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犬の緑内障の原因や症状や治療法解説。手術費用はいくら?

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「うちの犬緑内障かも…」
「犬の緑内障ってどういう病気なの?」
「犬の緑内障の原因って何?」
「緑内障を手術するといくらくらいかかるの?」

なんて思っていませんか?

今回は犬の緑内障について解説します。

■犬の緑内障の原因について

目の中は常に一定の量の液体で満たされていて、その液体を入れる蛇口である部分と、液体を排出する部分があり、入る量と出る量が一定に保たれているため目の内部の圧力は一定になっています。
犬の緑内障は人に起きる緑内障と同様に、目の内部に流れている液体の流れに異常が起こり眼圧(目の内部の圧力が高くなること)が上昇することによって起きる病気です。
その原因によって先天緑内障、原発緑内障、続発緑内障の3つに分類されます。

・先天緑内障

目の内部の液体の出口になっている部分が先天的な形態異常になることで起きます。
しかし、犬においてはまれでほとんど報告されていません。

・原発緑内障

解剖学的な異常や先行する病気がなく、原因がはっきりしていないものを原発緑内障と呼びます。
原発緑内障は流出路が目詰まりしてしまう「開放隅角緑内障」と、流出路が狭まってしまう「閉塞隅角緑内障」に分かれます。

・続発緑内障

眼圧を上昇させるような目の疾患があり、それに引き続いて起きる緑内障を続発緑内障と呼びます。
原因としては、水晶体脱臼や膨張白内障などの水晶体の位置がずれたり水晶体が肥大する病気や、ブドウ膜炎や眼内腫瘍、網膜剥離などにより目の内部の壁が膨張してしまう病気によっておこります。
いずれにしても流出路がふさがれたり、狭まったりするためうまく目の中の液体が流れることができず、眼圧が上昇してしまいます。

・遺伝による緑内障

緑内障の原因には遺伝的要因も絡んできます。原発緑内障のほとんどは遺伝性の病気であり、通常両方の目が一斉に進行します。
遺伝によって流出路が狭くなるものはシベリアンハスキーや、アラスカンマラミュート、秋田県、サモエドなどが報告されています。
また、続発性の緑内障につながる水晶体脱臼を起こしやすい犬種はボストンテリアやウェストハイランドホワイトテリアなどのテリア系に起こりやすいと報告されています。

■犬の緑内障の症状と初期症状について

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犬の緑内障の主な症状は眼圧の上昇による痛みです。初期の症状としては目に違和感があるため、こすったり、違和感を訴えるような行動を示します。
病気が進行してくると、目も内部の液体が多くなってくるので、眼球が頭蓋骨から外に突き出てきたり、瞳孔が押し広げられるため瞳孔が開きっぱなしになります。
また、炎症が見られることもあり、最悪の場合失明まで至ります。

■犬の緑内障の治療方法について

緑内障の治療は目薬などによる内科的な治療と、レーザーや手術などによる外科的な治療が行われます。

・内科的治療

緑内障は眼圧の上昇によって引き起こされるので、眼圧を下げるような薬を投与します。
しかし、この薬は目の内部の液体の分泌量や排出量を完全にコントロールすることができないので、完全に治すことができず、多くの場合は進行を緩やかにすることのみにとどまります。
代表的なものに点眼薬があり、点眼薬自体の値段は数千円と高くありません。
しかし点眼薬は痛みを抑える程度の効果しかなく、長期的な投与が必要なります。さらに病気の進行は緩やかになるとはいえ、確実に進んでいくため、いずれ手術による治療が必要になってきます。

・手術と手術費用について

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緑内障の手術は目の中の液体を作っている部分を調整したり、排出される部分の流出量を調整する手術を行います。
すでに失明しており、目の痛みがある場合は眼球自体を摘出する手術を行います。
手術による治療を行ったとしても、必ずしもなおならない場合もあり、繰り返しの手術が必要になる場合もあります。また、一度失明してしまった場合は手術を行っても視力を回復させることはできません。
手術費用は病院によって異なりますが、入院費も含め、20万円前後であることが多いです。

緑内障は犬の場合遺伝性であることが多いため、片目のみに発症したとしても、いずれ反対の目にも発症してしまいます。
しかし、有効な予防法は依然として確立していないので、定期的に動物病院に行き、検査して、早期発見することが、失明のリスクを低減するための最も有効な手になります。

■さいごに

今回は犬の緑内障について説明してみました。
まだまだ緑内障については不明なことが多いです。
遺伝などの先天的な事で病気になることもあります。
一番の対策としては早期発見になります。
愛犬が失明しない様に注意して観察しましょう。

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