「愛犬が肉球をペロペロなめたりかじる」、「愛犬が暇さえあれば肉球をなめる」などといった経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
肉球をなめる原因は多岐に渡ります。痛み、違和感、痒み、そして精神的要因からなめてしまう可能性もあります。
今回は、肉球をなめる原因について解説していきたいと思います。
■外傷
肉球に何らかの傷があることで、痛みや違和感がありなめてしまうことがあります。
比較的多いのは、「お散歩でガラスや釘を踏んで肉球を傷つけてしまう」、「お散歩で興奮して引っ張りすぎて肉球を擦ってしまう」などです。
明らかな傷がある場合はすぐにわかるのですが、一目見ただけでは怪我をしているのかわからないこともあります。
とげや折れた画鋲の先が刺さっていると、一目見ただけではまずわかりません。
また、傷がきっかけでなめ始めることで、二次的に細菌感染が起こり、悪化してしまうことがあります。
肉球をなめているからと言って、慌てて動物病院に連れて行く必要はありませんが、なめ続けているような場合は診てもらいましょう。
■皮膚炎
皮膚炎が起こり、その痒みによって肉球をなめることがあります。
肉球をなめるほどの痒みのある皮膚炎の代表的なものとしましては、細菌感染による細菌性皮膚炎(膿皮症)、マラセチアによるマラセチア性皮膚炎(脂漏症)、外部寄生虫によるニキビダニ症や疥癬、何らかのアレルゲンに強く反応して引き起こすアレルギー性皮膚疾患などが挙げられます。
皮膚炎の痒みからなめる場合、はじめのうちはなめているだけであったり、肉球が少し赤くなっている程度ですが、なめ続けることでさらに痒みが増してしまいます。
最終的に、二次的な細菌感染を起こし、肉球がパンパンに腫れ上がってしまうこともあります。
そうなってしまいますと、痒みのみならず痛みも出てきますし、綺麗に治るまで時間もかかってしまいます。
そこまで悪化する前に動物病院で診てもらうことをお勧め致します。
■精神的要因
犬が肉球をなめる時に見過ごしてはいけない原因の1つが「精神的要因」です。
精神的要因から肉球をなめ始め、なめ続けることで炎症が起こり、最終的に肉球をなめ壊してしまい、細菌感染を起こすこともあります。
「なめるから炎症が起こっているのか」、「炎症が起こっているからなめるのか」、どちらなのかを動物病院を受診して判断してもらわなくてはなりません。
人間の赤ちゃんの指しゃぶりのように肉球をなめる、暇で手持ち無沙汰で肉球をなめる、習慣で食後に肉球をなめる、など癖のように肉球をなめることがあります。
このような場合は、肉球をなめ壊す可能性は低いと言って良いでしょう。飼い主さんが気にならなければそのままでも良いです。
もし気になるのでやめさせたいという場合は、なめ始めたら気をそらすために遊んであげるなど、極力肉球をなめる機会を減らすようにしてあげましょう。
不安、恐怖などのストレスから、決まった行動を繰り返し行うことがあります。
これを常同障害と呼びます。常同障害の症状が、肉球をなめるという形で出ることがあります。
繰り返し肉球をなめることでストレスを発散しようとしているわけです。常同障害の場合、肉球をなめ壊してもなめ続けます。
ひどい時は、二次的な細菌感染も起こり腫れてしまうこともあります。
そこまで至ってしまいますと、常同障害から始まった症状なのか、アレルギー性皮膚疾患なのか、細菌性皮膚炎なのか、治療しながら判断することになり、治るまで時間がかかってしまいます。
■さいごに
以上、肉球をなめる原因についてご紹介させていただきました。
基本的には、肉球をなめているだけで、肉球の赤みや腫れがなければ大きな心配はないでしょう。
しかし、肉球をなめていて赤みがある場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。
放っておくと炎症が強くなり、どんどん症状が進行してしまいます。
動物病院に行く必要があるかどうか、飼い主さんがよく観察してあげましょう!
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