犬の鼻が大きく腫れ上がっているけど何かの病気?
なんてあなたは思ってはいませんか?
犬の鼻が腫れるのにはいくつか理由があります。
今回はそのことについてお話ししたいと思います。
■犬の鼻が腫れてる!
犬の鼻が腫れ上がる。それも場合によっては突然2倍近くにも腫れてしまうようなケースがあります。
原因として考えられることをケース別に紹介しましょう。
■虫に刺された場合
外飼いの犬や、散歩中にハチなどの虫に刺されて腫れ上がることがあります。特にハチの場合はあっという間に顔が倍近く腫れ上がることがあります。
ハチに刺された、とわかっている場合で可能なら、患部からハチの針を抜き取って氷のうなどで冷やしてあげましょう。犬が痛がったり嫌がる場合はむりに処置する必要はありません。
飼い主の知らない間に刺されているケースもあるので、できるだけ早く病院へ連れて行き、治療を受けましょう。
■食物アレルギーの場合
犬にも食物アレルギーがあり、アレルゲンとなる食べものを食べたときに発疹、かゆみ、粘膜が赤くなるなどの症状以外に、腫れ上がるといった症状が見られるケースがあります。
他にも嘔吐、下痢、酷い場合はけいれんといった症状も現れますので、鼻の腫れ以外の症状も観察してください。
血液検査でアレルゲンがわかりますので心配な場合は検査を受けることをおすすめします。
■中毒症状である場合
タマネギ中毒、チョコレート中毒、殺虫剤による中毒、除草剤による中毒など、さまざまな中毒がありますが、ほとんどが誤飲・散歩中に薬剤がかかった草に触れた、といったことが原因です。
腫れる以外に嘔吐、下痢、血尿、けいれんなど、複数の症状が現れるケースがあります。中毒症状の度合いによっては命に関わることもありますので、早急に動物病院で治療を受けましょう。
■進行した歯槽膿漏
3歳以上の成犬の実に8割異常が口腔トラブルを抱えていると言われています。歯槽膿漏が進行すると、歯肉内部に膿が溜まるだけでなく、さらに奥まで炎症が広がって上顎などに膿が広がり、顔が腫れるケースがあります。
口の中の歯石を取り、抜歯をして膿を洗い流すことで治ることがあります。毎日のオーラルケアに加えて、定期的な歯科チェックも受けるといいですね。
ただ、歯石をとったり抜歯をするとなると犬の場合は全身麻酔が必要になります。病状によっては麻酔リスクが高まることもありますので、獣医師とよく相談した上で治療を勧めてください。
■腫瘍
腫瘍にはいくつか種類があります。
・腺がん
・扁平上皮がん
・骨肉腫
鼻の粘膜や鼻の奥、口腔内にできたがんのせいで鼻の周辺が腫れることがあります。発見が早く、他に転移していなくて完全に切除することができれば完治しますが、進行したがん、発症した場所、転移によっては治療が難しいケースもあります。
放射線治療、化学療法、免疫療法など手術以外の治療法もありますが、設備が整っている動物病院が少なく、治療期間も長期化し、費用もかさむ上、犬の体力次第では難しい治療になります。
はっきりとした原因は不明ですが、遺伝的な問題、繰り返しおこる炎症、ウイルス感染などがきっかけになることがあります。
■感染症
細菌やウイルスなどによる感染症が原因の場合もあります。
・ジステンパー
⇒犬のジステンパーとはどんな病気?症状やワクチンの時期などを解説
・ケンネルコーフ
⇒犬は風邪をひくの?ケンネルコフの症状が風邪と似ています
⇒犬のケンネルコフ。予防はワクチンで!症状や原因や治療や薬などを解説
このようなウイルス感染症や、大腸菌・ブドウ球菌・連鎖球菌など細菌による感染で、鼻水などの症状がひどい場合は鼻のあたりが腫れることがあります。
感染症の場合は鼻が腫れるといった症状以外に、食欲低下、発熱、下痢、肺炎、咳など他の顕著な症状が出ます。
鼻の異常に加えて他の症状も認められる場合はできるだけ早く動物病院に行き、治療を受けるようにしてください。
■鼻の炎症
副鼻腔炎など、鼻炎がひどくなった状態になると、粘り気のある鼻水が出続け、常にズルズルと音がしたり、クシャミがでます。
鼻の上が腫れ、痛みがあったり、結膜炎を起こして目やにが酷くなることもあります。進行すると蓄膿症になって慢性化することもあるので、早めの治療が必要です。
症状が進行している場合は、チューブを鼻に挿入して副鼻腔内を洗浄して膿を取り除く治療を行います。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
犬の鼻の腫れといっても、虫刺されのようなものから感染症、そしてがんまで幅広く可能性があります。
いずれにせよ、鼻の腫れ以外の症状の有無を観察し、動物病院で診断を受けて治療を受けるようにしましょう。
がんの場合は治療が長期間におよぶこともあります。早期発見、早期治療が要ですので、小さなサインも見逃さないようにしたいですね。
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