シーズーは、ラサ・アプソとペキニーズと言う犬種を掛け合わせて生まれた小型犬です。
全体的に長毛で覆われているので、この犬種を飼っている飼い主さんは顔周りの毛を頭の上で一括りにし、そしてポンポンで留めてあげる人が多いようです。
今回はそんな可愛い髪留めがよく似合うシーズーがかかりやすい病気についてお話ししようと思います。
既にシーズーを飼っている人もこれから飼おうとしている人にも役立つような内容をご紹介しますので、ぜひ一読してみてください。
目次
1.シーズーのような短頭種がなりやすい「短頭種気道症候群」
シーズーはダックスフンドと比べるとマズル(鼻)がとても短い特徴を持っています。
この身体的構造が原因で、マズルと口から伸びる肺までの気道が圧迫されやすく、呼吸困難に陥る可能性がマズルの長い犬に比べて高いことが挙げられます。
シーズーを飼っている人であれば、運動をしていないのに日常的にゼイゼイと音を立てて呼吸しているのを見たことがあるのではないでしょうか。
それは気道を確保しにくい構造からくる原因があったからなんですね。
ですので日頃から運動をする合間合間には、こまめに休憩を挟んであげたりする気遣いをしてあげましょう。
また体重の増加はこの病気を重症化させてしまう一因になりますので、体重管理には気を付けてあげましょうね。
2.垂れ耳の子に多い「外耳炎・中耳炎」
この病気は耳が長く、より垂れ耳の子がなりやすい病気です。
ほとんどの原因は、通気が悪いことによる耳の中の衛生状態の悪化がきっかけで炎症が起こります。
対策としては、こまめに脱脂綿や専用の洗浄液で掃除してあげる必要があります。
耳の中はデリケートな部分ですので、獣医さんにケアを任せてもらうことも一つの手です。
3.顔のしわが深く皮膚が垂れている子に多い「膿皮症」
シーズーやパグのように目や鼻の近くに深い皺のようなヒダを持つ犬種は、外耳炎や中耳炎のように不衛生な環境がきっかけで膿皮症を発症する可能性が非常に高いです。
また顔だけではなく、手や足の指の間、皮が垂れたような口元が特徴な犬種(シーズー・ブルドッグなど)にも多く見られます。
この病気はとても痒みが強く、初期では赤い発疹が出るのが特徴なので、もし発症してしまったらまずは現在の飼育環境を改善させてあげることから取り組んでください。
また周期的にお風呂に入れてあげていますか?
1カ月くらいであれば入れてあげなくても膿皮症にはなりにくいと思いますが、散歩の後にだけでも手や足をよく洗ってあげてくださいね。
免疫力がまだ弱い子犬や皮膚炎になりやすい老犬でなければ、2週間に1回ほどが丁度いいサイクルだと思います。
⇒犬の膿皮症の原因は何?予防には薬用シャンプーがおすすめです
4.小型犬になりやすい「骨折・脱臼」
以前ニュースでトリミングサロンに預けたチワワが台の上から落ちてしまい、早期に発見できなかったことと骨折が原因で死亡したと言う痛ましい事件がありました。
シーズーなどの小型犬はとても骨が細く、飼い主や大型犬に誤って踏まれただけでも骨折してしまうほどにか弱い犬種です。
ですので特に小型犬の扱い方には細心の注意を払ってお世話をしてあげなくてはなりません。
シーズーの体格は約20cmから30cm。体重は5kg程度しかありませんので、絶対に体格以上はあるテーブルや台の上に放置しないでください。
5.胴が長い犬種にみられる「椎間板ヘルニア」
よくダックスフンドがなりやすいと言われている病気ですが、これはシーズーにもなりやすい病気でもあります。
特に若齢期になりやすいですが、何らかの原因で起こった衝撃が脊髄を圧迫してしまうことがきっかけで発症することが多いようです。
これが重症化してしまうと自分の力で歩くことができなくなり、また対応が遅れると後遺症を残してしまうことがある恐ろしい病気です。
一般的には外科的処置を施して完治させますが、何よりも椎間板ヘルニアにさせない健康管理を飼い主が行う必要があります。
⇒犬の椎間板ヘルニアの症状や原因や治療法を解説。手術費用はどのくらい?
⇒ミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気5選。椎間板ヘルニアの予防法など
6.シーズーの大きな目に起こりやすい「角膜炎」
眼球の表面のことを角膜と言います。
その角膜が何らかの原因で炎症が起こってしまった状態のことを角膜炎と呼びます。
原因は眼球にゴミが入って炎症を起こしたものから理由は様々ですが、症状としては目が真っ赤に炎症している、流涙がみられる、やけに太陽や電気を眩しがるなどの仕草を見せます。
特にシーズーに多い病気で、眼球に激しい炎症が見られるのが一目で分かるので、異常を感じたらすぐに動物病院へ行くことが完治への近道です。
■さいごに
前述に挙げた病気のほとんどは、いずれも飼育環境が原因で起こってしまう病気でもあり、飼育環境の改善で治ってしまう病気でもあります。
もちろん飼育環境が要因で起こる病気ばかりではないですが、普段から細心の注意を払ってお世話をしてあげることがこれらの病気を防ぐことができる一番の方法だと言えるでしょう。
日頃から衛生的にきれいにすることを心がけて、健やかな犬生を送らせてあげましょう。
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