吐く、嘔吐する

犬が透明な液体を吐く!原因や考えられる病気とは?

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犬

「犬が突然透明な液体を吐いたけど原因は何?」

「犬が透明な液体を吐いたけど何かの病気かな?」

なんてあなたは悩んでいませんか?

普段吐くことがあまりない愛犬が突然吐いたら、飼い主の方は心配になりますよね。
また、たまに吐くことがある犬でも、いつもより吐き気が強い場合は不安に思うでしょう。
そこで今回は「透明の液体を吐いた」という犬のよくある症状をピックアップして、どんな病気が疑われるのかをご説明していきたいと思います。

吐いている液体の正体は?他にはどんな症状がある?

「口から液体を吐く」というと、まず胃腸の病気を疑う方が多いのではないでしょうか?
でも、口から出す液体は胃液だけではありません。他にも啖(たん)や唾液(だえき)の可能性もあります。
獣医師はその液体だけをみて何なのかを鑑別することはできませんので、透明な液体を吐く以外にどんな症状があるのかを飼い主に聞くこと(問診)で、病気を特定していきます。

嘔吐ではなく咳?啖を吐き出していることも

犬

「口を大きくあけて吐こうとしているのに吐けない。少量の透明な液体は吐き出しているが、食べたご飯を吐くことはない」こんな症状はありませんか?
嘔吐と思われがちな症状ですが、実は咳であることがあります。
犬は、人間のように口の中でゴホゴホッという音を出す咳もあれば、大きく口をあけて「カーッ!」と吐き出すような咳をすることもあるのです。
そう、道端にオジサンが啖を吐き出す時にする、あの仕草です。
実際にみてみると、犬の咳を嘔吐に見間違える方は案外多いのです。

見分け方としては、嘔吐であれば吐き出す前にお腹を数回凹ませて胃を押し上げるようになりますが、咳の場合はそういった動作が見られません。
また吐いたものの中にご飯や飲んだ水がないという点からも、嘔吐ではなく咳を疑います。

この症状によく似ているのであれば、口から出た透明な液体の正体は啖の可能性があり、気管・気管支炎、肺炎、肺水腫などの呼吸器の病気が考えられます。
もし咳の他にも大人しくしているのに呼吸が早い、食欲が落ちているなどの症状がある場合はできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

嘔吐ではなく吐出?唾液を吐き出していることも

「食べた直後にご飯や水をそのまま吐いてしまう、何度も吐こうとしているけど少しの液体や泡だけだす」といった症状はないでしょうか?
この場合は食道の病気が考えられ、症状名を吐出といい、吐いている透明な液は唾液や直前に飲んだ水である可能性があります。
症状が突然起きたのであれば、異物によって食道が詰まってしまったケースが考えられ、また比較的経過が長いのであれば、食道狭窄や巨大食道という病気が疑われます。
異物というとおもちゃとか骨の誤飲と思われがちですが、チワワなどの小型犬では、大きめのおやつ(リンゴ、砂肝ジャーキーやデンタルガムなど)でも食道が詰まってしまうことがあるので注意して下さい。
そして、このような食道の病気が疑わしい場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。

咳でも吐出でもなさそう、嘔吐かも知れない

犬

上記の症状には当てはまらない場合は、犬は嘔吐していて、吐いている液体は胃液と考えられます。
胃液自体は無色透明ですが、胆汁の影響で黄色が混ざっていることもあります。
それでは嘔吐を引き起こすのはどんな病気があるのでしょうか?
以下、症状別に考えられる病気をあげていきたいと思います。

・食前になると液体を吐いている

元気食欲があってご飯を吐くことはないけど、ご飯をあげる時間が近づいてくると液体を吐いてしまうという症状であれば、多くは胃酸過多によるものです。
特に、毎日7時、19時というようにカッチリと食事の時間が決まっているお家では、食事の少し前から「そろそろ食事の時間だぞ」と胃が消化の準備運動をし始めてしまい、胃酸過多の状態をつくりやすい状況になります。
もしこの状態に似ているとお心辺りがあるのなら、1日の食事量は変えずに食事回数だけ1回増やしてみたらよいでしょう。
それでも改善が見られない場合は、動物病院を受診することをおすすめします。

・食事を上げてから数時間後に吐いたり、何もあげていないのに何度も吐いてしまう

これはかなり強い症状です。症状が突然であるなら、急性胃腸炎や膵炎、急性腎不全などの病気が考えられます。
また大型犬でお腹がパンパンに張っているようであれば、胃拡張胃捻転症候群が疑われます。
頻回に吐いている場合は無理に食事や水を与えたり何日も様子を見すぎたりせず、すぐに動物病院を受診しましょう。

・前から少し吐いてはいたが、少しずつ吐く回数が増えてきた、やせてきた

症状が数週間以上前からあるのであれば慢性的な病気が考えられます。
この症状を引き起こす病気は非常に多く、消化器の病気(炎症性腸疾患、悪性腫瘍、慢性膵炎、肝不全など)だけでなく、慢性腎不全や脳の病気(脳炎・脳腫瘍など)と実に様々な臓器の病気があげられます。
もし下痢も見られるようであれば、胃腸の病気が一番に疑われますが、いずれも精密検査が必要な状態ですので、できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。

飼い主の方に求められるのは観察力

犬が吐いていると訴えて動物病院に行くと、恐らく「いつから」「何回」「どのタイミングで」「下痢はないか」「盗み食いはないか」など事細かに聞かれると思います。
犬はしゃべれませんから、病気の特定には問診が非常に重要で、飼い主の方の観察力にかかっていると言っても過言ではありません。
日頃から気になる症状が見られた時はカレンダーにでもメモしておくことをおすすめ致します。

さいごに

沢山の病気をあげてみましたが、ご自身の愛犬に当てはまるような症状はあったでしょうか?
もし今は何の症状はなくても、この記事を読んで頂いたことで「こういう症状の場合は早めに動物病院に行った方が良いのだな」と頭の片隅に入れてもらえたらと思います。





愛犬のために知ってほしいこと


「愛犬を動物病院に連れていきたいけど費用はどのくらいかかるんだろう?」

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という飼い主さんはとても多いです。

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