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■犬の尿(おしっこ)検査で分かる病気
愛犬の様子がおかしいけど何の病気か分からない!
病気を調べたいけど病院に連れていく時間が無い!
検査料金が高そうで不安!
何てことを考えている人はいませんか?
犬の尿を自宅で調べるだけで簡単に分かる場合があります。
しかも、犬は毎日何回もおしっこをしますよね。
血液検査やレントゲン検査のように、検査をするために、痛い思いや怖い思いをさせる必要もありません。
尿検査は、犬の健康状態を知る、最も簡単な方法だといえます。
今回は、尿検査の項目ごとに、異常値や正常値、疑われる病気などについてお話しします。
① 尿潜血
正常では、尿中に血液が出ることはありません。
潜血反応は、見てわかるほどの血尿の場合はもちろん、見た目にはわからない程わずかな量の血液でも、確認することができます。
・疑われる病気
膀胱炎、尿結石、前立腺炎、膀胱腫瘍、タマネギ中毒、フィラリア症
こちらもご覧ください。
『犬の頻尿や血尿は膀胱炎の可能性大!症状や原因や治療法を紹介 』
② たんぱく質
正常な場合、尿中に蛋白質は含まれません。
あってもごく少量です。蛋白質は体にとって必要なものなので、腎臓で吸収され、尿としては排出されないのです。
したがって、尿中に蛋白質が多く見られると、腎臓機能の低下が疑われます。
・疑われる病気
『犬の腎臓病の症状。急性腎不全と慢性腎不全で症状が違います 』
③ ブドウ糖
正常なら、尿中にブドウ糖は含まれません。
ブドウ糖がかなり多く出ている場合は、尿が甘いにおいになることがあります。
・疑われる病気
糖尿病、腎臓疾患
④ ケトン体
正常では、尿中にケトン体は含まれません。
ケトン体とは、脂肪が分解された時に出される物質です。
通常ならば、エネルギー源としては糖が分解されます。
しかし糖尿病の場合は、糖ではなく脂肪が分解されてエネルギーとなります。
糖尿病が進行すると、脂肪が多く分解されるので、尿中にもケトン体が検出されるのです。
・疑われる病気
ケトアシドーシス、糖尿病
⑤ ビリルビン
正常では、尿中にビリルビンは含まれません。
赤血球から作られたビリルビンは肝臓で胆汁となり、腸内で消化液として働きます。
ビリルビンが尿中に出るということは、胆汁が肝臓でうまく作られていない状態、もしくは、ビリルビンが赤血球から作り出され過ぎている状態ということです。
見た目としては、濃い黄色やオレンジ色になります。
・疑われる病気
肝臓疾患、溶血性疾患
こちらもご覧ください。
『犬の肝臓の病気。肝臓がんや急性肝炎など初期症状が分かりづらいのが特徴です 』
⑥ ウロビリノーゲン
正常では、全く出ないか少量含まれる程度です。
ウロビリノーゲンとは、胆汁となったビリルビンが腸内で分解されてできる物質です。
多く検出される場合は、肝臓機能の低下が疑われます。
また全く検出されない場合も、胆汁が腸まで行かない病気が疑われます。
・疑われる病気
肝臓疾患、胆道閉塞
こちらもご覧ください。
『犬の肝臓の病気。肝臓がんや急性肝炎など初期症状が分かりづらいのが特徴です 』
⑦ 亜硝酸塩
正常では、検出されません。亜硝酸塩とは、尿が細菌感染した場合に出る物質です。
・疑われる病気
膀胱炎、尿結石
⑧ PH
正常値は、PH6〜7です。
PHとは、尿が酸性かアルカリ性かを示す数値です。
PH7が中性で、7より低いと酸性、高いとアルカリ性となります。
したがって、尿は弱酸性が正常値といえます。
PH値が高い状態、すなわち尿がアルカリ性の場合が問題です。
尿がアルカリ性だと、細菌が繁殖しやすく結石ができやすい状態になります。
・疑われる病気
膀胱炎、尿結石
⑨ 尿比重
正常値は、1.015〜1.045です。
比重とは、尿の濃さを表す数値です。
正常値より低いと薄い、高いと濃いということになります。
数値が高い場合は、尿が濃すぎるので、細菌感染などの可能性があります。
数値が低い場合は、水分の摂りすぎか、腎臓機能の低下が疑われます。
・疑われる病気
比重が高い…膀胱炎、尿結石
比重が低い…腎臓疾患、副腎皮質機能低下症、糖尿病
こちらもご参考ください。
『犬の尿から分かる病気。自宅で簡単に尿検査をするのに便利な尿比重計を紹介 』
■家庭で調べることができる検査キッド
自宅で簡単に調べられる検査キッドをご紹介します。
動物病院などで調べてもらうよりも断然安くなるので簡易になりますが調べるにはお得になります。
・尿検査9項目 ウロペーパーiii3 多項目試験紙キット 【U・H・A・G・K・B・N・S・pH】 の『九項目』用/ 100枚入り
この検査薬を使うことによってウロビリノーゲン,潜血,蛋白質,ブドウ糖,ケトン体,ビリルビン,亜硝酸塩,比重、pHの九項目を調べることができます。
尿に試験紙を付けるだけで調べることができるのでとてもお手軽です。
ただ検査項目が多いだけに金額も高くなります。
・尿検査7項目 ウロペーパーiii3 多項目試験紙キット 【U・H・A・G・K・B・pH】 の『七項目』用/ 100枚入り
こちらはウロビリノーゲン,潜血,蛋白質,ブドウ糖,ケトン体,ビリルビン、pHの七項目になります。
調べたい病気を元に項目を選ぶといいでしょう。こちらは九項目から亜硝酸塩,比重が無いものになります。
・尿検査3項目 ウロペーパーiii3 多項目試験紙キット【A・G・pH】【タンパク質・ブドウ糖・ pH】 の『三項目』用/ 100枚入り
こちらはタンパク質、ブドウ糖、pHの三項目を調べることができます。
項目は少なくなりますが、その分金額が安くなります。
pHを調べるだけになりますが200円くらいととてもお手ごろな値段になります。
色の変化による判別なので判断しずらい場合もありますが簡単な目安になります。
膀胱炎や尿結石の疑いのある犬なら購入をオススメします。
・尿 試験紙 ウリエース-Db / TERUMO 『ブドウ糖、ケトン体(2項目)検査用』100枚入り 尿検査
こちらはブドウ糖とケトン体を検査する試験管になります。
糖尿病を気にする犬にオススメのキッドになります。
・【第2類医薬品】新ウリエースBT 50枚(糖およびタンパク質の検査)(在庫有り)
この商品は尿の中にある、糖とたんぱく質を量ることができる試験紙になります。
糖尿病や腎臓の病気に役立ちます。
■さいごに
犬の尿を調べることにより多くの病気の可能性が分かります。
動物病院で調べるとお金もかかるし、時間もかかってしまいます。
そういう場合はまず自宅で調べて検査してみましょう。
自宅で簡単に調べることができます。
まずは項目が少ない検査キッドの使用をオススメします。
参考記事になります。こちらもご覧ください。
・犬の頻尿や血尿は膀胱炎の可能性大!症状や原因や治療法を紹介
・犬の肝臓の病気。肝臓がんや急性肝炎など初期症状が分かりづらいのが特徴です
・犬のホルモン(内分泌)の病気4選。糖尿病やクッシング症候群などを紹介
・犬の尿から分かる病気。自宅で簡単に尿検査をするのに便利な尿比重計を紹介
・犬の糖尿病を徹底解説。原因や症状や糖尿病性ケトアシドーシスについて教えます
「愛犬を動物病院に連れていきたいけど費用はどのくらいかかるんだろう?」
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