります。今回は犬がよく水を飲む時で、下痢や吐く症状がみられる病気を紹介します。

■犬が水をよく飲む時の原因

犬が水をよく飲む時、多くは「ホルモン異常」や「泌尿器系の病気」が疑われます。

「愛犬がよく水を飲むなぁ」と感じたら、24時間当たりの飲む量を量ってみてください。

500mlのペットボトルで水を量りながら与えると便利です。病気を疑う飲水量は体重1kgあたり100mlを超える量といわれています。

体重3kgくらいの小型犬であれば1日に300ml以上飲む場合、病気を疑ってください。

まず、ホルモン分泌量に異常が起きると、全身の機能が異常を起こし、食欲不振、運動意欲低下、嘔吐、下痢など全身性の症状が現れます。

糖尿病、や甲状腺機能の異常、屈伸行商やアジソン病などが代表的な病気です。

泌尿器系の病気では、腎不全、膀胱炎、結石が有名です。末期症状である尿毒症の症状が出てから気づくケースが多いといわれています。

飼い主の日々の観察に加え、定期的な健康診断、血液検査などを受けることで早期発見することが望ましいと言われています。

■ホルモン異常の具体的な病気の紹介

犬の耳

●糖尿病

すい臓から分泌されるインスリンが不足する病気です。インスリンが不足する原因には、遺伝的な体質、すい臓の病気、ストレス、飲んでいる薬の副作用などが考えられますが、肥満や妊娠でも糖尿病になることがあります。

インスリンが不足するとエネルギー源であるブドウ糖を筋肉などに取り込めなくなります。

糖尿病が進行すると糖尿病性ケトアシドーシスという状態になって、血中にケトン体と呼ばれる有害物質が増加します。

元気喪失、食欲低下、嘔吐、下痢などの症状が出てきて、ひどくなると脱水症状を起こして死に至ることもあります。

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治療は、獣医師の指示に従ってインスリン注射を行います。また、肥満が原因の場合は摂取エネルギー量を厳格に守り、食事の内容や回数を決めてダイエットをするようにします。

ただし、インスリンが効き過ぎたり、食事制限が厳しすぎて低血糖に陥る危険がありますので注意が必要です。

●甲状腺機能亢進症

これは新陳代謝を調整する甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることでおこります。

多くの場合、大量に水を飲んだり嘔吐、下痢といった消化器系の異常のほか、次のような問題行動が目立つようになります。

・落ち着きがなくなり、うろうろする
・興奮しやすくなる
・攻撃的になる

また、よく食べるのに痩せていき、脱毛が起こったり、目が前に飛び出してくるような症状も出てきます。

この病気は腫瘍や遺伝的な体質、ストレスなどが原因と考えられていて、投薬治療のほかに甲状腺の一部を手術で切り取ってしまう治療法があります。

なお、悪性腫瘍(がん)が原因の場合は完治が望めないことが多く、余命が短いケースもあります。

●クッシング症候群

副腎皮質機能亢進症とも言われます。

副腎皮質ホルモンは、免疫作用、抗炎症作用、ストレスに対する作用、代謝に対する作用など重要な役割を果たすホルモンです。

クッシング症候群は副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることで起こる病気で、プードル、テリア系犬種に多くみられます。

大量に水を飲むようになり、過食、元気喪失といった症状の他に皮膚が薄くなってお腹が垂れ下がる症状も見られます。

この病気は甲状腺機能低下症や糖尿病を併発する危険があり、症状が進行していくと嘔吐、下痢、痩せるなどの症状も出てきます。

治療には副腎皮質のはたらきを弱める薬を使います。他には副腎を切除したり、下垂体を切除する方法があります。

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●アジソン病

副腎皮質機能低下症とも言われます。クッシング症とは反対に、副腎皮質ホルモンが不足する病気です。プードルやコリーに多い病気です。

クッシング症候群の治療のために治療薬を多く飲ませすぎたりするとこの病気になることがあります。

副腎皮質ホルモンが不足すると水を大量に飲む、元気喪失、ぐったりする、フラフラして倒れる、食欲不振、下痢、嘔吐、痩せる、脱水、腹痛などの症状がでます。

治療には、輸液をしたり、副腎皮質ホルモンの一種「鉱質コルチコイド製薬」といわれる薬を一生投与し続けることになります。

■泌尿器の病気

ヨークシャーテリア

●腎不全

腎臓機能が著しく低下して、正常に尿が作れなくなる状態をいいます。そのため、全身に老廃物や毒が回ってしまい、食欲低下、嘔吐、下痢、大量に水を飲む、脱水、便秘などの症状が現れます。

時には貧血、けいれんなどの症状が出ることもあって、治療が遅れると尿毒症の症状が出ることもあります。

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●腎炎

原因は、細菌感染、ウイルス感染、フィラリア症などが考えられます。腎臓に炎症がおこって尿を作り出す機能に障害が出る病気です。

異常に濃い尿が作られたり、尿が作り出せなくて老廃物や毒素を排泄できなくなったりします。

大量に水を飲む、食欲不振、脱水、嘔吐、下痢、アンモニア臭の口臭、発熱、腰痛などの症状が出ますが、無症状のことも多く、症状が出たときには症状がかなり進行しています。

輸液で体内の老廃物や毒素を排出する対処法と共に、抗生物質を使うなどして感染症などの治療を行います。

ただ、気付くのが遅れて尿毒症の症状が出ている場合は末期の状態であり、治療が不可能なケースもあります。

●膀胱炎

泌尿器系の病気で多いのが膀胱炎です。細菌感染などで尿を溜めておく膀胱に炎症が起こることで発症します。

水を大量に飲む、尿の回数が増えるが尿の一回の量が少ない、排尿の体勢を何度も取るけれど尿がでない、食欲不振、発熱、元気喪失などの症状が出て、進行すると腎炎になることもあります。

尿検査をして原因を確認し、抗生物質や抗菌剤などを投与して治療します。再発し易い病気といわれています。

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●尿路結石

腎臓、輸尿管、膀胱、尿道など尿を作り出したり排泄する器官に石ができて詰まってしまう病気です。

この病気になると激しい腹痛、発熱、血尿、嘔吐、排尿の姿勢を取っても尿がでないなどの症状が出ます。

治療が遅れると腎炎や膀胱炎などを併発する危険もあります。

石を超音波などで粉砕して自然に排泄させる、手術で取り出す、食事療法で溶解させるなどの治療を行うと同時に、結石ができにくいフードに変えるようにします。

■まとめ

いかがでしたでしょうか?

犬が水を多く飲む場合は、ホルモン異常、泌尿器系の病気が疑われます。

ただ、嘔吐や下痢などの症状が出るという場合は症状がかなり進行していて、複数の病気を併発している危険が高いと言えます。

飲んでいる水の量を把握することは難しいかもしれませんが、排尿の状態や食欲、体重変化などの、他の症状にも気を配ってみてください。

飼い主の日々の観察、定期的な健康診断などで早期発見ができますので、愛犬の健康維持管理を徹底するようにしてくださいね。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

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