「愛犬が急に吐血した。元気がない無いけど大丈夫?」
「愛犬が急に吐血した。元気があるんだけど病気なの?」
そういうことで悩んでいませんか?
犬が急に血を吐くとびっくりしますし、慌てますよね。
頻繁に出会う症状ではありません。
いざ血を吐いた時にできる限りの対処ができるに越したことはありません。
吐血の原因と治療方法、吐血に似ているが吐血ではない喀血との見分け方について解説します。
吐血と喀血の違い
吐血と喀血の違いはどこから血が出ているかです。
消化器系からの出血の場合は吐血、呼吸器系からの場合が喀血です。
血が出る場所は同じですが、原因が違いますのでしっかり見分ける必要があります。
喀血は器官や気管支、肺などの呼吸器系からの出血です。
咳などと一緒に起こり、真っ赤な色であり、泡沫と一緒に出てきます。
一方、吐血は食道や胃、十二指腸などの消化器系からの出血なので、胃液と混合されることが多いのです。
暗赤色、茶色~褐色、黒色であり、コーヒー残渣様(コーヒーを入れた後のカスの様な色の事)とも言われます。
どこから出血しているかによって色が変わるので注意しましょう。
犬が吐血をしたけど元気がある場合も考えられる原因と病気は何か?
元気があるなら口の中からの出血の可能性が高いです。
歯石、口内炎、腫瘍などが原因として考えられます。
歯石がたくさん付着している場合硬いものを噛んだ拍子に歯がぐらつき歯肉から出血することがあります。
歯周病が進んでいる場合にはぐらぐらした歯が抜けてしまいもっと出血する場合もあります。
犬では口内炎が少ないのですが、口の中の細菌が非常に多くなり粘膜面がただれると軽く出血が起こることがあります。
口の中にできる腫瘍で有名なのは「扁平上皮癌」「黒色腫」「線維肉腫」「エプリス」です。
この中でエプリスは良性腫瘍ですが、他は悪性です。
間違って噛んでしまった場合にも出血が起きます。
大きくなりすぎると腫瘍の一部が破れてしまい出血が起こることもあります。
犬が吐血したけど元気が無い場合に考えられる病気は何か?
元気がないならば、内臓系特に消化器系の問題であることが多いです。
食道、胃潰瘍、異物、消化管の腫瘍などの可能性が高くなります。
凝固不全の場合も激しく吐血する可能性があります。
食道からの吐血で可能性があるのが異物(特に尖ったもの)を飲み込み食道内壁を傷つけてしまった場合です。「竹串や釣り針、鶏の骨などの尖ったものが刺さったり、傷つけてしまうと出血します。
胃潰瘍も急性胃腸炎の嘔吐に引き続いて起こる場合があります。
激しい嘔吐が続くと胃液や吐物に混じって血を吐くこともあります。
大きな血管を傷つけなければ血だけを吐くことはあまりありません。
消化管内の腫瘍はなかなか発見しづらいのですが、長く続く嘔吐や下痢、排便困難などがあり消化管内造影検査を行った際に見つかります。
腫瘍があるだけでは出血は起こりません。
この腫瘍が大きくなり一部が破れるなどの状態になると激しく出血します。
腫瘍は大きくなるために栄養血管と言う血管が発達します。
腫瘍が一部破けてしまうと血液供給している血管が太いだけに出血量も多くなります。
血液を固める「凝固系」にトラブルがあり止血できなくなったり、肝臓が悪い場合は出血しやすくなり血がとまらなくなります。
止血剤の投与、輸血などの対処が必要になります。
こんな症状に気をつけましょう
最近便が黒っぽいと思ったら要注意です。
消化管(特に小腸)で、じわじわ出血が始まっているかもしれません。
肛門近くで出血すると鮮血が出ますので分かりやすいのですが、胃に近い小腸で出血が起こると眼に見えないので非常に分かりにくくなります。
便の色に注意してください。
また、舌の色にも注意です。
急激に粘膜の色が悪くなると命にかかわります。
まとめ
いきなり血を吐き始めると気が動転し慌てます。
そんな時こそ冷静な判断が必要です。
「血の色」「血が混じっているのか?全部血のように見えるか?」「量」「粘膜や舌の色」「元気の有無」
しっかり見て早急に動物病院に連絡しましょう。
先に連絡することで病院内で準備ができますし、対処が速くなります。
関連記事になります。合わせてご覧ください。
⇒犬の嘔吐に血が混じる原因4選。吐血の色で出血場所が分かります
「愛犬を動物病院に連れていきたいけど費用はどのくらいかかるんだろう?」
「愛犬の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」
という飼い主さんはとても多いです。
動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかる場合があります。
動物病院で治療すれば助かった命が年に何件もあります。
お金の問題で愛犬の寿命を縮めないためにも愛犬が元気なうちにペット保険に加入することが大事になります。
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