■犬の膀胱炎
尿は腎臓で作られて、尿管、膀胱、尿道を通って体外に排出されます。
この尿の通路を尿路といいます。
この尿路に細菌が入り込み感染するのが尿路感染症といいます。
膀胱炎や尿道炎は、その代表になります。
●オスとメスで違う尿道
オスとメスでは尿道の作りが根本的に違います。
この違いによってかかる病気が異なります。
オスは、尿道が長く細菌などには強いですが尿道が細いために尿路結石ができると尿道で詰まってしまうことが多いです。
メスは、尿道が太く短いので最近の進入に弱く膀胱炎などの尿路感染症にかかりやすい傾向があります。
●膀胱炎とは
前述しましたが、膀胱炎は尿道を細菌が通って起こる炎症、尿路感染症で一番多い病気になります。
・症状
膀胱炎の一番の特徴は多飲、多尿です。
たくさんの水を飲み、多くの回数の尿をする場合は注意が必要です。
また残尿感があるのか、おしっこをする態勢をとっても尿が出ない場合もあります。
尿が出ない場合は、尿道に結石が詰まったり、前立腺肥大でも起こりますので注意が必要です。
尿の色は濃くなったり、にごりがでる傾向があります。
時には血が混じる場合もあるので尿の状態を確認してみましょう。
また排尿の時に痛みを伴うことがあります。
排尿時に痛みを訴える場合は膀胱炎の可能性が高まります。
他には、病気一般的な症状として発熱や食欲不振、元気が無くなるなどします。
・原因
前述していますが、尿道を細菌が通り膀胱を炎症させてしまいます。
膀胱炎は一般的にオスよりメスの方がなりやすい病気です。
それは尿道がオスに比べて短いからです。
オスは尿道が長くて狭いので細菌が入り感染する確率が低いのに比べてメスは短くて太いので細菌に感染する確率が高くなるのです。
体の抵抗力が低下している時に感染しやすくなります。
他の病気にかかり体調を崩している時には注意が必要です。
・診断の仕方
診断は尿検査によって行います。
尿の中に白血球が通常よりも増えている場合は膀胱炎の可能性が高くなります。
自宅で尿検査をすることにより簡易に調べることも可能です。
⇒犬の尿検査!自宅でのやり方やphの正常値や比重など解説
・治療
細菌の種類によって投与する薬が違います。
主に抗生物質を使う場合が多いです。
抗生物質を服用して一時的に治っても尿道に細菌が生き続けて再発するケースもあります。治ったと勝手に判断せずに獣医師の判断を仰ぎましょう。
再発を繰り返すと膀胱がんになることもあります。
再発しやすい病気なので注意しましょう。
■さいごに
犬の膀胱炎ということで解説してきました。
犬の排尿の様子、尿の色などを毎日チェックしているとその変化に気づきやすいと思います。
日ごろから愛犬の様子を観察することが病気の早期発見に繋がるのです。
参考記事になります。合わせて御覧ください。
・犬の尿や便の採集のやり方。動物病院に行く時は尿や便を持参しましょう
・犬の尿から分かる病気。自宅で簡単に尿検査をするのに便利な尿比重計を紹介
・犬の発熱で分かる病気6選。症状や原因や嘔吐する場合などを解説
・犬のおしっこ(尿)が黄色い!尿が濃い原因や病気を解説します
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