目次
■犬の目の色がおかしい!
愛犬の目の色がいつもと何か違う!
白目が充血しているけど大丈夫かな?
犬の黒目が白くなっているけど何かの病気じゃないかな?
などの経験はありませんか?
犬の目は日常的に見ているので異変に気づきやすいと言えます。
犬の目の異変について今回はまとめてみました。
●目の症状別の病気
ここでは、目の症状別に考えられる病気をご紹介します。
① 目が充血している
結膜炎や角膜炎が考えられます。または細菌に感染している可能性があります。
② 下の瞼(まぶた)の裏が赤い
結膜炎の可能性が高いです。
③ 角膜が白く濁っている
角膜炎になります。
角膜が傷つくことにより白くなります。
④ 黒目が白い
白内障が考えられます。
⑤ 目が青白い、青色に見える
犬伝染症肝炎による角膜炎でブルーアイの可能性があります。
⑥ 目が黄色い
目が黄色く見えた場合には肝臓の病気かもしれません。
至急動物病院に行きましょう。
●目の病気
ここでは主に目の病気をご紹介します。
① 結膜炎
結膜とは、まぶたの裏を覆う膜になります。
この結膜が細菌などで炎症を起こすことを結膜炎といいます。
結膜炎は犬に一番多い病気になります。
・結膜炎の原因
片目だけが炎症を起こす場合と両目が炎症を起こす場合では原因が異なります。
片目だけが炎症を起こす場合は主に物理的な原因になります。
例えば、目に毛が入ったとかシャンプーが目に入ったとか異物が入ったとかが原因になります。
両目に炎症が起きている場合には、細菌やウイルスやアレルギー症状などが考えられます。
細菌やウイルスの場合には他の病気も併発している可能性が高いので注意が必要です。
・結膜炎の症状
結膜があるまぶたの裏がかゆかったり痛みがあったりします。
かゆかったりするために犬は前足で目をかくために赤く腫れたり、涙や目やにが多くなったりします。
目をかいたりするとさらに細菌やウイルスが入り悪化する恐れがあります。
その様な場合にはエリザベスカラーと呼ばれる目をかかない様に顔を覆うものもありますので、それを使うことも有効になります。
・結膜炎の治療方法
原因が何かによって変わってきます。
異物が目に入った場合には、その物を除去することになります。
毛が入った場合には毛抜きで抜いてあげましょう。
細菌やウイルスが原因の場合には点眼薬が主になります。
しかし、他の病気からの併発の場合には元となる病気の根治が大切になります。
何の病気を患っているかの検査を動物病院でしてもらいましょう。
② 角膜炎
結膜がまぶたの裏を覆う膜ならば、角膜は目の表面を覆う膜になります。
この膜が炎症を起こすことを角膜炎といいます。
角膜には、五つの層に分かれておりどこが炎症を起こすかによって病名が違ってきます。
ここでは、総称して角膜炎として解説します。
・角膜炎の原因
目の表面を覆っている膜なので色々なトラブルで炎症を起こします。
物理的なことで角膜が傷ついたり、毛が入ったりの外傷で炎症を起こす場合もあります。
他には細菌やウイルスにより炎症を起こすこともあります。
原因は結膜炎と似ています。
・角膜炎の症状
結膜炎と症状は似ています。
目のかゆみや痛み、涙や目やにが増えたりします。
さらに進行が進むと青白くなったり、角膜に凹凸が出来たりします。
目が青白くなる場合には犬伝染肝炎による角膜炎でブルーアイの場合が多くなります。
角膜が歪んで見える場合もあります。
最悪、失明をする危険性があります。
・角膜炎の治療方法
結膜炎同様に物理的な原因ならそれを取り除きます。
細菌やウイルスならば点眼薬などを用います。
他の病気からの合併症ならばその病気の根治を優先しましょう。
③ 白内障
目のレンズの役割を果たしている水晶体が濁ってしまい瞳孔の奥が白く濁る病気になります。
・白内障の原因
白内障の最大の原因は老化になります。
他にも外傷や糖尿病が考えられます。
・白内障の症状
水晶体が白く濁ります。
瞳孔の奥が白く濁って見えます。
進行すると視力が低下し、犬がフラフラ歩くことがあります。
・白内障の治療方法
根治をするには手術が必要になります。
しかし、完治は難しい病気と言われています。
④ 緑内障
眼球内部の圧力で視神経を圧迫してしまう病気になります。
他の目の病気と併発する場合もありますが、原因が分からないことが多いです。
初期症状はあまりありませんが、進行すると瞳孔が開いたままになります。
また目が赤や緑に見えたり、目が飛び出したようになったりします。
視野も狭くなり、治療が遅れると失明の恐れがあります。
薬を使い眼球内部の圧力を調整します。
また手術をする場合もあります。
⑤ 逆さまつげ
人間でも起こりますが、まつ毛が外ではなく内に向いてはえる症状になります。
まつ毛は目に入ることにより、角膜炎や結膜炎を併発することもあります。
まつ毛を抜くことにより症状を改善します。
⑥ 眼瞼内反症
下の瞼(あぶた)が内に反り返って起きる症状になります。
・眼瞼内反症の原因
下の瞼が内に反り返っている状態を眼瞼内反といいます。
下の瞼が内に反り返っているために目の下の毛が眼球に入り、結膜炎や角膜炎を起こすことがあります。
・眼瞼内反症の症状
まつ毛が目に入ることにより結膜炎や角膜炎を起こします。
痛みやかゆみを伴うために前足でかいてしまい炎症を悪化させてしまう場合があります。
また目が赤くなったり、けいれんを起こしたりすることもあります。
結膜炎や角膜炎同様に涙や目やにが増えることが多いです。
・眼瞼内反症の治療方法
まつ毛が眼球に入っている場合はまつ毛を抜きます。
後は、結膜炎や角膜炎同様に点眼による治療になります。
⑦ 眼瞼外反症
下の瞼(あぶた)が外に反り返って起きる症状になります。
・眼瞼外反症の原因
犬種によっては先天的に眼瞼外反症になることもあります。
他には老化によって瞼がたるむことによってなる場合とがあります。
・眼瞼外反症の症状
下の瞼が外側に曲がり、結膜や角膜が外に露出する症状になります。
結膜や角膜が露出するために結膜炎や角膜炎を併発する可能性が高くなります。
・眼瞼外反症の治療方法
角膜炎や結膜炎を起こしている場合にはまずは点眼によって治療します。
治療により眼瞼外反症が治ることがあります。
治らない場合には引き上げる手術をすることになります。
⑧ チェリーアイ
目頭に第三眼瞼線というものが飛び出る病気になります。
・チェリーアイの原因
第三眼瞼線というところが炎症を起こすことによりチェリーアイになります。
・チェリーアイの症状
目頭に赤く丸いさくらんぼのような塊がでます。
片目だけがなる場合と両目がなる場合があります。
このチェリーアイが大きくなることにより角膜や結膜を圧迫して角膜炎や結膜炎を併発する場合があります。
犬がしきりに目をかいたりするので気を付けましょう。
・チェリーアイの治療方法
手術をして除去する場合がほとんどになります。
しかし、再発率も高い病気になります。
■さいごに
今回は目の病気ということでご紹介してきました。
目の色が変わったり、凹凸が出来たり変化が分かりやすいものもあります。
日頃から目を見て話してあげたりするとその変化に気づきやすくなります。
目の病気は失明に繋がりやすいので早期に発見して獣医師に見てもらうことをオススメします。
参考記事になります。合わせて御覧ください。
・犬の目の病気5選。目をこすったり充血や腫れが出たら要注意です
・犬の病気。緑色や黄色の目やにや涙が出る。原因として考えられること4つ
・老齢犬は要注意!犬の白内障の原因、症状、治療、予防についてまとめました
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