うんちの色の異常

犬のうんちが黒い!白い!原因は何?病気の可能性は?

更新日:

犬

犬のうんちの色や形状の変化は、愛犬の健康状態を知る上で重要なバロメーターである事をご存知ですか?
特に色の変化は、消化器系疾患だけではなく、内分泌系疾患や腫瘍といった重篤な病気のサインかもしれません。普段から愛犬のうんちの様子を観察し、変化が見られる場合には動物病院を受診する事が大切です。
愛犬の健康管理のために知っておきたい、犬のうんちが黒かったり白かったりする場合に考えられる原因について詳しくご紹介します。

■犬のうんち

犬

●健康のバロメーター

糞便、いわゆる“うんち”は、消化管から排出される“排泄物”で、主に水分や新陳代謝により剥がれた腸壁細胞、消化不能な食べ物残渣などによって構成されています。
糞便検査においては、形状や硬さだけではなく、色や臭いなどの評価も大切となります。
うんちの主な構成成分である水分のバランスによって、形状や硬さは決まります。つまり消化器疾患において多く見られる“下痢”は、言い換えれば、水分を多く含んだ多量の糞便という事が出来ます。
うんち特有の臭いは腸内細菌の働きによるもので、餌の変化や消化管内に何らかの異常があり腸内細菌のバランスが崩れている場合などには、臭いに変化が見られます。

・犬の正常なうんちの色

赤血球の代謝産物であるビリルビン(胆汁色素)が、消化管内の細菌によって変化したウロビリンおよびステルコビリンにより、正常なうんちの色は“茶色”をしています。
それでは実際に異常なうんちの色が見られた場合には、どのような原因が考えられるでしょうか?

●黒いうんち

犬

黒いうんちが見られる場合、犬の体内のどこかで大量の出血が起きている、つまり命に関わる重篤な病気のサインである恐れがあり、早急な対応が必要となります。

・消化管内における腫瘍や潰瘍

リンパ腫や肥満細胞腫を始めとする消化管内における腫瘍、様々な原因(外傷、薬剤、腫瘍など)による潰瘍によって出血が起こっていると黒色のタール状の糞便“メレナ”が見られる事があります。
メレナは、腫瘍や潰瘍のある部位から出血した血液が、消化管内で消化され糞便に混ざって排出されたものです。

犬の場合、消化管内における腫瘍の発生率はあまり高くないと言われています。しかし症状が進行するまではっきりとした症状を示さない場合も多く、異変に気付いた時には腫瘍が全身に移転していたという場合もあるので非常に危険です。

・鈎虫の重度寄生

犬鈎虫とよばれる寄生虫が小腸の一部(空腸)に重度に寄生し吸血する事により、黒いうんちが見られる事があります。主な感染経路として、母子感染および環境中(汚染された土壌など)に存在する幼虫による経皮感染が挙げられます。
イベルメクチンをはじめとする駆虫薬による治療と同時に、汚染されている環境を整備する事がとても大切です。

・その他の原因

止血障害(DICなど)、薬物や異物、または肉がメインの餌を与えている場合にも、こげ茶色~黒っぽいうんちが見られる事があります。
いずれの場合においても、早期発見・早期治療が治療のポイントとなりますので、例え愛犬の全体的な健康状態に変化が見られなくても動物病院を受診してください。

●白いうんち

犬

白いうんちが見られる場合には以下のような原因が考えられます。

・胆汁色素の欠如

前述したように、正常なうんちの色“茶色”を決めるのは、胆汁色素(ビリルビン)です。
肝臓で作られた胆汁は、胆嚢に一時貯蔵され消化管内に分泌されます。
胆汁に含まれる胆汁色素(ビリルビン)は、消化管内で腸内細菌の働きや酸化作用を受けてうんちの色となる茶色いステルコビリンとなります。

つまり白いうんちが見られる場合には、何らかの理由(肝外胆管閉塞など)で消化管内に胆汁が排泄されていない事が疑われるため、早急に動物病院を受診しましょう。

・その他の原因

細菌感染によって白いうんちが見られる場合があります。
このような場合には、発熱、下痢といった症状も併せて見られる事が多く、子犬や老犬を始めとする免疫力の低い犬においては脱水症状など症状が重篤化しやすいので注意が必要です。

犬が脱水症状に!原因や治療方法は?対処はどうしたらいい?

■さいごに

犬のうんちの色は、愛犬の健康のバロメーターです。
うんちの色の変化を見逃さないようにして、大切な愛犬を病気から守ってあげましょう。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

犬のうんちが緑色!黄色い!原因は何?病気の可能性は?

犬のうんちの回数が多い!原因と考えられる病気とは

犬のうんちが固い!でない!原因と考えられる病気とは





愛犬のために知ってほしいこと


「愛犬を動物病院に連れていきたいけど費用はどのくらいかかるんだろう?」

「愛犬の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかる場合があります。

動物病院で治療すれば助かった命が年に何件もあります。

お金の問題で愛犬の寿命を縮めないためにも愛犬が元気なうちにペット保険に加入することが大事になります。

でも「ペット保険っていうけど、どういう保険があるの?」という疑問も出てくるかと思います。

ペット保険の加入に迷った場合には、ペット保険の一括資料請求がおすすめです。

複数のペット保険の資料を比較することで「あなたと愛犬にとって一番ベストの保険が分かる」というメリットもあります。

利用は無料です。詳しくはこちらをご覧ください。

>>>ペット保険の一括資料請求を試しに見てみる(無料)<<<






-うんちの色の異常
-, , , , ,

Copyright© 犬の病気対策マニュアル , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.