犬ってよく自分の手足を舐めますよね。
妙に静かにしているなぁと愛犬を見てみると、熱心に自分の手足をなめていたという経験のある飼い主の方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は犬の手足を舐める行動をピックアップして、ご説明していきたいと思います。
目次
犬が手足を舐めたくなるのは病気のせい?
手足に「痛い、痒い、しびれる」などの違和感を感じると、犬はそこを気にして舐めてしまうことがあります。
そしてこのケースでは、4本の足を均等に舐めるのではなく、違和感のある足だけを重点的に舐める傾向があります。
人間で例えると、痛いところをさすって気を紛らわせている行動に近いと言えるでしょう。
では具体的にどんな病気で犬はこの行動をとるのでしょうか?
趾間皮膚炎
肉球の周囲に皮膚炎が発生することは多く、炎症が起きると痒いため舐めたり噛んだりすることがあります。
皮膚炎の原因としてはアレルギー性皮膚炎の他、細菌や真菌(カビ)の感染によるものなどがあります。
膿瘍
細菌が皮膚よりも深くまで入り込んでしまうと、化膿して膿がたまることがあります。
痛みを伴うことも多く、病状が重いと発熱したり足をかばうような歩き方が見られたりします。
外傷
散歩中に肉球にガラスなどで切り傷を負った場合や、木の枝などの異物が混入した場合も痛みを伴うので舐めることがあります。
腫瘍
皮脂腺腫は皮膚に発生するイボ(良性腫瘍)で、しばしば出血を伴うため犬が気にして舐めることがあります。
また、悪性腫瘍で神経や骨が冒されている場合は痛みが出て舐めることがあります。
関節疾患、神経疾患
舐める行為の原因として決して多くはありませんが、痛みやしびれから舐めることがあります。
また神経疾患ではふらつきの症状も合わせて見られることがあります。
原因となる病気はなさそう。それでも舐めているのはなぜ?
上記のような明らかな病気が見つからない場合は、慢性的なストレスが影響していると考えられています。
自分を舐める行動は高頻度で繰り返されることが多く、舐めている部位の毛の色が茶色く変色していることから飼い主の方が気づくこともあるでしょう。
またストレスが原因の場合、手足を舐める以外にも、前足で引っ掻く行動や繰り返し行動、食糞の増加なども合わせてみられることがあります。
では、慢性的なストレスの原因にはどんなものがあるのでしょうか?
社会化の制限
犬は本来群れで暮らす動物ですから、コミュニケーションをとることが非常に重要です。
飼い主の方が留守がちで、1匹だけでいる時間が長い犬では寂しさや不安な気持ちを落ち着かせるために舐める行動をとることがあります。
空間的な制限
ケージに長い時間入れられている犬や、運動量の多い犬が十分に運動出来ていない時は、イライラの表れとして手足を舐める行動をとることがあります。
執拗なまでに舐める場合は注意!
舐めすぎて皮膚が赤くなったり潰瘍化したり、脱毛し皮膚が硬くタコのようになった状態を「舐性皮膚炎」といいます。
犬の手足を舐める原因は、前述の「舐める原因となる病気があるケース」と「慢性的なストレス」であることがほとんどですが、それらが除外され、それでも過剰なまでに舐める行動をとってしまう場合は強迫性障害といった病気も疑われます。
強迫性障害とは、頭から不安やこだわりが離れず、何度も同じことを繰り返してしまう病気で、遺伝的な要素が関連しているのではないかと考えられています。
舐めるのをやめさせるにはどうしたらいい?
では舐めさせるのをやめさせるにはどうしたらいいのでしょうか。
舐める原因となる病気が明らかな場合
原因となる病気が無くならない限り舐める行為は続くので、皮膚が赤い、足をかばって歩くなどの症状を伴う場合は早めに動物病院を受診して治療を受けるようにしましょう。
慢性的なストレスであった場合
飼い主の方の生活環境や犬との関わり合い方を見直していただく必要があります。
ただ、ストレスの原因は一つだけではなく複雑に絡んでいることもあり、努力しても排除できないことも多いです。
また、すでに舐める行為が習慣化してしまっているとその行動を完全になくすことは困難です。
強迫性障害が強く疑われるような場合
診断自体が難しい病気です。
薬物療法や行動療法を行い、舐める行為を完全に無くすことではなく、皮膚炎を起こさせないなどある程度のコントロールが目標になるでしょう。
さいごに
犬はしゃべれませんので人間のようにその精神状態を推し量ること自体が難しく、すでに赤くなる程に舐め壊してしまっていると、舐めているから皮膚炎になったのか、皮膚炎だから舐めていたのかの判断は迷うことがあります。飼い主の方から見て明らかな病気がない場合でも舐める行為が気になったら、一度動物病院でご相談いただくことをおすすめ致します。
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